[運用]
Hyper-V実践サーバ統合術 第4回
4.SCVMM 2008へのフェイルオーバー・クラスタの登録方法
日本ヒューレット・パッカード
ESSプリセールス統括本部 ストレージソリューション本部
ストレージソリューション推進第一部
木村 智和
2009/02/12 |
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SCVMM 2008への登録
System Center Virtual Machine Monitor(SCVMM) 2008サーバがすでに導入されている場合には、「フェイルオーバー・クラスタ構成のHyper-Vホスト」として登録することでSCVMM
2008から一元的に管理できるようになる。以下、登録手順について解説する。
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| SCVMM 2008にホストを追加する |
| SCVMM 2008を起動し、[ホストの追加]メニューを選択する。[ホストの追加]ウィザードが起動するので、[Active Directoryドメイン上のWindows Serverベースのホスト]を選択、ユーザー名とパスワード、ドメイン名をそれぞれ入力する。 |
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| [ホスト サーバーの選択]画面 |
| [ホスト サーバーの選択]画面では、コンピュータ名の欄にフェイルオーバー・クラスタの仮想ネットワーク名を入力する。(ここでは、MSFCと入力)。フェイルオーバー・クラスタであり、Hyper-Vの役割に関する警告が表示されるが、すでにクラスタ・ノードにはHyper-Vが導入されているので、[はい]ボタンをクリックして進める。 |
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| SCVMM 2008にホストを追加する |
| フェイルオーバー・クラスタ構成のHyper-Vノードということで、「HV01」「HV02」が認識された。 |
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| SCVMM 2008に追加されたホスト |
| SCVMM 2008に「MSFC.hvtest.local」というホストが追加された。 |
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| SCVMM 2008でのクイック・マイグレーションの実行 |
| クイック・マイグレーションの実行は、対象の仮想マシンを選択して右クリックし、[移行]メニューから行う。[移行]メニューのウィザードでもう一方のクラスタ・ノードを選択すれば、クイック・マイグレーションが実行される。 |
コラム
異なるプロセッサ間でクイック・マイグレーションするとどうなるか? |
フェイルオーバー・クラスタは、クラスタ・ノードとなるサーバの物理構成を統一したうえで構築することが望ましい。だが、仮にクラスタ・ノードごとにプロセッサの種類が異なった場合は正常に動作するのか気になるところだ。プロセッサのモデルによって、サポートされている命令セットに違いが生じるため、プロセッサ・モデルが異なるハードウェアでフェイルオーバー・クラスタを構成すると障害が発生する可能性が考えられるからだ。そこで、異なるプロセッサ・モデルを採用したサーバを用いてクイック・マイグレーションの動作テストを行った。
| サーバ名 |
モデル名 |
搭載プロセッサ |
備考 |
| Server1 |
HP ProLiant DL380G5 |
Intel Xeon 5430 |
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| Server2 |
HP ProLiant DL380G5 |
Intel Xeon 5430 |
Server1と同構成 |
| Server3 |
HP ProLiant DL385G5 |
AMD Opteron 2356 |
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| テストに使用したサーバ |
| テスト1 |
何もアプリケーションを動かさない状態(デスクトップ画面)でクイック・マイグレーションを実行 |
| テスト2 |
TMPGEnc*1を使用し、プロセッサの「SSE3/SSE4」命令をオフでエンコード中にクイック・マイグレーションを実行 |
| テスト3 |
TMPGEncを使用し、プロセッサの「SSE3/SSE4」命令をオンでエンコード中にクイック・マイグレーションを実行 |
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| テスト内容 |
| *1 ペガシスの動画変換ソフトウェア。ストリーミングSIMD拡張(SSE)命令を利用して高速な動画変換を可能とする。SSE命令の利用のオン/オフが可能なことから、異なるプロセッサでの挙動を調べるために利用している。 |
| クイック・マイグレーション |
テスト1の結果 |
テスト2の結果 |
テスト3の結果 |
| Server1→2(Intel→Intel) |
○ |
○ |
○ |
| Server1→3(Intel→AMD) |
○ |
○ |
×(TMPGEncがエラー終了する) |
| Server3→1(AMD→Intel) |
×*2 |
×*2 |
×*2 |
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| テスト結果 |
| *2 Server3→1では、仮想マシンを再開するタイミングでゲストOSが再起動した。 |
結論
現状、クイック・マイグレーションの前提条件として、同一のプロセッサ・モデルであるという条件は挙げられていないが、プロセッサの命令セット・レベルでの互換性が求められると推測される。実際、筆者が行ったテストでは、AMD→Intelの移動のケースで、なぜかゲストOSが再起動してしまうという現象が発生している。 |
■今回のまとめ
Hyper-Vで仮想化を進めていくに連れて、可用性を高めたいという要件が増えてくることが予想される。本稿執筆時点では、Hyper-V環境の可用性を高めるには、クイック・マイグレーションが唯一の方法である。本稿でご紹介した内容が、実際に構築する際の一助になれば幸いである。
なお、クイック・マイグレーションでは、仮想マシンのダウンタイムを0秒にすることはできないが、将来的には仮想マシンを無停止で移行させる「ライブ・マイグレーション」機能の実装も計画されている。仮想化環境を便利にする、「ライブ・マイグレーション」機能の早期リリースを期待したい。
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