運用
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Webコンテンツ・ファイルに対するアクセス権を強化する
Webコンテンツを構成するファイルとしては、HTML文書やGIF画像、JPEG画像のように静的な内容のものと、ASPやCGI実行ファイルのように、プログラム実行操作を伴うものがある。当然、後者の方が不正利用された場合の危険性が大きいという点に留意する必要がある。
そのため、より安全性を高めるという観点からは、静的なコンテンツと実行操作を伴うコンテンツで保管先のフォルダを分け、NTFSのアクセス権設定機能を使って、個別に最適なアクセス権を設定するのが望ましい。また、インターネットサービスマネージャに表示される[既定のWebサイト]のプロパティ画面でも、[ホームディレクトリ]タブで、スクリプトや実行形式ファイルの実行許可を設定できる。
なお、フォルダに対してアクセス権を設定するには、フォルダのプロパティ画面で[セキュリティ]タブに移動し、まず上位オブジェクトからの継承を切っておく必要がある。
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| フォルダのプロパティ設定画面 | |||||||||||||||
| ここでは「C:\Inetpub\wwwroot」フォルダに対してアクセス権の設定を行っているが、ファイルの種類別にフォルダを分ける場合は、この下にサブフォルダを作成し、それに対してアクセス権を設定することになる。 | |||||||||||||||
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このアクセス権設定はNTFSファイル・システムそのものに対する設定であるが、これとは別にIIS側でもアクセス権を設定することができる。
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| [既定のWebサイト]のプロパティ・ダイアログにある[ホームディレクトリ]タブ | |||||||||
| ここでは、IISのWebサーバ機能が公開するコンテンツの配置されたフォルダの指定や、そのフォルダに対するスクリプトや実行形式ファイルの実行許可、アクセス権を設定する。 | |||||||||
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次に、コンテンツの分類ごとにフォルダに設定するアクセス権と、実際の設定画面例を示す。
■HTML、GIF、JPEGなどの静的コンテンツ:
- IISのアクセス権設定を[読み取り]のみに設定
- ファイル/フォルダのアクセス権を次のように設定
| ユーザー・グループ | アクセス権 |
| Administrators | フルコントロール |
| SYSTEM | フルコントロール |
| Web Anonymous Users | 読み取りを許可、書き込みを拒否 |
■ASPファイル:
- IISの実行アクセス権設定を[スクリプト]のみに設定
- ファイル/フォルダのアクセス権を次のように設定
| ユーザー・グループ | アクセス権 |
| Administrators | フルコントロール |
| SYSTEM | フルコントロール |
| Web Anonymous Users | 読み取りを許可、書き込みを拒否 |
■*.exe、*.cmd、*.pl、*.shtml、*.shtmファイル:
- IISの実行アクセス権設定を、必要に応じて[スクリプト]あるいは[スクリプトおよび実行可能ファイル]に設定
- ファイル/フォルダのアクセス権を次のように設定
| ユーザー・グループ | アクセス権 |
| Administrators | フルコントロール |
| SYSTEM | フルコントロール |
| Web Anonymous Users | 読み取りを許可、書き込みを拒否 |
このように設定することで、一歩間違うとセキュリティ問題を生む原因になる、Webサーバ上でのスクリプトや実行形式ファイルの動作を厳格に制限し、不慮の事故の発生を予防する。
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スクリプトなどが使用するデータの配置場所に注意 例えば、ASPとADOを使用してAccessデータベースを操作するようなWebコンテンツを作成した場合、Accessのデータベース・ファイル(*.MDBファイル)を配置する必要があるが、そのファイルを「C:\inetpub\wwwroot」の下ではなく、それとは別のフォルダに配置する(こうした配慮を怠り、CGI用のパスにデータ・ファイルを同居させた結果として、個人情報の漏洩事件が多発しているのはご存じの通りだ)。 こうすることで、万一、WebサーバやFTPサーバのセキュリティ・ホールを突かれてWebサーバの公開用フォルダ「C:\inetpub\wwwroot」に不正侵入されても、Webサーバの運用に必要とされる重要なデータが外部へ漏えいする危険性を、多少なりとも低減させることができる。もしもC:\Inetpubの下に置かれていると、パスを直接指定するなどして、(アクセス権を付け忘れていると)そのデータ・ファイルを読み取られてしまうかもしれないからだ。 |
コンピュータ名をFQDNに変更する
Windows 2000 Serverをセットアップした際に指定したコンピュータ名は、NetBIOS名を指定するためのものである。そのため、「SERVER01」「SERVER02」というように、単純な命名がなされている。しかし、インターネットに接続されるホストは所属を明示するため、ドメイン名を含んだ、いわゆるFQDN(Fully Qualified Domain Name : 完全修飾ドメイン名)を設定する必要がある。
Active Directoryドメインに参加しているWindows 2000マシンは、コンピュータ名として、ドメイン名が付加されたFQDNが自動的に設定されるが、一般的にスタンドアロン・サーバとして運用するインターネット向けのWebサーバでは、これがNetBIOS名のままになってしまう。
実際には、DNSサーバが正しく設定されていれば接続することは可能だが、できればFQDNを設定して、DNSのAレコード(名前とそのIPアドレスを定義するレコード)との整合性を取っておく方が好ましい。
コンピュータ名をFQDNで設定するには、次のようにする。デスクトップ上にある[マイコンピュータ]を右クリックし、[プロパティ]を選択する。そして[ネットワークID]タブに移動する。[フルコンピュータ名]に表示されている名前は、Windows 2000 Serverのセットアップ時に指定されたNetBIOS名になっているはずだ。
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| [ネットワークID]タブの表示例 | ||||||
| ここでは動作中のコンピュータに設定されているNetBIOSコンピュータ名、あるいはFQDNの情報を確認できる。初期状態では、ドメイン名のサフィックスを含まない、NetBIOSコンピュータ名になっている。 | ||||||
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次にこのダイアログで[プロパティ]をクリックし、[識別の変更]ダイアログで[詳細]をクリックすると次のダイアログが表示される。
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| [DNSサフィックスとNetBIOSコンピュータ名]ダイアログ | ||||||
| ここでは「artemis.d-advantage.jp」というFQDNを設定しようとしている。 | ||||||
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以上の設定を済ませて[OK]をクリックし、メッセージに従ってコンピュータを再起動すると、設定したFQDNが有効になる。再起動後に、もう一度[マイコンピュータ]のプロパティ画面で[ネットワークID]タブに移動して、設定結果を確認しておこう。また、コマンド・プロンプト上で「ipconfig /all」コマンドを実行しても、確認することができる(Primary DNS Suffixフィールドに表示される)。
| INDEX | ||
| [運用]IIS安全対策ガイド・インターネット編 | ||
| 1.Webサーバのためのネットワーク構成 | ||
| 2.Webサーバのパケット・フィルタリング設定 | ||
| 3.インターネット向けサーバのためのセキュリティ設定 | ||
| 4.不要なサービスの無効化 | ||
| 5.コンテンツのアクセス権設定 | ||
| 6.FTPを利用したコンテンツの更新 | ||
| 7.FTP接続可能なユーザーとホストの制限 | ||
| 8.ログの管理について | ||
| 運用 |
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