[運用]
Windows Server 2008ターミナル・サービス・ゲートウェイ実践構築入門(前編)

4.TSゲートウェイの環境設定(2)

マイクロソフト株式会社
IT Pro エバンジェリスト
安納 順一
2009/05/13

TSゲートウェイへの最大接続数の設定

 TSゲートウェイに対する最大同時接続数を設定するには、同じTSゲートウェイ・サーバのプロパティ画面の[全般]タブから行う。デフォルトでは最大250セッションまで同時接続が許可されている。TSゲートウェイは複数台でロードバランス構成が可能なので、個々のサーバの性能に応じて、各サーバの同時接続数を調整するとよいだろう。

TSゲートウェイのプロパティの[全般]タブ
複数のクライアントからの最大同時接続数を設定できる(デフォルトでは最大250セッション)。TSゲートウェイは複数台でロードバランス構成が可能なので、個々のサーバの性能に応じて、各サーバの同時接続数を調整するとよいだろう。

TS RAP(リソース承認ポリシー)の作成

 TS CAPの設定が完了したら、TS RAPの設定も行う。いずれか一方だけの設定ではTSゲートウェイを通過できないので注意しよう。

 TS RAPには、ユーザー・グループと、そのメンバがアクセス可能なターミナル・サービスのコンピュータ(ターミナル・サーバ)のグループを指定する。1度に設定できるのは1組のみなので、複数のポリシーを設定する場合にはユーザー・グループとコンピュータ・グループの組み合わせの数だけ作業を繰り返す必要がある。

 TS RAPを作成するには、TSゲートウェイ・マネージャの左ペインから[リソース承認ポリシー]を右クリックして[新規ポリシーの作成]−[ウィザード]を選択する。

 [TS ゲートウェイの承認ポリシーの作成]画面が表示されたら、[TS RAP のみ作成する]を選択して[次へ]ボタンをクリックする。

[TS ゲートウェイの承認ポリシーの作成]
TS CAPと同様、TS RAP作成時もこのウィザード画面から始める。
これを選択する。

 [TS ゲートウェイの TS RAP を作成]画面でTS RAPの名前を指定する。ここでは「リソース承認ポリシー1」を指定した。

[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]画面
作成するTS RAPの名前を指定する。

 次の[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[ユーザー グループ]画面ではターミナル・サーバへのアクセスを許可するユーザー・グループを指定する。ここでもTS CAP同様、TSゲートウェイに設定したローカルのユーザー・グループを指定する必要がある。ここでは「System Group」を指定した。

[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[ユーザー グループ]画面
ターミナル・サーバへのアクセスを許可するユーザー・グループを指定する。
指定した現在のユーザー・グループ。
これをクリックしてユーザー・グループを指定する。

 次の[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[コンピュータ グループ]画面では、前の画面で指定したユーザー・グループに対してアクセスを許可するターミナル・サーバのグループを指定する。それにはまず、[TS ゲートウェイで管理される既存のコンピュータ グループを選択するか、または新しいコンピュータ グループを作成する]を選択し、[次へ]ボタンをクリックする。

[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[コンピュータ グループ]画面
前の画面で指定したユーザー・グループに対して、アクセスを許可するターミナル・サーバのグループ指定方法を設定する。
これを選択する。

 次の[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[コンピュータ グループ]−[TS ゲートウェイで管理されるグループ]画面では、ユーザー・グループにアクセスを許可するコンピュータ・グループと、そのコンピュータ・グループに所属させるターミナル・サーバのコンピュータ名またはIPアドレスを指定する。気を付けなければならないのは、ここで指定するターミナル・サーバのコンピュータ名またはIPアドレスは、リモート・デスクトップ接続クライアントで指定する接続先の[コンピュータ]に一致している必要がある点だ。もし、利用者がどのような形式(コンピュータ名やIPアドレス、FQDNなど)で指定するのかを予測できない場合には、複数のTS RAPを作成して網羅しておかなければならない。ここでは、新たに作成するコンピュータ・グループ名を「System Group」、グループに所属させるターミナル・サーバはIPアドレスで指定した。

[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[コンピュータ グループ]−[TS ゲートウェイで管理されるグループ]画面
アクセスを許可するターミナル・サーバは、ここで作成するコンピュータ・グループごとに管理する。
これを選択する。
新たに作成するコンピュータ・グループ名を指定する。
に指定したコンピュータ・グループに所属させるターミナル・サーバを設定する。その名前は、リモート・デスクトップ接続クライアントで指定される接続先の[コンピュータ]と一致させる必要がある。

 次の[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[許可されたポート]画面では、ターミナル・サービスのポート番号を指定する。特にターミナル・サービス側で変更していなければデフォルトのポート3389番のままでよい。

[TS ゲートウェイの TS RAP を作成]−[許可されたポート]画面
ターミナル・サービスとの接続に使用可能なポート番号を指定する。
ターミナル・サービス側でポート番号を変更していなければ、これを選択する。

 ここまでのTS CAP/TS RAPに関する処理を、アクセスを許可するポリシーの数だけ繰り返す。以上で承認ポリシーの作成は完了だ。

 これでTSゲートウェイの環境設定は完了したので、次のページではクライアント・コンピュータの設定やTSゲートウェイ経由の接続を行う。


 INDEX
  [運用]
  Windows Server 2008ターミナル・サービス・ゲートウェイ実践構築入門(前編)
    1.ネットワークとサーバの構成パターン
    2.TSゲートウェイのインストール
    3.TSゲートウェイの環境設定(1)
  4.TSゲートウェイの環境設定(2)
    5.クライアントの設定とTSゲートウェイ経由の接続
 
  Windows Server 2008ターミナル・サービス・ゲートウェイ実践構築入門(後編)
    1.中央のNPSを加えたTSゲートウェイの構成
    2.中央のNPSの環境設定
    3.ネットワーク・ポリシーの作成
    4.接続要求ポリシーの修正と接続確認

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