製品レビュー

FSMTによるNTファイル・サーバ移行計画(前編)

―― ファイル・サーバ移行ツールキットを利用したNT Server 4.0ファイル・サーバ移行の実際 ――

小鮒通成
2005/01/12

 少し古い話ではあるが、マイクロソフトは、2004年6月8日より「ファイル・サーバ移行ツールキット(File Server Migration Toolkit)」(以下FSMTと略)の無償提供を開始している。このツールは、Windows NT Server 4.0(以下NT Server 4.0)やWindows 2000 Serverベースのファイル・サーバ部分にかかわる資産(共有ファイルなど)を、Windows Server 2003ベースのサーバに移行させるためのツールである。

FSMTの働き
FSMTを利用することで、従来OS(NT Server 4.0やWindows 2000 Server)で構築されたファイル・サーバの資産(共有フォルダなど)を新しいWindows Server 2003ベースのサーバに移行できる。

 このツールの最も典型的な利用シナリオの1つは、Windows NT Server 4.0ベースの古いファイル・サーバからの移行である。新しいハードウェアに現行のWindows Server 2003をインストールし、FSMTを使って環境を移行する。NT Server 4.0が発売されたのは1996年12月で、すでに8年が経過している。Windowsベースのネットワークとそれを利用したファイル/プリント・サーバは、NT Server 4.0とともに急速に普及し、現在に至る。8年経過した現在でも、現役で使われているNT Server 4.0ベースのファイル/プリント・サーバは少なくない。

 しかしこのNT Server 4.0も、2004年12月末でサポートが終了した。これ以後は、たとえ脆弱性が見つかっても、セキュリティ修正プログラムは一般には公開されない(NT Server 4.0のサポート終了に関する詳細は参考記事を参照)。

NT 4.0 Serverからのマイグレーション戦略

 また、NT Server 4.0の発売時期から考えて、サーバ・ハードウェアも老朽化が進んでいるはずだ。これらの理由から、NT Server 4.0ベースのサーバを、ハードウェアごとWindows Server 2003にリプレースするケースが増えてきた。今回ご紹介するFSMTはこれを支援するツールである。

 

 INDEX
  [製品レビュー]
FSMTによるNTファイル・サーバ移行計画(前編) 
    1.システムの移行時の問題点とFSMT
    2.FSMTのインストール
    3.FSMTによる移行作業の実際(基本編)
  FSMTによるNTファイル・サーバ移行計画(後編)
    1.DFS統合ルート・サーバ機能とは
    2.DFS統合ウィザードを利用する
    3.ファイル・サーバ移行のパターン
    4.ADMTとFSMTを組み合わせた移行シナリオ
    5.FSMT利用上の注意点
 
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