| [Windows 8プレビュー] Windows 8 Consumer Preview 第6回 Windows 8をUSBメモリで持ち運ぶ、Windows To Go 2.Windows To Goのインストール デジタルアドバンテージ 打越 浩幸2012/03/29 |
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NTFSパーティションの作成とアクティブ化
install.wimイメージ・ファイルとimagex.exeツールの用意ができたら、次はUSBメモリに対してWindows 8 CPのファイルをコピー/展開する。このためには、Windows 7 OSに付属するdiskpart.exeコマンドを利用する。
作業用のWindows 7システムにUSBメモリを接続して、正しく認識されることを確認する(タスク・バーにUSBメモリ接続されたデバイスの一覧が表示されるし、フォーマット済みのドライブならエクスプローラで確認できるだろう)。
次に管理者権限のあるコマンド・プロンプトを開き、diskpartコマンドを起動する。ここで行うべき作業は、フォーマットするべきディスクの確認、ディスクの初期化、プライマリ・パーティションの作成、パーティションのアクティブ化、NTFSでのクィック・フォーマットである。
※2台目として接続した500GbytesのディスクにWindows To Goをインストールしてみる。作業はWindows 7上で行っている |
Windows 8 CPのOSイメージの展開
パーティションが用意できたら、次はimagex.exeコマンドを使って、Windows 8 CP版のOSイメージを展開する。
imagexコマンドは、「imagex /apply <WIMファイル名> <イメージ番号> <イメージ・パス>」のように使う。<WIMファイル名>は、展開したいwimファイルのパス名、<イメージ番号>はWIMイメージの中に含まれているイメージの番号(1つのWIMファイルには、複数のエディションのイメージを格納できるので、その番号を指定する)、<イメージ・パス>は展開先のパスである。今回の例では32bit版のWindows 8 CP版のイメージを、E:\として用意したパーティション(実際のドライブ名は先のdiskpartコマンドの結果によって異なるので注意)に書き込んでみる。メディアにもよるが、ハードディスクなら10〜20分程度、USBフラッシュメモリなら数時間(書き込みが遅いため)というところである。
※imagexコマンドを使ってWindows 8 CP版のOSイメージを展開する |
この例では、作成に要した時間は13分弱、作成されたディスクの使用量は5.5Gbytes程度であった。コマンドの実行中は予測終了時間などが表示されるので、遅いデバイスの場合は気長に待とう。
ブート情報の書き込み
ファイルの展開が完了したら、次はこのUSBメモリにブート・プログラムを書き込み、起動できるようにする。現在はまだファイルが書き込まれただけの状態なので、ブートすることはできないからだ。
ブート・プログラムを書き込むには、OS標準のbcdboot.exeというコマンドを利用する。これはWindows 7やWindows Server 2008 R2以降で用意されているコマンドである。それ以前のOSを使っている場合は、いったんWindows 8 CP版をインストールして、そこに含まれているbcdboot.exeコマンドを使うとよいだろう。BCDとはブート構成データ・ストアの略であり、Windows Vista/Windows Server 2008以降で導入されたブートのメカニズムである(以前のboot.iniに代わるもの)。詳細についてはTIPS「bcdeditでVista/Windows Server 2008のブートOSメニューを変更する」を参照していただきたい。
bcdbootコマンドは、「bcdboot <Windowsソース> /s <ブート・ドライブ>」のように使う。<Windowsソース>には、先ほど展開したWindowsイメージのフォルダ(「?:\Windows」フォルダを指定する)、<ブート・ドライブ>には、ブートするべきドライブ名を指定する。今回の例ではE:\Windowsフォルダに展開しているので、「bcdboot e:\windows /s e:」とする。
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なおWindows 8のbcdbootコマンドにはさらにブート方式を指定するオプションが追加されている(詳細はWindows 8の「bcdboot /?」で確認のこと)。「/f BIOS」なら従来と互換(Windows 7のbcdbootに相当)、「/f UEFI」ならUEFIファームウェア経由でのブート、「/f all」なら通常ブートとUEFIブートの両用、となる。今回はMBR形式のディスク上にNTFSのパーティションを1つ作っただけなのでUEFIブートする必要はない(これは先のimagexコマンドで64bit版のWindows 8 CPのイメージを書き込んだ場合も同じ)。Windows 7上のbcdbootコマンドで十分だ(UEFIについては関連記事参照)。
※ブート情報を書き込む |
システムをUSBメモリからブートする
以上で作業は完了である。後はシステムに接続してUSBメモリからブートすればよい。USBメモリからブートさせる方法はシステムごとに異なるので詳しくは触れないが、一般的なPCなら、起動時に[F2]や[F10][F12]などのファンクション・キーを押していると、ブートするデバイスを選択する画面が表示されるものが多い(詳細は各機種のマニュアルを参照のこと)。そこで、例えばUSBメモリを選択すれば、そのドライブからブートする。いちいち選択するのが面倒なら、BIOSセットアップなどでUSBメモリからの起動の優先順位を上げればよいが、それだと通常使用時に余計なメッセージが出たりするかもしれないので(Windows OSが入っていないUSBメモリを接続していると、起動に失敗するなど)、各自の環境や用途などに合わせて設定していただきたい。
ところでWindows To Goを起動すると、最初は、Windows 8の初期設定作業(デバイス・ドライバのインストールなども含まれる)が始まる。そのときシステムが自動的に再起動するが(現在のWindows 8 CP版では、最低1回の再起動が要求される)、手動でブート・デバイスを選択するようにしていると、この再起動で、USBメモリではなく、オリジナルのWindows OSが起動するかもしれない。その場合は、改めてシステムを再起動し、USBメモリを選択してブートしていただきたい。
初期設定作業では、プロダクト・キーの入力やライセンス条項への同意、コンピュータ名の入力、(必要なら)ワイヤレス設定、ユーザー名(アカウント名)の入力などを行う。すべての初期化作業が終了すると、通常のWindows 8のスタート画面が表示される。ハードディスクで利用しているなら、この初期化作業にかかる時間は通常のWindowsのインストールとほぼ同じであるが、USBフラッシュメモリのような遅いデバイスを使っていると(USBフラッシュメモリは、読み出しは速いが、書き込みはかなり遅い)、この初期化作業で数十分とか、1〜2時間程度かかることもある。初期化が一度済んでしまえば、次回からは高速に起動する。
いったん起動すれば、その操作感などは通常のWindows 8 CP版の場合と同様である。アプリケーションが必要なら、通常と同様にしてインストールすれば、どこでも同じように動作する環境が構築できる。
| [メモ]キーボード配列に関する注意 |
| 以上の手順でWindows To Goをインストールできるが、キーボードの配列が英語101キーボード配列になっていることがある。 これを直すには、[システムのプロパティ]から[デバイス マネージャ]を起動してキーボードのプロパティを開き、[ドライバー]タブから[ドライバーの更新]を実行する。そして[コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します]をクリックして[コンピューター上のデバイス ドライバーの一覧から選択します]を選ぶ。[互換性のあるハードウェアの表示]のチェック・ボックスをオフにして、「標準 PS/2 キーボード」から「日本語 PS/2 キーボード (106/109)」へ変更する。これで直るはずであるが、再起動すると元に戻ってしまうことがある。どうしても変更できないようであれば、以下のサポート技術情報に基づいて、レジストリを変更する。 |
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Windows OSをUSBメモリやハードディスクに入れて持ち運べるようになるWindows To Goは、非常に有用な、Windows OSの新しい活用方法だといえる。ハードディスクやSSDを使えば十分快適に使えるが、USBメモリを使うと非常に遅く、おすすめできない。実験するなら、なるべく高速なデバイスを用意するのがよいだろう。
なお小型のUSBメモリは紛失や盗難などが心配だが、Windows To Goの場合は、より深刻なので注意が必要である。なにしろWindows OSとユーザー・アプリケーション、データがすべて丸ごと入っているのだから、ノートPCを紛失するのとほぼ同様の危険性がある。安全のためには、BitLockerで暗号化をかけるなどの対策が必要である(今回はその方法は省略する)。![]()
| INDEX | ||
| [Windows 8プレビュー]Windows 8 Developer Preview | ||
| 第6回 Windows 8をUSBメモリで持ち運ぶ、Windows To Go | ||
| 1.Windows To Goの概要とインストールの準備 | ||
| 2.Windows To Goのインストール | ||
| 「製品レビュー」 |
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