特集
Windows 2000ファーストインプレッション

コントロールパネルの概要(2/3)

デジタルアドバンテージ
1999/11/19

 ご承知のとおり、コントロールパネルは、Windowsシステムのさまざまな設定の確認や、設定変更を集中的に行う場所である。したがってここに注目すれば、Windows 2000システムの主要な機能性を一望にできるいはずだ。ここでは、Windows 2000のコントロールパネルに含まれている各アプレットについて、前バージョンのWindows NT 4.0やWindows 98でのそれと比較しながら、機能強化点やユーザーインターフェイスの改良点など、概要を駆け足で紹介しよう。なお、ここでご紹介するのは、管理用のコントロールパネルアプレットを除くものである。管理用アプレットについては、別稿にまとめているのでそちらを参照されたい(「コントロールパネルの概要 − 管理アプレット編」)。また主要なアプレットについては、追って詳細を記事にする予定である。

コントロールパネルのアイコン 説明
Windowsのシステムコンポーネントやアプリケーションなどの追加や削除を行うアプレット。Windows 98/NT 4.0からユーザーインターフェイスが大きく変更されたアプレットの1つである。従来はタブ形式だったダイアログボックスから、機能を切り替えるためのアイコンがダイアログの左側に一覧されるエクスプローラ バー形式のインターフェイスに変更された。この新しいインターフェイスでは、すでにインストールされたアプリケーションがどれだけのディスク領域を消費しており、アクセス頻度はどの程度かなどがわかりやすく表示される。このアプレットの詳細については別稿 を参照のこと。
Internet Explorer 5.0(IE 5.0)のオプションを設定を行うアプレット。ここから表示される設定ダイアログは、IEの[ツール]−[インターネットオプション]メニューから表示されるものと同じである。原因は不明だが、Windows 2000の「インターネット オプション」からは、クレジットカードや個人情報などを記録しておき、これを必要に応じて利用できるようにする「Microsoft Wallet」用の設定ボタンが削除されている(ヘルプには特長の1つして挙げられているのだが…)。
基本的な機能については従来から大きな変更はないが、Windows NT 4.0の[言語] タブは[入力ローケル] タブに変更され、入力ロケールをホットキーで変更できるようにされた。Windows 2000で強化された多言語対応の影響だろう。また、[全般]タブは[ハードウェア] タブに名称が変更された。このタブではキーボードのタイプや各種のプロパティが表示されるほか、タイプの変更や、デバイスドライバの更新などを行える。
ジョイスティックなどのゲーム コントローラの設定を行う。Windows 95/98ではすでにお馴染みのアプレットだが、従来のNT 4.0ではサポートされていなかった。これに対しWindows 2000では、マルチメディア機能の強化に伴い、この[ゲーム コントローラ]がサポートされるようになった。
PCM音源やMIDI音源などのサウンドデバイスに関する設定や、サウンド イベントの設定(起動時やエラー発生時に鳴らす音を設定する)などを行う。従来のNT 4.0では、サウンドデバイスの設定は[マルチメディア]アプレットで、サウンド イベント設定は[サウンド]と別々のアプレットで行うようになっていたが、Windows 2000では、サウンドなどのマルチメディアデバイスも含め、デバイス管理をデバイス マネージャで集中的に行えるようになったため、[マルチメディア]アプレットはなくなり、サウンド イベントの設定と、優先デバイスの設定などをこのアプレットで行うように変更された。ただしこのアプレットに用意された[ハードウェア]タブから、各サウンドデバイスのプロパティの確認や、ドライバの更新などを行うことは可能。
NT 4.0では、集中的にデバイスの状態を確認したり、デバイスの各種設定を行ったりするデバイスマネージャがサポートされていなかった。このため、コントロールパネルの[システム]アプレットを使ってもたいした設定は行えず、デバイス設定や管理の使い勝手がWindows 9xから大きく見劣りしていた。これに対しWindows 2000では、Windows 9xのそれに相当するデバイスマネージャが新たに追加され、この[システム]アプレットから起動できるようにされた。なおこのWindows 2000の[システム]アプレットでは、Windows 9xのときには[ネットワーク]アプレットから行っていたコンピュータ名の設定や参加ドメインの設定などを行う[ネットワーク ID]タブが追加されている。
スキャナやデジタル カメラなどのイメージング デバイスの追加や設定を行うアプレット。NT 4.0では存在しなかった。Windows 98には同名のアプレットが存在しているが、このWindows 2000の[スキャナとカメラ]アプレットでは、IrDAインターフェイスによる赤外線通信の設定項目が追加されている。このアプレットからマニュアルでデバイスを追加すれば、プラグ アンド プレイに対応していない静止画像デバイスをインストールできる。
スケジュールを登録することで、任意のプログラムを自動的に実行できるようにするツール。Windows 98では、「マイ コンピュータ」のオブジェクトの1つとして登録されていたが、Windows 2000ではこれがコントロールパネルに移動された(「マイ コンピュータ」下のオブジェクトはなくなった)。機能的にはWindows 98のそれとほぼ同等だが、各スケジュールについて、アクセス権(フルコントロール、読み取りのみ、など)を設定できる点はWindows 2000らしい。
Windows 9xおよびNT 4.0での[ネットワーク]アプレットに相当するもの。Ethernetカードやダイヤルアップ接続に関する設定をここから行う。ユーザーインターフェイスは一新され、このアプレットを選択すると、現在設定されている接続とそれらの状態(LANかリモートアクセスかなどの接続の種類や、接続の状態など)が一覧される。設定変更を行うには、この一覧から対象項目を選択し、プロパティダイアログを表示する。これ以降のインターフェイスは従来のものと同等。
Windows 9xでお馴染みのアプレットだが、プラグ アンド プレイに未対応だったNT 4.0ではこのアプレットは存在しなかった。Windows 2000ではプラグ アンド プレイ対応が追加され、このアプレットも新たに追加された。ただしプラグ アンド プレイ対応デバイスは、コンピュータの起動時などに自動的に認識され、必要ならドライバの組み込みが行われるので、このアプレットを明示的に実行する必要はない。なおWindows 9xのアプレットは[ハードウェアの追加]で、このアプレットからデバイスの削除は行えない(デバイスの削除はデバイスマネージャで行う)。これに対しWindows 2000では、このアプレットからデバイスの削除も可能になり、アプレットの名称が[ハードウェアの追加と削除]になった。
エクスプローラやフォルダウィンドウでの表示方法などを設定するアプレット。エクスプローラ(またはフォルダウィンドウ)の[ツール]−[フォルダ オプション]メニューと同じダイアログが表示される。Windows 98の[フォルダ オプション]アプレットとは、ユーザーインターフェイスが大きく変更された。またWindows 2000では、[オフライン ファイル]タブが追加され、Windows 2000の新機能の1つである「オフライン ファイル」の利用有無や、利用時の設定などをここから行える。
フォントを新規追加したり、既存のフォントを削除したりするためのアプレット。NT 4.0/Windows 98から変更はない
プリンタの追加やプリンタ設定を行うアプレット。Windows 2000では、プラグ アンド プレイによってプリンタも自動検出できる。また、ネットワークプリンタについては、Active Directoryを利用したプリンタの検索や、IPP(Internet Printing Protocol)を利用したインターネット/イントラネット上のプリンタ(URLを指定する)への接続が行える。
マウスの設定を行うアプレット。[ハードウェア]タブが追加された以外の変更はない。[ハードウェア]タブでは、[キーボード]アプレットなどと同様、デバイスのプロパティの確認や設定が可能
これまでのNTでは、ユーザーやユーザーグループの追加/管理は、ユーザーマネージャと呼ばれる管理ユーティリティによって行っていた。これに対しWindows 2000では、このアプレットでこれらの処理を行うように変更された(これに伴って、ユーザーマネージャは省略されている)。このアプレットでは、新規ユーザーの追加やグループの追加など、従来のユーザーマネージャで実行できたユーザー関連の操作に加え、証明書の管理なども行えるようになっている。なお、Windows 9xと同様の感覚で、システムの起動時にユーザー名やパスワードを省略可能にするためのチェックボックスもここに用意されている。
体に障害を持つ人のための各種サポート機能を設定するアプレット。NT 4.0よりも設定項目が増加し、基本的にWindows 98と共通化された。
デスクトップの解像度設定や、色/フォントサイズなどのデザイン、スクリーン セーバーなど、画面に関する各種設定を行うアプレット。デスクトップのプロパティメニューで[プロパティ]を選択したときに表示されるダイアログと同じ。Windows 2000では、アクティブ デスクトップ用の[Web]タブが追加、[スクリーン セーバー]タブに[モニタの省電力機能]が追加、[Plus!]タブが[効果]タブに変更され、Windows 98と同等になった。なお[効果]タブ」には、Windows 2000で新たに追加された、メニューやヒントなどをフェード表示するためのオプションである[メニューとヒントをアニメーション化]項目が追加されている。
Windows 2000では、イベントビューアやサービスなど、各種の管理ツールがすべてMMC(Microsoft Management Console)のスナップイン(拡張モジュール)に変更された。これらは[スタート]メニューの[プログラム]−[管理ツール]から実行することも可能だが(デフォルトでは、この[管理ツール]項目は非表示になっている)、コントロールパネルにもこの項目が追加され、ここから各種管理ツールを実行できるようにされた(この[管理ツール]フォルダに含まれる各アプレットの詳細については、別稿を参照)。
使用言語や数値(通貨単位など)、時刻や日付の表示方法を設定するアプレット。多国語対応がなされたWindows 2000では、同時に複数の言語での入力と表示が可能になった。このため[地域のオプション]に[システムの言語設定]という項目が設けられ、ここで複数の使用言語を指定できるようになった(ここで選択した言語での表示と入力が可能になる)。またこれに伴い、Windows 98では[キーボード]アプレットで行っていたIMEの設定がこのアプレットの[入力ロケール]タブに移行された。
省電力設定を行うためのアプレット。Windows 9xではお馴染みのものだが、電源管理機能のないNT 4.0には、このアプレットは存在しなかった。Windows 2000ではACPI対応が追加されたことに伴い、このアプレットから電源管理を行えるようになっている。システムがACPIに対応しているかどうかにより、このアプレットから表示されるダイアログの内容は異なる(ACPI対応なら、より詳細な電源管理を行えるようになる)。
NT 4.0やWindows 9xでは、所在地によってダイヤルアップ方法を変更するための設定を行う[テレフォニー]アプレットと、モデムデバイスの設定を行う[モデム]アプレットがそれぞれ独立していたが、Windows 2000では両者がこの[電話とモデムのオプション]にまとめられた。このアプレットでTAPIプロバイダ(ハードウェアのデバイスドライバに相当するモジュール)一覧を見ると、Windows 2000では、H.323やMulticast Conference、NDIS ProxyといったTAPI Service Providerが標準で追加されていることがわかる。
日付と時刻、タイムゾーンの設定を行うアプレット。基本的に、NT 4.0やWindows 98のそれから変更はない。ただしこのWindows 2000では、夏時間の設定がない国については[タイムゾーン]タブに設定が表示されなくなった(NT 4.0やWindows 98では、淡色で表示されていた)。
Windows 2000 Professionalのコントロール パネル アプレット(管理関係のアプレットを除く)
 
 
     
 INDEX
  [特集]Windows 2000ファーストインプレッション
  1. デスクトップのプロパティメニュー−アクティブデスクトップ(1/4)
  2. デスクトップのプロパティメニュー−アクティブデスクトップ(2/4)
  3. デスクトップのプロパティメニュー−アクティブデスクトップ(3/4)
  4. デスクトップのプロパティメニュー−アクティブデスクトップ(4/4)
  5. コントロールパネルの概要(1/3)
6. コントロールパネルの概要(2/3)
  7. コントロールパネルの概要(3/3)
 
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