特集Windows 2000とは何か ?5.Windows 2000 Professionalの概要(3)
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Windows 2000では、デバイスドライバレイヤのWDM(Win32 Driver Model)化がさらに進められ、これとともにプラグ アンド プレイ機能(以下PnP機能と略)や、ACPIによる電源管理機能(詳細は後述)などが追加された。これにより、デバイスの自動検出/自動設定や、ノートPCなどでは必須の電源管理をWindows 2000でも行うことが可能になり、特にパーソナル用途という点ではWindows 9xから大きく見劣りしていた機能についても、Windows 9xと肩を並べられるようになった。主要なデバイスサポートをまとめると次のようになる。
| 機能 | 内容 |
| プラグ アンド プレイ サポート | デバイスの自動検出、自動設定を可能にするプラグ アンド プレイ機能が追加された。Windows 9xにはすでに搭載ずみの機能だが、Windows 2000では、追加されたハードウェアの自動再設定機能(ダイナミックプラグ アンド プレイ)などが新たに組み込まれている |
| デバイスマネージャを追加 | Windows 9xのそれに相当する「デバイスマネージャ」が追加された。Windows 9xと同じく、ここに表示されるデバイスツリーから、デバイスの現在の状態を確認したり、設定を変更したりできる |
| システムリセットの低減 | システムを再起動しなくても、サービスを停止/再開できる機能を追加。これにより、デバイス構成を変更する場合に必要なシステムの再起動を最低限に抑えている |
| USB、IEEE 1394サポート | マウスやキーボードなど、入力デバイスやマルチメディア系デバイスを中心に採用デバイスが増えつつあるUSBインターフェイス、デジタルビデオカメラなどで採用されているIEEE 1394などの最新インターフェイスをサポート。USBデバイスクラスとしては、プリンタやストレージなども追加されている |
| ネイティブDVDサポート | DVDムービーの再生機能を標準サポート(ただし、ドキュメントにはこのように記述されていたが、RC2を探したかぎりではプレイヤーは存在しなかった)。またDVD-ROM向けのファイルシステム仕様であるUDFをサポート |
| ディスプレイサポートの拡充 | 1台のPCに複数のディスプレイを接続して、広大なデスクトップを使用可能にするマルチディスプレイ機能を始め、AGP対応デバイスドライバ、OpenGL 1.2、DirectX 6.0、Video Port Extensionsをサポート |
| Windows 2000のデバイスサポート(主要なもの) | |
豊富なデバイスサポートもさることながら、従来のNT 4.0では、コントロールパネルにWindows 9xの「デバイスマネージャ」に相当するツールがなく、各デバイスの状態の確認や、設定の変更が簡単に行えないという問題があった。Windows 2000ではこれが解決された。
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| Windows 2000のデバイスマネージャ |
| Windows 2000には、Windows 9xと同等のデバイスマネージャが追加された。ここでデバイスツリーを表示し、必要なデバイスをマウスでダブルクリックすることで、デバイスの現在の状態を確認したり、デバイスの設定を変更したりできる。 |
システムを再起動せずに、デバイス設定を変更可能に
従来のNT 4.0では、たとえばネットワーク設定など、デバイス設定を少しでも変更したときには、必ずシステムの再起動が必要だった。しくみ上、やむをえないものとはいえ、特にNTの起動には時間がかかるため、これに伴う管理者の負担は少なくなかった。
これに対しWindows 2000では、システムを再起動しなくても、サービスをいったん停止し、再開して新しいプロトコルやデバイスを認識できる仕組みが追加された。これにより、デバイス構成変更時に必要だったリセットが、多くの場面で不要になった。マイクロソフトのドキュメントによれば、NT 4.0では、リセットが必要な処理が75種類あったが、Windows 2000では、これが7個にまで低減されているという。
最新の電源管理機能を搭載
環境保護などの観点から、コンピュータの省電力化が叫ばれて久しい。この間、インテルなどのチップベンダやBIOSベンダなど、当初は主にハードウェアベンダが中心になって、PCの省電力機能を組み込んでいた。しかしWindowsなどの高度なOSでは、OSがハードウェアのすべての機能を掌握して、これらを効率的かつ安全に管理する必要がある。言い換えれば、できるだけハードウェアに依存せずに、OSがシステム全体を掌握しなければならないわけだ。
IntelとMicrosoftは、当初はBIOSに省電力機能の標準インターフェイスを搭載する方向でAPM(Advanced Power Management)規格を考案したが、その後BIOSに依存しない電源管理インターフェイスとして、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)に路線変更を行った。ACPIでは、BIOSに依存することなく、上位のオペレーティングシステムが完全な電源管理を行うことが可能である。
しかしWindows 95は、このACPIが登場する以前に開発されたため、当時BIOSへの組み込みが進みつつあったAPM BIOSや、プラグ アンド プレイBIOSを使って電源管理を行うようになっていた。BIOSのAPIサポートは、BIOSベンダやBIOSバージョンによってもさまざまであり、このためWindows 95の標準の電力管理メカニズムが正しく利用できないケースも少なくなかった。
次バージョンのWindows 98にも、Windows 95と同じAPM BIOSベースの電源管理メカニズムが組み込まれているが、これはWindows 95の上位互換を維持することを目的としたもので、Windows 98にはこれと並行してACPIのメカニズムが組み込まれている。
Windows 2000でサポートされる電源管理機能は基本的にACPIのみとドキュメントにあるが、試したところでは、APM BIOSやプラグ アンド プレイBIOSを使用しても一部の機能は使えるようだ。Windows 2000ベータユーザーの報告を見ていると、電源管理まわりのトラブルが少なくないようだが、このような場合には、手持ちのハードウェアがACPIをサポートしているかどうかを確認し、これが確実でなければ、ACPIモードを使わずにインストールする「標準PC」を選択してみるとよいようだ。
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| コントロールパネルの[電源オプション]のプロパティ |
| Windows 2000では、システムによる包括的な電源管理を可能にするACPIがサポートされている。ACPIが利用できる環境なら、このようにWindows 2000が提供する標準の電源管理機能(スタンバイ(サスペンド)や休止状態(ハイバネーション)など)を利用できる。画面はThinkPad 600でのもの。 |
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