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[スタート]−[プログラム]メニューに[管理ツール]項目を表示するには

解説をスキップして操作方法(Windows 2000編)を読む
解説をスキップして操作方法(Windows XP編)を読む
 

デジタルアドバンテージ
2000/01/15
2002/02/27更新
 
対象OS
Windows 2000 Professional
Windows XP Professional
Windows XP Home Edition
システムを管理するには[管理ツール]メニューに登録されたツールを使うが、このメニューはデフォルトでは表示されないようになっている。
[管理ツール]メニューを表示するには、[スタート]メニューをカスタマイズする。
 

解説

 Windows 2000やWindows XPは、OSの成り立ちとしてはWindows NTの後継に位置付けられるが、主に企業ユーザーを対象としていたWindows NTと比較すると、コンピュータにあまり詳しくない個人ユーザーが使うことを前提とした機能追加や仕様変更が行われている。この1つとして、[スタート]ボタンから表示されるメニューの[プログラム]に、デフォルトでは[管理ツール]項目が表示されないようになっている。

 Windows NTユーザーなら良く知っているだろうが、この[管理ツール]項目には、イベント・ビューアやユーザー・マネージャなど、システムを管理するための各種ツールのアイコンが登録されていた。

Windows NT 4.0の[スタート]−[プログラム]−[管理ツール]メニュー
この[管理ツール]メニューには、システムを管理するための各種ツールが登録されていた。システムを安全に、効率良く運用するために、管理者にとっては不可欠なツールばかりである。

 しかしWindows 2000やWindows XPでは、初心者ユーザーが見慣れない管理ツールの存在に驚いたり、不用意にシステム設定を変更してしまったりしないように、デフォルトではこの[管理ツール]項目を表示しないように変更されている。

Windows 2000の[スタート]−[プログラム]メニュー
初心者ユーザーが戸惑わないように、Windows 2000では、デフォルトでは[管理ツール]メニューが表示されないようにしている。
  Windows 2000の[スタート]−[プログラム]メニューには、システム管理の要だった[管理ツール]項目が存在しない。

 余分なメニュー項目が表示されないため、初心者にとってはこれで良いかもしれないが、当然のことながら、コンピュータにある程度精通したパワー・ユーザーは、管理ツールを使って、システムの状態の確認や各種設定を行いたいと思うだろう。この管理メニュー項目を表示させるには、メニューをカスタマイズすれば良い。


操作方法(Windows 2000編)

 管理ツールは、コントロール・パネルの[管理ツール]フォルダから一覧することもできるが、[タスクバーとスタート メニューのプロパティ]で設定を変更すれば、[スタート]−[プログラム]に[管理ツール]項目を表示させることができる。

 これにはまず、タスク・バーの空き領域でマウスを右クリックし、表示されるポップアップ・メニューの[プロパティ]を実行する。

タスク・バーの空き領域で、マウスを右クリックすると表示されるポップアップ メニュー
タスク・バーや[スタート]メニューの各種設定を変更するには、タスク・バーの空き領域でマウスを右クリックし、メニューの[プロパティ]を実行する。
  目的のデバイスが表示されていたら、その行をクリックして詳細情報を表示する。→

 これを選択すると、次のような[タスクバーとスタート メニューのプロパティ]ダイアログが表示される。

[タスク バーとスタート メニューのプロパティ]ダイアログの[詳細]タブ
ここでは、タスク・バーと[スタート]メニューの各種設定を行える。[管理ツール]メニューを表示するようにするには、[詳細]タブをクリックする。
  [タスク バーとスタート メニューのプロパティ]ダイアログが表示されたら、この[詳細]タブをクリックする。
  [[スタート]メニューの設定]リストボックス内にある[管理ツールを表示する]のチェック ボックスをオンにする。

 ここで[詳細]タブを表示し、「[スタート]メニューの設定」リスト ボックスにある[管理ツールを表示する]というチェック・ボックスをオンにし、[OK]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じる。

[管理ツール]項目が表示されるようになった[スタート]−[プログラム]メニュー
設定を行った後、再度[スタート]−[プログラム]メニューを表示したところ。今度は[管理ツール]メニューが表示されていることが分かる。
  表示されるようになった[管理ツール]メニュー。NTと比較すると、ハードディスクなどのブロック型デバイスを管理するための[ディスク アドミニストレータ]が存在しないが、これはWindows 2000で新しく追加された[コンピュータの管理]から利用できるようになっている。

 こうして再度[スタート]−[プログラム]を表示すると、今度は[管理ツール]項目が表示されるようになる。[イベント ビューア]や[パフォーマンス]など、NT 4.0でも見慣れたアイコンが並んでいる一方で、ハードディスクなどのブロック型デバイスを管理するための[ディスク アドミニストレータ]や、ユーザー管理を行うための[ユーザー マネージャ]が存在していない。代わりにWindows 2000では、新しく追加された[コンピュータの管理]から、[ディスク アドミニストレータ]や[ユーザー マネージャ]に相当する機能を利用できるようになっている。


操作方法(Windows XP編)

 [スタート]メニューに[管理ツール]を表示させるには、まずタスク・バーの空き領域でマウスを右クリックし、表示されるポップアップ・メニューの[プロパティ]を選択する。

タスク・バーの空き領域で、マウスを右クリックすると表示されるポップアップ・メニュー
タスク・バーや[スタート]メニューの各種設定を変更するには、タスク バーの空き領域でマウスを右クリックし、メニューの[プロパティ]を実行する。
  これをクリックしてメニューをカスタマイズする。→

 これを選択すると、次のような[タスク バーと[スタート]メニューのプロパティ]ダイアログが表示されるので、[[スタート]メニュー]タブを選択する。

[スタート]メニューのプロパティ
このダイアログでは、メニューをXP形式にするか、従来のWindows 2000形式にするかを選択することができる。
  メニューをカスタマイズするには、この[[スタート]メニュー]タブをクリックする。
  Windows XP形式の[スタート]メニューにする。デフォルトではこちらになっている。
  従来のWindows 2000のように、シンプルな形式の[スタート]メニューにするにはこれを選択する。
  [スタート]メニューをカスタマイズするには、これをクリックする。→

 ここで表示されるダイアログでは、メニューに関するさまざまなカスタマイズを行うことができる。[管理ツール]メニューを表示させるかどうかや、インストールされたばかりのプログラム・メニューを強調表示させるかどうかなどを決めるには、[カスタマイズ]ボタンをクリックする。そして[詳細設定]タブにある、[[スタート]メニュー項目]で、システム管理ツールを表示させるように設定を変更する。

 従来のWindows 2000と比べると、Windows XPでは[スタート]メニューの構成が少し変更され、[スタート]メニューと、[スタート]−[すべてのプログラム]メニューの2つがある。後者は、従来のWindows 2000の[プログラム]メニューに相当する。このため、どちらに[管理ツール]メニューを表示させるかを選択する必要がある。

[スタート]メニューのカスタマイズ
[スタート]メニューに表示させる項目をカスタマイズさせるためには、この中にある「[スタート]メニュー項目」で設定する。管理ツールはデフォルトでは表示させないようになっている。
  メニューをカスタマイズするには、この[詳細設定]タブを選択する
  [管理ツール]メニューを表示させるかどうかの設定
  [スタート]メニューと[スタート]−[すべてのプログラム]メニューの両方に[管理ツール]を表示させる。
  [スタート]−[すべてのプログラム]メニューだけに[管理ツール]を表示させる。
  いずれにも表示させない。これがWindows XP Home EditionやProfessionalでのデフォルト状態。

[スタート]メニューにおける[管理ツール]メニュー

 [スタート]メニューに[管理ツール]を表示させると、[スタート]メニューを1クリックするだけで[管理ツール]を表示させることができる。なお、以下の画面はWindows XP Home Editionにおける[管理ツール]メニューの例であり、Windows XP Professionalではさらに「ローカル セキュリティ ポリシー」という項目も表示される。

[スタート]メニューに表示された[管理ツール]
[スタート]メニューから1クリックで[管理ツール]メニューを表示させることができる。
  [スタート]メニューのすぐ下に[管理ツール]が表示されるようになる。なお、これはWindows XP Home Editionにおける[管理ツール]メニューの例であり、Windows XP Professionalではさらに「ローカル セキュリティ ポリシー」という項目も表示される。

[スタート]−[すべてのプログラム]メニューにおける[管理ツール]メニュー

 以下の画面は、[スタート]−[すべてのプログラム]メニューに[管理ツール]を表示させたところである。従来のWindows 2000におけるメニュー構成と同じなので、管理者にとってはこちらの方が使いやすいだろう。End of Article

[スタート]−[すべてのプログラム]メニューに表示された[管理ツール]
[管理ツール]を選択するには、[スタート]メニューからさらに[すべてのプログラム]メニューをたどる必要があるが、従来のWindows 2000に慣れたユーザーならばこちらの方が使いやすいかもしれない。
  [スタート]メニューの中にある[すべてのプログラム]の中に[管理ツール]が表示されている。
 
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