| [System Environment] | ||||||||||||
コマンド・プロンプトで入力補完機能を使う方法
|
||||||||||||
|
||||||||||||
| 解説 |
グラフィカルなユーザー・インターフェイスを備えているWindows OSでも、場合によってはコマンド・プロンプト(実体はcmd.exe)を使って作業する機会は多いだろう。定型的なファイル操作やバッチ・ファイルを使った作業などでは、GUIより素早く、同じ作業の繰り返しなどが簡単にできるからだ。しかしコマンド・プロンプトは便利ではあるが、いちいちコマンド名やファイル名、ディレクトリ名などをすべて正確に入力するのは、わずらわしいばかりでなく、タイプミスの可能性も高いといえる。特に、最近では空白や特殊な記号類を含む長い名前や、漢字コードを含むような名前が使われることも多く、ますます正確で素早い入力が困難になっているからだ。
このような場合に便利に利用できる機能が、ファイル名の「補完(completion)」機能である。ファイル名やディレクトリ名の先頭の何文字かを入力してから、補完機能のためのキー(例えば「[Control]+[D]」など)を入力すると、ファイル名の残りの部分を自動的に補って入力してくれる機能である。例えば、「Program Files」というディレクトリ名を入力しようとしている場合、先頭の「P」を押してから[Control]+[D]を押す。すると自動的に残りの部分が補完され、「"Program Files"」というふうに入力されるのである(空白を含む名前の場合は、自動的にダブルクォートで囲まれる)。もし「P」で始まるディレクトリ名がほかにあれば、[Control]+[D]を繰り返し押すだけで、それらの候補が次々と表示される。また、何も入力しない状態で[Control]+[D]を押すと、カレント・ディレクトリにあるディレクトリ名が自動的に表示されるし、[Shift]キーとともに押すと、これらの候補が逆順に表示される。
Windows OSのコマンド・プロンプトでは、補完する対象として「1.ファイル名もしくはディレクトリ名」か、「2.ディレクトリ名のみ」かの2とおりがあり、それぞれに対して異なる補完用のキーを割り当てることができる。
補完機能は、Windows 2000ではデフォルトでは無効になっているが、Windows XP/Windows Server 2003ではデフォルトでは有効になっている。いずれのOSでも、以下の方法を使って補完機能を有効にしたり、補完するキーをカスタマイズすることができる。
補完機能を有効にするには、コマンド・プロンプトを起動するときにオプションとして指定する方法と、レジストリを使って指定する方法がある。前者は、簡単ではあるが、補完のために使用するキーをユーザーが変えることはできない。後者は、レジストリを操作しなければならないが、補完するためのキーを自由に決めることができる。
| 操作方法 |
方法1―コマンド・プロンプト起動時のオプションを使う方法
Windows XPおよびWindows Server 2003では、デフォルトで補完機能が有効になっているので、この方法はWindows 2000でのみ意味を持つ方法である。
Windows 2000では、コマンド・プロンプト(cmd.exe)の起動時に「/f:on」オプションを付けておくと、補完機能が有効になる(「/f:off」オプションを付けると強制的に無効にすることができる)。この補完機能は一度設定すればずっと使い続けるであろうから、コマンド・プロンプトを起動するメニューのプロパティで設定しておくと便利である。このためには、次のように設定する。
まず[スタート]メニューの[プログラム]−[アクセサリ]にある[コマンド プロンプト]を右クリックして、ポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択する。そこで表示されるダイアログ・ボックスで、「リンク先」のフィールド(「cmd.exe」へのパスが入っている)の最後に、「/f:on」を追加する。これにより、コマンド・プロンプトを起動すると、常に入力補完機能が有効になった状態で起動されることになる。
この「/f:on」オプションを使用した場合、「ファイル名(またはディレクトリ名)の補完機能」のためのキーとしては[Control]+[F]が割り当てられ、「ディレクトリ名の補完機能」のためのキーとしては[Control]+[D]が割り当てられる。
![]() |
|||
|
/fオプションを付けてコマンド・プロンプトを起動する |
|||
| 補完機能を有効にしたければ、/fオプションを付けてコマンド・プロンプトを起動すればよい。ただし補完のためのキー設定をユーザーが変更することはできない。 | |||
|
方法2―レジストリにセットする方法
この方法では、ファイル名とディレクトリ名の補完のためのキー(の文字コード)をユーザーが自由に設定することができるのが特徴である。さらに、全ユーザーに対して有効にするか、それとも個別のユーザーごとに設定を行うかどうかも選択できる。ただしレジストリを操作しなければならないため、危険性が高いので、注意していただきたい。
この方法はWindows 2000だけでなく、Windows XPとWindows Server 2003に対しても有効である。Windows XPとWindows Server 2003ではデフォルトで補完機能が有効になっており、ファイル名もディレクトリ名も、いずれも[Tab]キーで補完できるようになっているが、別の制御文字を補完キーとして使いたければ、やはりこのような設定を行う必要がある。
補完のための制御文字を設定するためのレジストリは、全部で4カ所ある。2つは全ユーザーで共通の設定として使われ、残り2つは各ユーザーごとの設定として使われる。デフォルトではこれらのキーが存在していない場合もあるが、そのときは、DWORD型の新しい値を作成して、値をセットする。
| [注意] |
|
レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。 |
| 全ユーザーで共通の設定のためのレジストリ | |||
|
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Command Processor |
|||
| 補完する対象 | 値の名称 | データ型 | 値 |
| ファイル名補完 | CompletionChar | DWORD | 制御文字コード |
| ディレクトリ名補完 | PathCompletionChar | DWORD | 制御文字コード |
| 全ユーザーに共通する補完キーの設定 | |||
| ユーザーごとの設定のためのレジストリ | |||
|
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Command Processor |
|||
| 補完する対象 | 値の名称 | データ型 | 値 |
| ファイル名補完 | CompletionChar | DWORD | 制御文字コード |
| ディレクトリ名補完 | PathCompletionChar | DWORD | 制御文字コード |
| ユーザーごとの補完キーの設定 | |||
CompletionCharにはファイル名(とディレクトリ名)の補完をするためのキーの文字コードを、PathCompletionCharにはディレクトリ名(パス名)の補完をするためのキーの文字コードをそれぞれDWORD型でセットする(セットする値については次の表を参照)。HKEY_LOCAL_MACHINEとHKEY_CURRENT_USERの両方にセットした場合、HKEY_CURRENT_USER(各ユーザーごと)の設定が優先される。
| 補完キー | 文字コード | 補完キー | 文字コード |
| Control-A | 0x01 | Control-P | 0x10 |
| Control-B | 0x02 | Control-Q | 0x11 |
| Control-D | 0x04 | Control-R | 0x12 |
| Control-E | 0x05 | Control-T | 0x14 |
| Control-F | 0x06 | Control-U | 0x15 |
| Control-G | 0x07 | Control-V | 0x16 |
| Control-H | 0x08 | Control-W | 0x17 |
| Control-I | 0x09 | Control-X | 0x18 |
| Tab | 0x09 | Control-Y | 0x19 |
| Control-K | 0x0B | Control-Z | 0x1a |
| Control-L | 0x0C | Control-[ | 0x1b |
| Control-N | 0x0E | Control-\ | 0x1c |
| Control-O | 0x0F | Control-] | 0x1d |
| 補完のために使用できるキーの文字コード | |||
補完するために利用できるキーの文字コードとしては0x01〜0x1fが使えることになっているが、[Control]+[M]([Enter]キー)など、ほかの機能と重複するものがあるので、実際にはこれより少なくなっている。また、同じ文字コードを割り当てると常にファイル名とディレクトリ名の補完として機能する。例えば両方に0x09([Tab]キー)を割り当てておけば、[Tab]キーを押すだけでファイル名やディレクトリ名の補完が行える。一般的にはこのような設定でも十分だろう。![]()
| 関連記事 | ||
| 連載:コマンドライン徹底活用 第2回 コマンドプロンプト入門(その2)(Windows Server Insider) | ||
|
||||||||||||||||||||||||||||
| 更新履歴 | ||
|
| 「Windows TIPS」 |
ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
- WindowsTIPS (2010/3/19)
− [シャットダウン]ボタンの設定を変更する
− WINSサーバをインストールする
− WINSサーバをnetshコマンドで管理する - Windows 7のファイアウォール機能 (2010/3/18)
Win 7のファイアウォールの概要解説。ルールセットを切り替えるプロファイル機能が強化され、ドメインでもVPNでも、適切なルールが自動選択される - 第212話 プリンタ用紙 (2010/3/16)
致命的なディスク・クラッシュが起きる確率は、クラッシュによってもたらされる被害の大きさに比例する… - WindowsTIPS (2010/3/12)
− 不要なアドオンを無効化してIE8の起動を高速化する
− IE8のソース表示エディタを変更する
− RRASのNATでポートマッピングを定義する
|
|
スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
| 「いつかは壊れるサーバ」そんな故障に 迅速で安価に手軽に対応する方法とは? New! |
| 「特権ユーザー」の事件を防げ! 万能権限を持つユーザーの管理方法とは? New! |
| 仮想環境の構築とデータ保護の特効薬?! 実績と信頼性の高いパッケージで安心運用 |
| 仮想環境のバックアップもこれまでどおり 「まるごと取ってまるごと戻す」簡単運用 |
| おばかアプリ選手権、第4弾開催中!! ムダにカッコよくてくだらない作品求ム! |
| 社内ファイルサーバを“クラウド”に統合 VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介 |
| その数、なんと400台以上! グループ内 サーバの「統合管理」によるメリットは? |
| 美人!? まあまあ? 気になる いやし系!! PV急増で「美人時計」がとった手段とは? |
| 進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX 製品開発者の自信を裏付けるものとは何か |
| 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |
- - PR -
お勧め求人情報

**先週の人気講座ランキング**
〜CCNA編〜
| ◆ | TomcatやJBossなどAPサーバ環境に関する 情報を集約! “業務”用APサーバ大百科 New! |
| ◆ | 一気に解説! 最新のクラスタストレージ 「RAIDを超えたストレージ基準」……など New! |
| ◆ | クラウド的ユーザー体験の変化は脅威か? 仮想化技術を使いこなす運用管理術を紹介 New! |

| ◆ | 上司や部下、部署内メンバーとの情報共有 を“ガラッ”と変えるコラボツールとは? New! |
| ◆ | おばかアプリ選手権、第4弾開催中!! ムダにカッコよくてくだらない作品求ム! |
| ◆ | 社内ファイルサーバを“クラウド”に統合 VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介 |

| ◆ | Twitterのアカウントはなぜ突破された? メールによる新手の攻撃手法とその対策 |
| ◆ | もう仮想化のお試しフェイズは終わりだ! Hyper-V 2.0が基幹システムも仮想化 |
| ◆ | 美人!? まあまあ? 気になる いやし系!! PV急増で「美人時計」がとった手段とは? |

| ◆ | クライアント企業から求められる人材 ⇒IT技術と経営戦略を併せ持つ「戦略家」 |
| ◆ | .NET編集長が実践する「技術情報検索術」 サンプル・コードを簡単に探す“技”は? |
| ◆ | 業務効率と情報セキュリティ対策を両立! 手間なく確実に機密情報を守る方法とは? |

| ◆ | 進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX 製品開発者の自信を裏付けるものとは何か |
| ◆ | 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |

| ◆ | 【CTC事例】約30の基幹システムを統合! 膨大なバッジジョブを制御した方法は? |
| ◆ | 仮想化すればコストは削減できるか? 仮想化に必要な「3つの視点」を解説する |
| ◆ | その数、なんと400台以上! グループ内 サーバの「統合管理」によるメリットは? |








