| [Office Master] | |||||||||||
受信トレイ修復ツールでOutlookの個人用フォルダを修復する
|
|||||||||||
|
|||||||||||
| 解説 |
Outlookでは、送受信したメールや予定表、連絡先などのデータ(アイテムと呼ばれる)は、ローカル・コンピュータ上の「個人用フォルダ・ファイル(.PSTファイル)」と呼ばれる専用ファイルにまとめて保存される(Exchange Serverと連携している場合はサーバ内に保存される)。そのため、何らかの障害によって.PSTファイルが破損すると、Outlookは正常に.PSTファイルにアクセスできなくなり、その結果、メールの送受信ができなくなったり、Outlookが起動できなくなったりすることがある。もちろん、同時にメールなどのアイテムが完全に失われている可能性もある。
ここでいう障害とは、例えば.PSTファイルを保存したドライブの故障(不良セクタの増大など)、アプリケーション・エラーによるOutlookの強制終了、Windows OSのハングアップによる強制再起動などが挙げられる。
![]() |
| 個人用フォルダの破損によるOutlookのトラブルの例 |
| デフォルトの.PSTファイルの破損が深刻だと、Outlookは起動時にこのような画面を表示して終了してしまうことがある。 |
こうしたトラブルに対処できるように、Outlookは標準で.PSTファイルの内容をチェックして、必要ならば修復するソフトウェア「受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)」を備えている(Outlookと一緒にインストールされる)。破損の度合いによっては、このツールでも完全には修復できない場合もあるが、それでも前述のようなOutlookの起動や送受信のトラブルを解消できる可能性は高く、有用なツールであることは間違いない。本稿では、破損した.PSTファイルをこのツールで修復する具体的な方法・手順・注意点を解説する。
| 操作方法 |
以下ではOutlook 2007を例に取り上げているが、Outlook 2003でも操作方法はほぼ共通である。
修復する個人用フォルダ・ファイルを見つける
まず修復対象の個人用フォルダ・ファイル(.PSTファイル)を見つける必要がある。それには、コントロール・パネルの[メール]アプレットを開き、修復したい.PSTファイルを含むプロファイルのプロパティを開く。
![]() |
||||||
| [メール]アプレットからOutlookのプロファイルのプロパティを開く | ||||||
| これはOutlookのプロファイルを管理するアプレット。 | ||||||
|
「メール設定」というタイトルのプロパティが表示されたら、[データ ファイル]ボタンをクリックする。Outlookで使用されている.PSTファイルの一覧が表示されるので、その保存場所をメモしておく(後で受信トレイ修復ツールに設定するため)。
![]() |
|||
| Outlookで使用されている.PSTファイルの一覧 | |||
| Outlook 2007の場合は、この「データ ファイル」タブに.PSTファイルの一覧が表示される(Outlook 2003ではタブがなく、直接表示される)。 | |||
|
参考までに、デフォルトの.PSTファイルの保存場所を下表に記す。
| Windows OS | デフォルトの.PSTファイルのパス |
| Windows 2000/Windows XP/Windows Server 2003 | %USERPROFILE%\Local Settings\Application Data\Microsoft\Outlook\Outlook.pst |
| Windows Vista | %USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\Outlook\Outlook.pst |
| 個人用フォルダ・ファイル(.PSTファイルの)のデフォルトの保存場所 | |
| Windows OSによってデフォルトの保存場所が変わるので注意が必要だ。 | |
この時点で[メール]アプレットは閉じ、Outlookも終了しておくこと。修復対象の.PSTファイルがOutlookなどによって使用されたままだと、受信トレイ修復ツールでエラーが発生し、修復処理を進められない。
受信トレイ修復ツールを見つける
受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)を起動するには、まずその保存場所(インストール先フォルダ)を調べる必要がある。受信トレイ修復ツールはOutlookと一緒にインストールされるものの、スタート・メニューなどには登録されないため、起動するには直接Scanpst.exeを実行しなければならないからだ。
受信トレイ修復ツールの保存場所は、下表のようにOutlookのバージョンによって異なる。見つからなければ、Scanpst.exeというファイル名でハードディスクを検索する。
| Outlookのバージョン | Scanpst.exeのパス |
| Outlook 2003 | %CommonProgramFiles%\System\MSMAPI\1041\Scanpst.exe |
| Outlook 2007 | %ProgramFiles%\Microsoft Office\Office12\Scanpst.exe (デフォルト) |
| 受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)の保存場所 | |
| このようにOutlookのバージョンによって保存場所は異なる。Outlook 2007の受信トレイ修復ツールは、Outlook 2007自身と同じインストール先フォルダに保存される。したがってOutlook 2007のインストール先をデフォルトから変更している場合は、受信トレイ修復ツールの保存場所も連動して変わるので注意が必要だ。 | |
受信トレイ修復ツールを起動する
WindowsエクスプローラなどでScanpst.exeを見つけたら、ダブルクリックして実行すると、受信トレイ修復ツールが起動する。修復前の解析処理を始めるには、前述の.PSTファイルのパスを設定して[開始]ボタンをクリックする。
![]() |
||||||||||||
| 受信トレイ修復ツールの起動画面 | ||||||||||||
| この画面はScanpst.exeを実行すると表示される。.PSTファイルを指定して |
||||||||||||
|
すると解析過程を示す画面が表示されるので、完了するまでしばらく待つ。解析にかかる時間は.PSTファイルのサイズや破損の具合、コンピュータの性能などに大きく依存する。手元のPCで約100Mbytesの.PSTファイルを処理させたところ、1分弱で完了した。
解析が完了すると以下の画面が表示されるので、[修復]ボタンをクリックすると実際の修復作業が始まる。
![]() |
||||||||||||||||||
| 受信トレイ修復ツールによる解析結果 | ||||||||||||||||||
| 解析が終わるとこの画面が表示される。 | ||||||||||||||||||
|
![]() |
| 解析によって見つかった.PSTファイルのエラー |
| 特に重要なのは「見つからないアイテム」で、これが多いほど、破損によって失われてしまったアイテムが多いことを表す。 |
解析時と異なり、修復過程を示す画面は表示されない。また修復にかかる時間は解析時より短く、前出のコンピュータだと十数秒で処理は完了した。
修復完了のメッセージ・ボックスが表示されたら、[OK]ボタンをクリックして受信トレイ修復ツールを終了させる。
[保存先不明]フォルダが現れた場合の対処方法
.PSTファイルの破損が軽微だった場合、受信トレイ修復ツールで修復するだけで、そのまま使い続けることも可能とされる。しかし破損が深刻な場合、受信トレイ修復ツールでも完全には修復できない可能性があるので、新たに作成した.PSTファイルに移行した方がよい。具体的には、修復した.PSTファイルから可能な限りアイテムを新規作成の.PSTファイルに移動し、最後にデフォルトの.PSTファイルを新規作成したものに切り替える。
破損が深刻か否かを判断するには、修復された.PSTファイルをOutlookで開き、フォルダ一覧に[保存先不明]というフォルダが生成されているかで確認する。もし生成されていたら、破損が深刻だと思われるので、新しい.PSTファイルに移行した方がよい。[保存先不明]フォルダの有無を確認するには、メニューの[移動]−[フォルダ一覧]を実行してフォルダのツリーを表示させる。
![]() |
|||
| 修復によって[保存先不明]フォルダが生成された例 | |||
| この.PSTファイルは当初Outlookで開けなかったが、修復後、このように開けるようになった。しかし[保存先不明]フォルダが生成されたため、破損は深刻と思われる。新しい.PSTファイルに移行した方がよいだろう。 | |||
|
新しい.PSTファイルを作成するには、Outlookのメニューの[ファイル]−[新規作成]−[Outlook データファイル]を実行する。.PSTファイルの種類は通常、「Office Outlook 個人用フォルダ ファイル (.pst)」を選べばよい。
![]() |
|||||||||
| 新規作成の.PSTファイルの種類を選ぶ | |||||||||
| Outlookのメニューの[ファイル]−[新規作成]−[Outlook データファイル]を実行すると、この画面が表示される。 | |||||||||
|
新しい.PSTファイルが作成されると、自動的にOutlookで開かれるので、修復された.PSTファイルのアイテムをドラッグ&ドロップなどで移動していけばよい。![]()
|
||||||||||||||||||||||||||||
| 「Windows TIPS」 |
ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
- WindowsTIPS (2010/3/19)
− [シャットダウン]ボタンの設定を変更する
− WINSサーバをインストールする
− WINSサーバをnetshコマンドで管理する - Windows 7のファイアウォール機能 (2010/3/18)
Win 7のファイアウォールの概要解説。ルールセットを切り替えるプロファイル機能が強化され、ドメインでもVPNでも、適切なルールが自動選択される - 第212話 プリンタ用紙 (2010/3/16)
致命的なディスク・クラッシュが起きる確率は、クラッシュによってもたらされる被害の大きさに比例する… - WindowsTIPS (2010/3/12)
− 不要なアドオンを無効化してIE8の起動を高速化する
− IE8のソース表示エディタを変更する
− RRASのNATでポートマッピングを定義する
|
|
スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
| 「いつかは壊れるサーバ」そんな故障に 迅速で安価に手軽に対応する方法とは? New! |
| 「特権ユーザー」の事件を防げ! 万能権限を持つユーザーの管理方法とは? New! |
| 仮想環境の構築とデータ保護の特効薬?! 実績と信頼性の高いパッケージで安心運用 |
| 仮想環境のバックアップもこれまでどおり 「まるごと取ってまるごと戻す」簡単運用 |
| おばかアプリ選手権、第4弾開催中!! ムダにカッコよくてくだらない作品求ム! |
| 社内ファイルサーバを“クラウド”に統合 VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介 |
| その数、なんと400台以上! グループ内 サーバの「統合管理」によるメリットは? |
| 美人!? まあまあ? 気になる いやし系!! PV急増で「美人時計」がとった手段とは? |
| 進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX 製品開発者の自信を裏付けるものとは何か |
| 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |
- - PR -
お勧め求人情報

**先週の人気講座ランキング**
〜CCNA編〜
| ◆ | TomcatやJBossなどAPサーバ環境に関する 情報を集約! “業務”用APサーバ大百科 New! |
| ◆ | 一気に解説! 最新のクラスタストレージ 「RAIDを超えたストレージ基準」……など New! |
| ◆ | クラウド的ユーザー体験の変化は脅威か? 仮想化技術を使いこなす運用管理術を紹介 New! |

| ◆ | 上司や部下、部署内メンバーとの情報共有 を“ガラッ”と変えるコラボツールとは? New! |
| ◆ | おばかアプリ選手権、第4弾開催中!! ムダにカッコよくてくだらない作品求ム! |
| ◆ | 社内ファイルサーバを“クラウド”に統合 VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介 |

| ◆ | Twitterのアカウントはなぜ突破された? メールによる新手の攻撃手法とその対策 |
| ◆ | もう仮想化のお試しフェイズは終わりだ! Hyper-V 2.0が基幹システムも仮想化 |
| ◆ | 美人!? まあまあ? 気になる いやし系!! PV急増で「美人時計」がとった手段とは? |

| ◆ | クライアント企業から求められる人材 ⇒IT技術と経営戦略を併せ持つ「戦略家」 |
| ◆ | .NET編集長が実践する「技術情報検索術」 サンプル・コードを簡単に探す“技”は? |
| ◆ | 業務効率と情報セキュリティ対策を両立! 手間なく確実に機密情報を守る方法とは? |

| ◆ | 進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX 製品開発者の自信を裏付けるものとは何か |
| ◆ | 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |

| ◆ | 【CTC事例】約30の基幹システムを統合! 膨大なバッジジョブを制御した方法は? |
| ◆ | 仮想化すればコストは削減できるか? 仮想化に必要な「3つの視点」を解説する |
| ◆ | その数、なんと400台以上! グループ内 サーバの「統合管理」によるメリットは? |















