| [System Environment] | |||||||||||
Windows XP SP3の自動更新での適用をブロックする
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| 解説 |
2008年4月29日(米国時間)にWindows XP向けの最新サービスパックであるService Pack 3(以下、XP SP3)が一般に公開される予定であった(すでにMSDNサブスクライバー向けには各言語版が公開されている)。しかし公開直前になって、Microsoft Dynamics Retail Management System(RMS:小売店管理システム)との互換性の問題が明らかになったことから、4月29日の公開は延期されてしまった。とはいえ、早々に修正プログラムなどによって、この互換性問題は解消され、XP SP3が提供されることになると思われる。
XP SP3が一般に公開されると、ダウンロード・センターからダウンロードして適用が可能になるほか、Windows Update/Microsoft Updateで列挙されるようになる予定だ。Windows Update/Microsoft Updateにおいては、「追加選択(ソフトウェア)」カテゴリに列挙されるため、[高速]ボタンでは適用されず、[カスタム]ボタンをクリックし、[追加選択(ソフトウェア)]で明示的にXP SP3にチェックしない限り適用は行われない。
さらに2008年夏(6月上旬とうわさされている)になると自動更新による配布が開始され、自動更新の動作を「自動」に設定していると、XP SP3が自動的に適用開始されることになる。またWindows Update/Microsoft Updateにおいても、「優先度の高い更新プログラム」カテゴリに列挙されるようになり、[高速]ボタンで自動的に適用されるようになる。実際には、いずれの場合も使用許諾書に同意しない限り、XP SP3が自動で適用されることはないが、多数のクライアントPCによるダウンロードが発生してネットワークの負荷が増大したり、管理者以外のユーザーが同意して適用を進めてしまい問題を起こしたりする危険もある。そこで、XP SP3の配布をさせないために(管理者がXP SP3の導入のタイミングを決められるように)、XP SP3の導入をブロックするツールが用意されている。
このツールを使用すると、自動更新による配布が開始されても、自動更新やWindows Update/Microsoft Updateで列挙されるのを防げる。ただしこのツールでブロックできる期限は、XP SP3のリリース後1年までである。2009年5月には、ブロック・ツールによる設定が無効になり、自動更新などで適用されてしまう可能性がある。
なおこのツールは、XP SP3だけでなく、Windows Server 2003 SP2やWindows Vista SP1でも有効である(いずれも同じレジストリ値を使っている。TIPS「Windows Server 2003 SP2の自動更新をブロックする」「Windows Vista SP1の自動更新をブロックする」参照)。またブロックを設定後、単体パッケージ(CD/DVD/ネットワークからの手動インストール)によりXP SP3を適用すると、この設定は残り、新たに提供されるサービスパックがあった場合も(マイクロソフトは、今回のSP3をXP向けの最後のSPといっているようだが)、1年間ブロックされてしまうので注意が必要だ。単体パッケージでインストールする前に、ブロックを解除しておいた方が安全だ。
| 操作方法 |
XP SP3の配布をブロックするためのレジストリ設定
上記のダウンロード・ページからブロッカー・ツールのファイル(SPBlockerTools.EXE)をダウンロードして実行すると、指定した解凍先に3つのファイル(コマンド2つとテンプレートが1つ)が作成される。
いずれのファイルを使っても同じであるが、このツールが実行する処理は、XP SP3の配布を抑止するために、次のレジストリの値を設定することである。
| 項目 | 内容 |
| キー | HKEY_LOCAL_MACHINEの\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate |
| 値の名前 | DoNotAllowSP |
| 型 | REG_DWORD |
| 値 | 1 → XP SP3の自動更新による適用をブロックする |
| 0 → ブロックしない(0にするか、この値そのものを削除する) | |
| Windows Update/自動更新によるXP SP3の列挙をブロックするレジストリ設定 | |
このレジストリの値を「1」に設定すると、Windows Update/Microsoftや自動更新でXP SP3が列挙されなくなる。ただし、ダウンロード・センターなどから取得したXP SP3を手動で適用することは禁止できない。
■SPBlockingTool.EXEによる制御
SPBlockingTool.EXEは、上記のレジストリを操作するためのプログラムである。引数なしで実行するか、引数「/B」を付けるとXP SP3の適用がブロックされ(レジストリが定義される)、「/U」を付けるとXP SP3の適用阻止機能が解除される(レジストリの値が削除される)。
C:\SPblocker>SPBlockingTool.exe /b |
■SPreg.cmdによる制御
SPreg.cmdもレジストリを操作するためのツールであるが、こちらはreg.exeコマンドを呼び出すバッチ・プログラムになっている。また、引数としてほかのコンピュータ名を指定することもできるので、リモートからレジストリを制御することができる。
なお、コマンドのヘルプによれば、第1引数のリモート・コンピュータ指定はオプションのはずであるが、実際には必須の引数となっている。引数には、操作対象のコンピュータ(IPアドレスかコンピュータ名)と、「/B」か「/U」(引数の意味は先ほどと同じ)を指定する。
C:\SPblocker>spreg xppc01 /b |
■NoSPupdate.admによる制御
NoSPupdate.admは、グループ・ポリシーのテンプレートであり、先ほどのレジストリ値を設定するために利用される。グループ・ポリシー・エディタでテンプレートとして読み込むことにより、Active Directoryを使ってドメイン内のWindows XPコンピュータに対するXP SP3の列挙を制御できる。![]()
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