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Windows Vistaの[休止状態]オプションを有効にする

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デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2009/01/09
対象OS
Windows Vista
休止状態(ハイバネーション)を利用すると、起動済みのアプリケーションの状態を保持したまま電源をオフにできる。
Windows Vistaでは、[コントロール パネル]の[電源オプション]で休止状態の有効化が行えない。
powercfgコマンドを利用することで、Windows Vistaでも[休止状態]オプションが利用できるようになる。

解説

 Windows XPでは、Windowsを終了するモードとして「シャットダウン」のほか、「スタンバイ」と「休止状態」をサポートしていた。「スタンバイ」はデフォルトで有効になっており、「休止状態」も[コントロール パネル]−[電源オプション]の[休止状態]タブで[休止状態を有効にする]にチェックを入れるだけで有効になった。「スタンバイ」や「休止状態」は、終了時の状態を保持するので、次に電源を入れたときにすぐに続きの作業が開始できるため、日常的に利用しているユーザーも多いだろう。このうち「休止状態」では、メモリの内容などがハードディスクに保存され、完全に電源の供給が停止するので電力消費もほとんどない。特に、バッテリ駆動で利用するノートPCでは、休止状態にすることで、状態を保存したまま、バッテリを長時間維持できる。

 ところがWindows Vistaでは、[コントロール パネル]−[電源オプション]から休止状態を有効にする設定がなくなっている。また通常、デフォルト状態では、休止状態は有効になっておらず、[スタート]−[シャットダウン]のプルダウン・リストの中にも[スリープ]はあるものの、[休止状態]は表示されない。[電源オプション]の[詳細設定]タブ([電源オプション]の[プラン設定の変更]を開き、[詳細な電源設定の変更]リンクをクリックする)を開いても、休止状態は有効にできない(一部のメーカー製PCの中には、デフォルトで休止状態が有効になっている場合もある)。

Windows Vistaの[シャットダウン]のオプション
デフォルトでは、ここに[休止状態]が表示されず、ユーザーは休止状態が選択できない。
[シャットダウン]で選択可能なオプションに[休止状態]が存在しない。

Windows Vistaの[電源オプション]の[詳細設定]タブ
[電源オプション]における詳細な設定が可能な[電源オプション]の[詳細設定]タブにおいても、[休止状態]を有効にするためのオプションは用意されていない。

 さらに問題となるのが、休止状態を有効にしたコンピュータにおいて、[ディスク クリーンアップ]を実行すると、休止状態が利用するファイル(「休止状態ファイル」)が「削除するファイル」に表示され、デフォルトでチェックが入っている(削除対象になっている)ことだ。ここでチェックを外さず、[OK]ボタンをクリックしてしまうと、「休止状態ファイル」も削除され、休止状態が自動的に無効になってしまう。休止状態ファイルの内容は、起動後は不要になるのだが、次回の休止状態に備えて、ディスク領域は確保しておく必要がある。このためと思われるが、休止状態ファイルを削除してしまうと、休止状態が無効になる仕様となっている。つまり、休止状態を有効にしていても、[ディスク クリーンアップ]を実行したことで無効になる可能性もあるわけだ。

 またサポート技術情報によれば、4Gbytesを超えるメモリを搭載した場合にも、休止状態が無効になってしまうということだ。

Windows Vistaの[ディスク クリーンアップ]を実行結果例
休止状態が有効なコンピュータにおいて[ディスク クリーンアップ]を実行すると休止状態ファイルが削除対象として表示される。これを削除してしまうと、休止状態が無効になる。
休止状態が利用する休止状態ファイルを削除するための「休止状態ファイル クリーナ」が一覧にチェック(削除対象)された状態でリスティングされる。

 これらの場合、後述の方法により休止状態を有効すれば、休止状態ファイルが作成され、休止状態が利用可能になる(ただし、空きディスク容量が足りず、休止状態ファイルが作成できない場合は、休止状態が有効にならない)。

操作方法

 Windows Vistaがサポートされているコンピュータでは、休止状態がサポートできないことはほとんどない。しかしHyper-Vなどの仮想マシン上にインストールしたWindows Vistaでは、休止状態機能がサポートされていない。また休止状態がサポートされていないデバイスが存在するため、休止状態が利用できない場合もある。休止状態を有効にする前に、まずコマンド・プロンプトを起動して、以下のコマンドを実行し、休止状態が利用可能かどうか確認しよう。

powercfg /a

休止状態をサポートしたコンピュータ上での「powercfg /a」の実行例
休止状態が利用可能な場合、「以下のスリープ状態がこのシステムで利用可能です :」に「休止状態」が表示される。
ここに「休止状態」があることを確認する。この例では「スタンバイ(S3)」「休止状態」「ハイブリッド スリープ」の3つがサポートされている。

休止状態をサポートしないコンピュータ上での「powercfg /a」の実行例
休止状態が利用可能できない場合、「休止状態」は「システムは休止状態をサポートしていません。」と表示される。

 休止状態がサポートされている場合、コマンド・プロンプトで以下のコマンドを実行すれば休止状態が有効になる。

powercfg /hibernate on

 これで[シャットダウン]のプルダウン・リストの中に[休止状態]が表示されるし、[電源オプション]の[電源ボタンの動作の選択(電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化)]において電源ボタンを押したときの動作として[休止状態]が選択できるようになる。

休止状態を有効化したWindows Vistaの[シャットダウン]のオプション
休止状態を有効にすると、シャットダウンのオプションとして[休止状態]が追加される。
[シャットダウン]において選択可能なオプションに[休止状態]が追加される。

休止状態を有効化したWindows Vistaの[電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化]
休止状態を有効にすると、電源ボタンを押したときの動作として[休止状態]が選択できるようになる。

 なお[電源オプション]の[詳細設定]タブにおいて、[スリープ]−[ハイブリッド スリープを許可する]でハイブリッド・スリープ機能を有効すると、自動的に休止状態が無効になるので注意が必要だ。休止状態を利用可能にするためには、まずハイブリッド・スリープ機能を無効にしてからpowercfgコマンドで休止状態を有効にすればよい。End of Article

[電源オプション]−[詳細設定]タブの[ハイブリッド スリープを許可する]オプション
[ハイブリッド スリープを許可する]のオプションで、ハイブリッド・スリープ機能を有効(オン)にすると、自動的に休止状態が無効になる。
休止状態を有効にするには、ここを[オフ]にしてから、「powercfg /hibernate on」を実行する。

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