| [System Environment] | |||||||||||
サービスで使用される「System」「Local Service」「Network Service」アカウントとは?
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| 解説 |
Windowsにログオンしてタスク・マネージャの[プロセス]タブを開くと、実行中のプロセス一覧が表示される。ここで[全ユーザーのプロセスを表示する]チェックボックスをオンにして[ユーザー名]列に注目すると、次の画面のように、ログオン中のユーザーとは異なるアカウント、すなわち「LOCAL SERVICE」「NETWORK SERVICE」「SYSTEM」によって複数のプロセスが実行されていることが分かる。
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| タスク・マネージャのプロセス一覧におけるユーザー名 | |||
| AdministratorアカウントでWindows XPにログオンし、タスク・マネージャを起動して[プロセス]タブを選択したところ。 | |||
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特に「SYSTEM」というアカウントは、ファイル/フォルダのアクセス権の設定画面でよく見かける。たいていはAdministratorsグループと同じく、フル・コントロールの権限が割り当てられている。
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| アクセス権が設定されている「SYSTEM」アカウント | ||||||
| あるフォルダのプロパティの[セキュリティ]タブを開いたところ。OSがインストール時に設定したデフォルトのままである。 | ||||||
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しかし、管理ツールの[コンピュータの管理]を開き、[システム ツール]−[ローカル ユーザーとグループ]以下にあるユーザー/グループ・アカウント一覧を見ても、これらのアカウントは見当たらない。実際、読者諸兄にはこうしたアカウントを作成した覚えがないはずだ。
「SYSTEM」「LOCAL SERVICE」「NETWORK SERVICE」の正体
前出のタスク・マネージャのプロセス一覧画面において、「SYSTEM」「LOCAL SERVICE」「NETWORK SERVICE」で実行されているプロセスは、Windowsの各種サービス・プログラムのプロセスか、あるいはサービスから起動された子プロセスが多数を占める。すなわち、サービスを起動するのに用いられているアカウントといえる。
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これらのアカウントは、Windows OSがサービスを起動するための専用アカウントとして提供しているものだ。アプリケーションなど通常のプログラムと異なり、サービスは特殊な権限を必要とすることが多いため、通常のユーザー・アカウントではなく、これらのサービス用アカウントがデフォルトでサービス起動に利用される。いずれもOSによってインストール時に自動作成されるビルトイン・アカウントだ。
| 名称 | System (Local System) |
Local Service | Network Service | |
| 名称(日本語) | システム (ローカル システム) | ローカル サービス | ネットワーク サービス | |
| アカウントの実際の名前 | NT AUTHORITY\ System |
NT AUTHORITY\ LocalService |
NT AUTHORITY\ NetworkService |
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| 権限 | Administratorsグループのメンバと同じレベル | Usersグループのメンバと同じレベル | Usersグループのメンバと同じレベル | |
| ネットワーク・アクセス時の資格情報 | ローカルのコンピュータ・アカウント(<コンピュータ名>$) | 匿名 | ローカルのコンピュータ・アカウント(<コンピュータ名>$) | |
| プロファイルのパス | Windows XP以降 | %SystemRoot%\ system32\config\ systemprofile |
%SystemDrive%\ Documents and Settings\ LocalService |
%SystemDrive%\ Documents and Settings\ NetworkService |
| Windows 2000 | %SystemDrive%\ Documents and Settings\ <コンピュータ名>$ |
− | − | |
| パスワードの扱い | 指定不要(管理しなくてよい) | 指定不要(管理しなくてよい) | 指定不要(管理しなくてよい) | |
| 3種類のサービス用アカウントの違い | ||||
| Local ServiceとNetwork ServiceはWindows XPで新設された(Windows 2000にはない)。 | ||||
このうちWindows 2000に存在するのはSystemに限られる。Local ServiceとNetwork ServiceはWindows XPで新設され、これ以後のOSで利用できる。
■System(システムまたはローカル システム)アカウント
SystemはAdministratorsグループのメンバと同等の権限を持つアカウントで、システムへのフル・アクセスが可能だ。ネットワーク・リソース(ネットワークを経由して利用するリソース)にも、ローカルのコンピュータ・アカウントの資格情報でアクセスできることから、Active Directoryのディレクトリ・サービスなどネットワーク系のサービスにも多用されている。ドメイン・コントローラ上でSystemによって起動されたサービスは、そのドメイン全体にアクセスできる。
このようにSystemは強力な権限を持つため、攻撃者にサービスの脆弱性を突かれて乗っ取られた際、被害が甚大になりかねない。そこでWindows XPから、権限の制限されたサービス用アカウントとして次の2つが新設された。
■Local Service(ローカル サービス)アカウント
Local ServiceはUsersグループのメンバと同じ権限しか持たないサービス用アカウントだ。ネットワーク・リソースへのアクセスも、特定アカウントではなく匿名の資格情報に制限される。デフォルトでは、ローカルとネットワークのどちらのリソースに対しても、Systemほど強力な権限を必要としないサービスで利用されている。
■Network Service(ネットワーク サービス)アカウント
Local Serviceと同じく、Usersグループのメンバと同じ権限しか持たないサービス用アカウント。ただしネットワーク・リソースには、Systemと同じくローカルのコンピュータ・アカウントの資格情報でアクセスできることから、Systemほど強力な権限を必要としないネットワーク系サービスで利用されている。
UIにおけるサービス用アカウント指定時の注意
サービスを正常に実行するために、サービス用アカウントに権限を追加したり、サービスのログオン(実行)アカウントを変更したりする作業がしばしば必要となる。ところが特殊なビルトイン・アカウントのせいなのか、設定画面でサービス用アカウントを指定する際、アカウント名とパスワードについて戸惑うことがある。
■指定するアカウント名
サービス用アカウントには前出の表のようにいくつかの名称があるが、「Local System」「LocalService」「NetworkService」といった名称だと、ユーザーの選択画面でエラーが生じる。指定すべきアカウント名は以下のとおりだ(大文字小文字の区別はない)。
- Systemアカウント: 「SYSTEM」
- Local Serviceアカウント: 「LOCAL SERVICE」
- Network Serviceアカウント: 「NETWORK SERVICE
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| ユーザーの選択画面で指定するアカウント名 | |||||||||||||||
| アクセス権を割り当てる各サービス用アカウント名をセミコロンで区切って指定し、[名前の確認]ボタンをクリックして正式なアカウント名を表示させたところ。これらが指定すべきアカウント名となる。 | |||||||||||||||
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■空パスワードを指定する
サービス用アカウントに対して、管理者がパスワードを付けることはできない(管理する必要もない)。そのため、ログオン・アカウントの指定時、パスワード欄には何も指定できないので空にする。デフォルトでパスワード欄に「********」と表示されていたら、必ず削除すること。サービスのログオン・アカウント指定画面の例を以下に記す。
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| サービスのログオン・アカウント指定画面 | ||||||||||||
| これは管理ツールの[サービス]を起動し、右ペインから対象のサービスを右クリックしてプロパティを選択し、[ログオン]タブを選んだところ。サービスの実行アカウントを指定できる。 | ||||||||||||
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なお、サービスのログオン・アカウントはむやみに変更しない方がよい。アカウントの持つアクセス権などが変わったのが原因でサービスがよく起動不能になるからだ。上記の例はどちらかというと、あるユーザー・アカウントでサービスを起動するように指定したものの失敗したため、元に戻す際に必要な手順といえる。
特定のユーザー・アカウントでサービスを起動する方法については別の機会に説明する。![]()
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