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POPFileの学習済み辞書データを別のコンピュータに移行する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 島田 広道
2009/05/29
対象アプリケーション
POPFile 1.x
メール分類システムのPOPFileは、迷惑メールの判定を繰り返し「学習」することでその精度を高めていく。
POPFileを別のコンピュータに移行する場合、通常は再学習が必要となる。
辞書ファイルを移行元から移行先へコピーすれば、再学習の手間なく高い判定精度を引き継げる。

解説

運用「POPFileで構築する迷惑メール・フィルタ

 POPFileは精度の高い迷惑メール・フィルタリングが可能な分類システムとして知られているが、最初から正しく迷惑メールを判定できるわけではない。セットアップ後、ユーザーは数十通から数百通の迷惑メールを手動で分類してPOPFileに「学習」させる。その後はPOPFile自身が自動で繰り返し学習を進め、最終的に精度の高い迷惑メールの判定が実現される。

 精度の高められたPOPFileを使い続けられればよいのだが、現実にはコンピュータの故障やリースアップなどに伴い、別のコンピュータにPOPFileを移行しなければならない場合がある。その際、通常は新しいコンピュータにPOPFileをインストールし、また手動の学習からやり直さなければならない。

 それまでのPOPFileの学習結果を新しいコンピュータのPOPFileに移行できれば、手動学習の手間をかけることなく高い判定精度をそのまま引き継げる。それには学習結果を収録した辞書ファイルを移行元から移行先へコピーすればよい。

操作方法

 本稿では、あらかじめ移行先の新しいコンピュータにはPOPFileをインストールして最低限の初期設定も完了しているものとする。ただしバケツやマグネットの設定は、移行される辞書ファイルに含まれるので、未設定のままでよい。

 また新旧コンピュータのPOPFileは同一バージョンと想定している。バージョンが異なると、辞書ファイルの形式の相違により正しく引き継げない可能性があるので、あらかじめ移行元または移行先どちらかのPOPFileを更新してバージョンを揃えておくことが望ましい。

POPFileの辞書ファイルを見つける

 POPFileの辞書ファイルは、デフォルトでユーザー・プロファイル内のフォルダ(%USERPROFILE%\Application Data\POPFile)に格納される。しかし、設定次第では別のフォルダにも格納できるので、まずは辞書ファイルのありかを確認する。

 普段POPFileを利用しているユーザー・アカウントで移行元コンピュータのWindowsにログオン後、POPFileコントロール・センターを開いて[詳細]タブを選ぶ(辞書ファイルはたいていユーザー・アカウントごとに用意されているので注意)。次の画面のように[設定ファイル]と[bayes_database]から辞書ファイルのフルパスを確認できる(POPFileコントロール・センターの使い方は、運用「POPFileで構築する迷惑メール・フィルタ(前編)――6.POPFileの管理画面」を参照のこと)。

POPFileの辞書ファイルのありかを確認する
POPFileコントロール・センターの[詳細]タブを表示したところ。POPFileの全設定や無視する単語の一覧が表示される。
POPFileの設定ファイルpopfile.cfgのフルパス。これと同じフォルダにの辞書ファイルも格納されている。デフォルトのフォルダは%USERPROFILE%\Application Data\POPFile。
POPFileの辞書ファイル名。デフォルトはpopfile.db。

 移行先コンピュータでも同様にのフルパスを確認しておく。これが辞書ファイルのコピー先フォルダとなる。

 の辞書ファイルとは別に、判定時に無視する単語を記録した「stopwords」というファイルが同じフォルダにある。これも辞書ファイルと一緒にコピーした方がよい。

 なお、設定ファイルのpopfile.cfgはうかつにコピーしないこと。移行先が移行元とまったく同じ構成ならよいが、例えばメーラとの通信ポート番号が異なる場合、このファイルをコピーするとポート番号の設定が変更されてメールが受信不能になるといった不具合が生じる。迷惑メールの学習結果を引き継ぐだけなら、辞書ファイルとstopwordsのみをコピーすればよい。

辞書ファイルを移行先コンピュータにコピーする

 次に、辞書ファイルとstopwordsファイルをコピーする前にPOPFileを終了する。移行元だけではなく移行先のコンピュータでもPOPFileは終了しておく。さらに、コピー後に不具合が発生したときに備えて、移行先コンピュータにて、この時点の辞書ファイルとstopwordsファイルをバックアップした方がよい。

 あとは、通常のファイルと同様にWindowsエクスプローラなどで、辞書ファイルとstopwordsファイルを移行元から移行先コンピュータにコピーする。

辞書ファイルが正常に組み込まれたか確認する

 コピーしたら移行先のPOPFileを起動して、POPFileコントロール・センターの[バケツ]タブや[マグネット]タブを開く。正常に辞書ファイルが組み込まれていれば、辞書ファイルに収録されている移行元でのバケツやマグネットの設定が反映されているはずだ。

引き継がれたバケツの設定
バケツ名やその色、ヘッダなどの設定は辞書ファイルに収められている。コピーした辞書ファイルが正常に組み込まれていれば、移行元におけるバケツの設定がこの画面のように反映されているはずだ。
メールの判定に用いられる固有単語の数。通常、手動学習が未実施だと単語数はもっと少ない。移行元からの辞書ファイルの組み込みに成功すれば、このように多数の単語がカウントされるはずだ。

 あとは、しばらく自動でPOPFileに迷惑メールを判定させて、迷惑メールの判定精度が従来と変わらないレベルかどうかチェックすればよいだろう。End of Article

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このリストは、デジタルアドバンテージが開発した自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。

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