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Windows 7のWindows XP Modeが利用できるかどうかを調べる

―― プロセッサのハードウェア仮想化支援機能の有無を調査する ――

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2009/06/05
2010/03/30更新
対象OS
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003
Windows Vista
Windows Server 2008
Windows 7
Windows 7のWindows XP Modeなどの仮想化ソフトウェアを利用するには、プロセッサの仮想化支援機能が必須である。
仮想化支援機能は、すべてのプロセッサでサポートされているわけではない。
プロセッサが仮想化支援機能をサポートしているかどうかは、ツールを使うことで簡単に調べられる。

解説

【2010/03/30更新】当初は、Windows XP Modeを利用するためにはCPUによるハードウェア仮想化支援機能(Intel-VTやAMD-V)が必要であったが、後日公開された更新プログラムを適用することにより、それらの機能がないCPUでも利用できるようになった。詳細については、TIPS「仮想化支援機能がないプロセッサでWindows XP Modeを動かす」の参照のこと。

 Windows 7では、Windows XPとのアプリケーション互換性を高める「Windows XP Mode」という新しい機能が追加されている。Windows XP Modeの詳細については、関連記事を参照していただきたいが、簡単にいえば「Virtual PC上で動作しているWindows XP Professional」である。ただしVirtual PCと異なり、Windows XP Modeを利用するには、プロセッサが仮想化支援機能をサポートしている必要がある。

Windows 7新時代
第6回 Windows XPとの互換性を実現する「Windows XP Mode」

 Windows 7の「Windows XP Mode」のほかにも、「Hyper-V」や「Citrix XenServer」などの仮想化ソフトウェアも、プロセッサがIntel VTやAMD-Vといった仮想化支援機能をサポートしていないと利用できない(XenServerは、ゲストOSがWindows OSの場合)。そのほかの仮想化ソフトウェアにおいても、仮想化支援機能が有効な場合、その性能が向上するものが多い。

 問題は、すべてのプロセッサが仮想化支援機能をサポートしているわけではないことだ。例えば、IntelのデスクトップPC向けのCore 2 DuoでもE8000番台は基本的にIntel VTをサポートしているものの、例外的にE8190はサポートしていないといったように、型番などからすぐに判断できるようになっていない。AMDの場合、比較的ハイエンドの製品である「Opteron」「Phenom」「Turion」は基本的にAMD-Vをサポートしているものの、詳細が公開されておらず、やはり個別にサポート状況を調べなければならない。

 Intelの場合、各プロセッサのIntel VTのサポートの有無は、以下のWebページから製品プランドを選ぶことで簡単に調べられる。

 しかしAMDの場合、残念ながら製品ごとにAMD-Vのサポートの有無を明確に示したWebページはないようだ(以下のWebページで製品の詳細を知ることができるが、ここにはAMD-Vのサポートの有無は示されていない)。

 またソニーのVAIO type Zなどのように、Intel VT/AMD-Vをサポートしたプロセッサを搭載していても、BIOSで無効化されており、利用できない(BIOSに有効にするオプションが用意されていない)という例もある。PCの購入前ならば、ベンダに問い合わせてIntel VT/AMD-Vのサポートの有無を確認するのが確実だ。しかしすでに購入済みのPCならば、ツールを実行して、サポートの有無を確認するのが手っ取り早い。プロセッサがサポートする機能を調べるツールにはいくつかあるが、本稿ではCrystal Dew World(hiyohiyo氏)の「CrystalCPUID」、OpenLibSys.orgの「VirtualChecker」のフリーソフトウェア2製品を取り上げる。

操作方法

 Crystal Dew Worldの「CrystalCPUID」、OpenLibSys.orgの「VirtualChecker」は、各ダウンロード・ページからインストール・パッケージを適用なフォルダにダウンロードする。ZIP形式のアーカイブをフォルダに展開するだけで、実行ファイルが得られる。各製品の原稿執筆時点のバージョンと、インストール・パッケージのファイル・サイズは下表のとおりである。

製品名 バージョン ファイル・サイズ 実行ファイル名
CrystalCPUID 4.15.5 573Kbytes CrystalCPUID.exe
VirtualChecker 1.0 332Kbytes VirtualChecker.exe
製品のバージョンとインストール・パッケージのファイル・サイズ

■CrystalCPUID

 CrystalCPUIDは、プロセッサの詳細なスペック(動作クロックやキャッシュ・サイズなど)に加え、BIOSやチップセットのバージョンなどの確認も可能なツールである。Intel VT/AMD-Vのサポート状況は、画面下側に細かく書かれている「MMX」「SSE」などの項目のうち、「VT」もしくは「AMD-V」がグレーアウトしていないことで確認できる。どちらもグレーアウトしている場合は、プロセッサが仮想化支援機能をサポートしていないという意味なので、Windows XP Modeなどが利用できないことになる。

CrystalCPUIDの画面
CrystalCPUIDは、プロセッサに関する詳細な情報を得ることができる。搭載しているプロセッサの型番や動作クロックなども確認したい場合は、このツールを実行するとよい。
ここの「VT」「AMD-V」がグレーアウトしていないことを確認する。この例では、「VT」がグレーアウトされていないので、Intel VTがサポートされていることを意味する。

 CrystalCPUIDは、Intel VT/AMD-Vの有効/無効のチェックは行っていないため、プロセッサがIntel VT/AMD-Vをサポートしていながら、BIOSで無効化されていても、「VT」「AMD-V」をグレーアウトしない。そのため、「VT」「AMD-V」がグレーアウトしていないにもかかわらず、Windows XP Modeなどがインストールできない(インストール時にエラーとなる)場合は、仮想化支援機能をサポートしているものの、有効になっていない可能性がある。このような場合は、BIOSで有効にすればよい。なお、BIOSでIntel VT/AMD-Vの有効/無効を切り替えた場合、一度、電源をオフにしないと反映されないことがあるので注意が必要だ(再起動では反映されないことがある)。

■VirtualChecker

 VirtualCheckerは、仮想化支援機能のサポートの有無と有効/無効の状態を調べるツールである。サポートしている場合は「有効」、サポートしていながらBIOSで無効化されている場合は「無効」、未サポートの場合は「未対応」と表示される。機能が絞られているため、仮想化支援機能の状況が簡単に調べられる。End of Article

VirtualCheckerの画面
一番上の画面は、Intel VTがサポートされ、かつBIOSで有効となっているPCのものだ。真ん中の画面は、Intel VTがサポートされているものの、BIOSで無効となっている場合で、一番下の画面はIntel VT/AMD-Vが未サポートの場合の画面である。

更新履歴
【2010/03/30】Windows XP Modeはハードウェア支援機能が利用できないシステムでも利用可能になったため、その情報を冒頭に追加しました。

「Windows TIPS」

「Windows XP→Windows 7移行支援記事集」


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