Active Directoryを構築すると、「グローバル・カタログ(以下GC)」というデータ・ベースが作成される。GCとは、フォレスト/ドメイン内の全オブジェクトのうち、よく利用される(よく検索される)属性(のコピー)を集めたものである。例えばユーザー名やログオン名などがGCに保存される。このGCを検索することにより、ドメインを越えてほかの場所にあるオブジェクトであっても、高速に検索できるようになる。また、Active Directoryへのログオン時にはこのGCが利用されるので、GCが利用できないとActive Directoryが利用できなくなる。GCの詳細については「管理者のためのActive Directory入門」連載の「第4回 Active Directory関連用語集(後編)――グローバル・カタログ(GC)」や次の情報を参照していただきたい。
Active Directoryドメインを構築すると、デフォルトでは最初のフォレストの最初のドメイン・コントローラ(DC)、ただ1台だけがGCの役割を担当するサーバ(GCサーバ)となる。しかし耐障害性のためには2台以上のGCを用意することが望ましい。とはいえ、GC間ではデータの複製が行われるため、すべてのDCにGCの役割を持たせるとネットワーク・トラフィックが増加するので、サイトごとに1台か2台程度を目安に割り当てるとよいだろう。GCは最低でも1台は必要なので、もしGCの役割を担当するDCを降格したりドメインから削除したりするなら、あらかじめほかのDCにGCの役割を割り当てておく必要がある。