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パフォーマンス・カウンタのデータをスケジュールに従って収集する(Windows XP/Windows Server 2003編)

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デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2009/11/27
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
システムの動作状態を記録するには、パフォーマンス・カウンタの値を定期的に収集して保存しておけばよい。
カウンタ・ログとして定義しておけば、以後はクリックするだけで簡単にデータを収集できる。
スケジュールを組んでおくと、自動的にデータを収集できる。

解説

 TIPS「typeperfコマンドでシステムのパフォーマンス・カウンタのデータを収集する」では、システムに用意されている各種のパフォーマンス・カウンタの値を定期的に収集し、ログ・ファイルに記録する方法を紹介した。そのTIPSでは、typeperfというコマンドを使い、手動でデータの収集開始を指示していたが(終了するには[Ctrl]+[C]キーを押すか、収集する最大サンプリング数を指定する)、毎回手動で指示するのは面倒だし、あらかじめ決められた期間だけ収集するといった用途には向かない。

 このような場合は、パフォーマンス・モニタ・ツールに用意されている、「カウンタ・ログ」機能を利用するとよい。これは、収集するパフォーマンス・カウンタのセットをあらかじめ定義しておき、指定したスケジュールなどに従って自動的にカウンタ・データを収集するという機能である。ユーザーがログオンしていなくても自動的にデータを収集できるので、定常的なシステムの監視や、特定の時間帯のシステムの状態を調べる、といったことが簡単にできる。

 本TIPSではパフォーマンス・モニタのカウンタ・ログの定義方法と利用方法について解説するが、Windows XPとWindows Server 2003、Windows Server 2003 R2のみを対象とする。Windows Vista/Windows Server 2008以降のOSでは機能が大幅に拡張されており、使い方が少し異なる。これらのOSについてはTIPS「パフォーマンス・カウンタのデータをスケジュールに従って収集する(Windows Vista/Windows 7/Windows Server 2008編)」を参照していただきたい。

操作方法

デフォルトの「System Overview」ログを使ってみる

 カウンタ・ログの使い方を理解するために、まずはデフォルトで定義されている「System Overview」というカウンタ・ログを使って、データを収集してみよう。これを見ることにより、カウンタ・ログで何ができるかを素早く理解できる。

 まず[管理ツール]の[パフォーマンス]を起動し、左側のペインから[パフォーマンス ログと警告]−[カウンタ ログ]を選択する。すると右側のペインに「System Overview」というログが定義されているのが確認できるはずである。これは、パフォーマンス・ツール起動時にデフォルトで表示されている3つのカウンタ(CPU使用率、平均ディスク・キュー長、ページイン数/秒)を収集するためのログ定義である(TIPS「パフォーマンス・モニタの使い方(基本編)」参照)。デフォルトでは、これら3つのカウンタ値を15秒ごとに収集し、ファイル「C:\PerfLogs\System_Overview.blg」にバイナリ形式で記録する。開始と終了のスケジュールは定義されていないので([手動]になっている)、ユーザーが手動で開始と停止を行う必要がある。ログ・ファイル・サイズの上限も規定されていないので、ユーザーが停止するまで、ログ・ファイルは増加し続ける(次回起動すると、また最初から上書きするので注意)。これらの詳細は、この行を選んで右クリックし、ポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択すると確認できる。

デフォルトで定義されているカウンタ・ログの確認
デフォルトでは、「System Overview」というカウンタ・ログが定義されている。これはシステムのパフォーマンスを調べるための3つのカウンタを15秒おきに収集するためのログ定義である。
これを選択する。
デフォルトではこれが定義されている。ログの実行中は先頭のアイコンが緑色になる。
この三角形をクリックすると、ログの収集が始まる。
ログ収集を停止させるには、この四角をクリックする。
ここで右クリックし、ポップアップ・メニューから[新しいログの設定]を選択すると、新規のカウンタ・ログを定義できる。

 この行を選んでから、上のツール・バーにある右向きの三角形マークをクリックすると(もしくは[操作]−[開始]を選ぶ)、データの収集が開始される。

 ある程度データを収集したら、[停止]ボタンをクリックして収集を停止する。そしてTIPS「収集したカウンタ・データをパフォーマンス・モニタで表示させる」の方法で、データ・ファイルの内容を確認してみよう。

収集したデータの例
パフォーマンス・グラフのデータ・ソースとして、収集したログ・ファイル・データを指定すると、このように表示できる。
このボタンをクリックし、データ・ソースとして「C:\PerfLogs\System_Overview.blg」を指定する。
表示されたグラフ。リモートのコンピュータ上で収集したデータを表示させる場合は、リモート・コンピュータのオブジェクトを明示的に指定しないと表示されないので注意。TIPS「収集したカウンタ・データをパフォーマンス・モニタで表示させる」参照。

新しいカウンタ・ログの定義

 次は、新しいカウンタ・ログを定義してみよう。まずカウンタ・ログ表示画面の右ペインで右クリックし、ポップアップ・メニューから[新しいログの設定]を選択する([操作]メニューから[新しいログの設定]を選んでもよい)。すると次のようなダイアログが表示されるので、ログの名前を指定する。

新しいログの作成
最初にカウンタ・ログの名前を指定する。

 [OK]をクリックするとログの詳細を設定するダイアログが表示されるので、3つのタブの内容をすべて設定する。最初は収集するカウンタとサンプリング時間間隔を指定する。

ログの全般設定
ここでは収集するカウンタと収集時間間隔を指定する。
ログ・ファイルの名称。これは後で[ログ ファイル]タブで設定する。
ここにカウンタを追加する。これは「Network Interface」カウンタ・オブジェクトの全インスタンスを追加したところ。追加方法はTIPS「パフォーマンス・モニタの使い方(基本編)」や「typeperfコマンドでシステムのパフォーマンス・カウンタのデータを収集する」を参照していただきたい。
これをクリックすると、指定したカウンタ・オブジェクトの全インスタンスが追加され、カウンタ名の末尾が「(*)\*」となる。
カウンタ・オブジェクトのうち、特定のインスタンスだけを追加したければ、これをクリックして追加する。
デフォルトでは15秒間隔となっている。
時間の単位。「秒」「分」「時間」「日」が選択可能。

 次の[ログ ファイル]タブでは、ログ・ファイルに関する設定を行う。記録する形式やファイル名、上書きするかどうかなどを指定する。

ログ・ファイルの設定
デフォルトではバイナリ形式(パフォーマンス・モニタのネイティブなデータ・フォーマット)になっているが、CSV(カンマ区切りテキスト)やTSV(タブ区切りテキスト)などでも出力可能。
出力するファイル形式を指定する。なお長期間ログを収集する場合は、「バイナリ循環」形式にしないと、ファイル・サイズが増加する一方なので注意。
ファイル名や保存フォルダを指定する。ログ・ファイル・サイズの上限を設定することも可能(指定されたサイズになったら、そこで停止する)。
分かりやすくするために、ファイル名の末尾に数字列や日付などを追加できる。「nnnnnn」は6桁の数字という意味。
数字の開始番号。
生成されるファイル名のサンプル。
数字列や日付などを付加しない場合、これをオンにしておくと、ファイルが上書きされる。

 [スケジュール]タブでは、収集の開始や終了のスケジュールを定義する。デフォルトでは「ログの開始」も「ログの終了」も「手動」になっているので、ユーザーが開始と停止を手動で指示する必要がある。

ログの収集スケジュールの設定
デフォルトでは手動で開始/終了するが、スケジュールを定義しておくと、特定の期間や時間帯のデータだけを収集できるようになる。ユーザーがシステムにログオンして指示する必要はない。
ここでは開始日時を指定している。デフォルトでは[手動]となっている。
最大7日間収集するようにしてみた。デフォルトではこれも[手動]となっている。
特定の日時を指定して停止させることもできる。

 以上でカウンタ・ログの定義は完了である。手動で開始するか、指定された日時になると、カウンタ・データが収集され、指定されたファイルに書き込まれる。End of Article

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