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パフォーマンス・カウンタのデータをスケジュールに従って収集する(Windows Vista/Windows 7/Windows Server 2008編)

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デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2009/12/04
対象OS
Windows Vista
Windows Server 2008
Windows 7
Windows Server 2008 R2
システムの動作状態を記録するには、パフォーマンス・カウンタの値を定期的に収集して保存しておけばよい。
Windows Vista/Windows Server 2008以降のパフォーマンス・モニタでは、データ・コレクタ・セットを使ってデータを収集する。
収集したデータは、そのままパフォーマンス・モニタで簡単に確認できる。

解説

 TIPS「パフォーマンス・カウンタのデータをスケジュールに従って収集する(Windows XP/Windows Server 2003編)」では、Windows XPとWindows Server 2003、Windows Server 2003 R2のパフォーマンス・モニタにおいて、カウンタ・ログの定義方法と利用方法について解説した。カウンタ・ログはスケジュールに基づいてパフォーマンス・ログ・データを収集する機能であり、特定の期間や、長期間に渡るシステムの状態をモニタするのに利用できる。収集したログ・データをパフォーマンス・モニタなどで確認することにより、過去の時点におけるシステムの負荷やパフォーマンスなどの状態を把握することができる。

 Windows Vista/Windows Server 2008/Windows 7/Windows Server 2008 R2以降のOSではこのカウンタ・ログの機能が拡張され、「データ コレクタ」となった。以前のパフォーマンス・モニタのカウンタ・ログと比べると、収集できるデータのタイプが拡張されたほか(以前の「パフォーマンス・カウンタ」と「トレース・ログ」に加え、レジストリの値を表す「構成情報」も収集できるようになった)、複数の収集ログをまとめてスケジュール管理できるなどの拡張が行われている。

 本TIPSでは、この新しいパフォーマンス・モニタを使って、パフォーマンス・カウンタのデータを収集する方法を紹介する。

操作方法

デフォルトの「System Performance」データ・コレクタ・セットを使ってみる

 新しいパフォーマンス・モニタの使い方を理解するために、最初はデフォルトで用意されているデータ・コレクタ・セット(収集/記録する対象を定義したデータ・コレクタの集合。詳細は後述)を使ってみよう。まず[管理ツール]メニューから[パフォーマンス モニター]を起動する。そして左側のツリーから[データ コレクタ セット]−[システム]を選択する。この中には、データ・コレクタ・セットがあらかじめいくつか定義されている。その中にある「System Performance (システム パフォーマンス)」を選択すると、デフォルトでは右側のペインに2つのデータ・コレクタ項目が表示されるはずである。

デフォルトのデータ・コレクタ・セットを起動する
新しいパフォーマンス・モニタでは、収集/記録するデータを定義した「データ・コレクタ」と、それらをまとめてスケジュール管理などを行う「データ・コレクタ・セット」が利用できる。これはWindows Vistaのパフォーマンス・ツールの例。
データ・コレクタをグループ化したものがデータ・コレクタ・セット。同じスケジュールで動作させたいデータ・コレクタをこの中に定義する。
ユーザーが定義するデータ・コレクタ・セットはこの中に作成される。
あらかじめ用意されているデータ・コレクタ・セットはこの中にある。
システムのCPU使用率などのパフォーマンスを測定するには、これを選択する。
System Performanceデータ・コレクタ・セットには、デフォルトではこの2つのデータ・コレクタが定義されている。データ・コレクタにはいくつか種類がある。「トレース」はシステム内部のトレース情報(「トレース・プロバイダ」が発信する情報)などを追跡するためのもの、「パフォーマンス カウンタ」はカウンタの値を収集するもの。これ以外に、レジストリの値を収集する「構成情報」もある。
データ・コレクタ・セットを選択してこれをクリックすると、データの収集が開始される。スケジュールを組んで実行することも当然可能。
データが収集できたら、これをクリックしてレポートを表示させる。

 このように新しいツールでは、いくつかのデータ・コレクタをまとめてデータ・コレクタ・セットとして扱うようになっている。データ・コレクタは収集するパフォーマンス・カウンタやトレース・イベント、構成情報などを表し、データ・コレクタ・セットはそれらのコレクタを起動するタイミングや記録するフォルダ、セキュリティ、停止条件などを定義する。つまり、1つのデータ・コレクタ・セット中にあるデータ・コレクタはすべて同じタイミングで実行されるということである。従来は多数のカウンタ・ログを同じタイミングで実行しようとすると、すべてのプロパティに同じスケジュールを設定する必要があったが、データ・コレクタ・セット機能を使えば、簡単にまとめて実行できる。

 今回はシステムのパフォーマンス(CPU使用率など)を測定するために、このデータ・コレクタ・セットを実行してみよう。そのためには、左側のペインから該当する項目を選択して右クリックし、ポップアップ・メニューから[開始]を選択するか、ツール・バーにある右向きの緑色の三角形をクリックする。するとすぐにデータ・コレクタが起動し、データが指定されたタイミングで収集され、ログ・ファイルに記録される。

 ある程度データが収集できたら停止させ、データ・コレクタ・セット名を右クリックして、ポップアップ・メニューから[最新のレポート]を選択する。[表示]メニューの[レポート]を選択するか、ツール・バーのレポート表示ボタン(右端にある、緑色のレポートのアイコン)をクリックしてもよい。すると次のようなレポートが表示される。以前のように、いちいち自分でデータ・ソースを指定してパフォーマンス・モニタ・ツールを実行するといった操作をしなくてもよいので、簡単である。

表示されたレポートの例
レポートの表示ボタンをクリックすると、このようなレポートが表示される。
データ・コレクタ・セット名。
データ・コレクタ・セットで収集されたデータ・セットの名前(フォルダ名)。通常は、データを収集した日付や時間などが付けられる。
データ・セットを選択すると、その中に含まれるデータを解析して、このようなレポートで表示してくれる。

 これはレポート形式の概要表示であるが、パフォーマンス・カウンタの値を見たければ、パフォーマンス・モニタ形式で表示させればよい。

パフォーマンス・モニタ・グラフ形式での表示
カウンタの値はグラフ形式にすれば確認できる。
データ・セット名を右クリックして、ポップアップ・メニューから[表示]−[パフォーマンス モニタ]を選択するか、[表示]メニューから[パフォーマンス モニタ]を選択する。
グラフ形式での表示。手動でデータ・ソースを指定する必要がなく、簡単である。

新しいデータ・コレクタ・セットの定義

 次は、手動で新しいデータ・コレクタ・セットを作成して、システムのパフォーマンスを測定してみよう。まず左側のペインで[データ コレクタ セット]−[ユーザー定義]を選択して右クリックし、ポップアップ・メニューから[新規作成]−[データ コレクタ セット]を選ぶ。

新しいデータ・コレクタ・セットの作成
カウンタ値を収集するには、新しいデータ・コレクタ・セットとデータ・コレクタを作成する。
これを右クリックする。
ポップアップ・メニューから[新規作成]−[データ コレクタ セット]をクリックする。

 するとウィザードが起動するので、データ・コレクタ・セットの名称や収集するカウンタなどを指定する。

データ・コレクタ・セットの名前とテンプレートの指定
ウィザードの最初の画面では、データ・コレクタ・セットの名前と、使用するテンプレートを指定する。
名前の指定。これはデフォルトの名前。
これはデフォルトの選択肢。テンプレートを使うと、デフォルトのデータ・コレクタ・セットである「System Diagnostics」、「System Performance」と同じものを素早く作成できる。もう1つ「Basic」というテンプレートもあるが、これには「パフォーマンス カウンタ」「構成情報」「トレース」という3種類のデータ・コレクタが1つずつ含まれている。実際に利用する場合は、これらのテンプレートの結果を変更して利用する。
今回は手動ですべて作成してみるために、これを選択して先へ進む。

 今回はすべて手動で作成してみよう。[手動]を選んで[次へ]をクリックすると、次のような画面が表示される。

収集するデータのタイプの指定
データ・コレクタで何を収集するかを指定する。
データを収集してログ・ファイルに書き込む場合はこれを選択する。通常はこれを使うことが多いだろう。
パフォーマンス・カウンタの値を収集するために、これをオンにする。
トレース・プロバイダから発信される情報を記録するには、これをオンにする。
レジストリの値を定期的に収集するには、これをオンにする。
パフォーマンス・カウンタの値があるしきい値を超えたかどうかをチェックする場合はこれを選択する。

 今回はシステムのパフォーマンスを測定したいので、CPU使用率などのカウンタを追加する。

収集するデータ(カウンタ)の指定
ここでは、収集するデータ(パフォーマンス・カウンタ)を指定する。
追加したカウンタ。ここではCPU使用率とディスクの入出力量に関するカウンタを追加している。カウンタの意味や追加方法については、TIPS「パフォーマンス・モニタの使い方(基本編)」も参照のこと。
これをクリックして追加するカウンタを指定する。
データのサンプリング間隔。

 ウィザードの次の画面では、データ・コレクタ・セットのデータを保存する場所を指定する。

データの保存場所の指定
デフォルトでは、データ・コレクタ・セットごとに個別のフォルダを利用するようになっている。
デフォルトでは、データ・コレクタ・セット名のフォルダに保存するようになっている。

 この次の画面では、データ・コレクタ・セットを実行するアカウントを指定するが、デフォルトのままでよいだろう。すべての定義が終了すると、次のようになるはずである。データ・コレクタ・セットを選択して[開始]ボタンをクリックするか、データ・コレクタ・セットのプロパティ画面でスケジュールを組むなどして、実行すればよい。

ユーザー定義されたデータ・コレクタ・セット
ウィザードが完了すると、このように、データ・コレクタ・セットとその中に1つのデータ・コレクタが定義される。
作成されたデータ・コレクタ・セット。スケジュールなどはこのプロパティで設定する。
作成されたデータ・コレクタ。収集する対象となるデータに関する情報(カウンタ名、保存ファイル名など)は、このプロパティで設定する。

 例えば毎日データを収集させるには、次のようにデータ・コレクタ・セットのプロパティを設定しておく(1日ごとにファイルを変更するといった設定は[停止条件]タブで設定できる)。End of Article

データ・コレクタ・セットのプロパティ
データ収集のスケジュールなどは、データ・コレクタ・セットのプロパティで設定する。
このタブを選択する。
追加したスケジュールの例。

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このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
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