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Windows 7/Server 2008 R2の電源管理に問題点がないかチェックする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2010/04/16
対象OS
Windows 7
Windows Server 2008 R2
サスペンド状態にならないなど、電源管理で問題となるデバイスがある。
powercfg.exeコマンドの「-energy」スイッチを利用することで、電源管理で問題になっている可能性があるアプリケーションやデバイスを見つけられる。

解説

 デバイスやアプリケーションをインストールしたら、サスペンド状態にならなくなるなど、電源管理に問題が生じることがある。こうした問題は、原因を特定するのが容易でないことが多い。Windows 7/Server 2008 R2では、電源管理コマンドのpowercfg.exeに設定に関するレポートを出力する「-energy」スイッチが追加されており、このスイッチを使うと、電源管理で問題になっている点が特定できるようになっている。また電源管理設定の構成をどのように変更すれば、よりよい結果が得られるかを示す診断機能も用意されている。本稿では、この「-energy」スイッチの使い方と、出力されたレポートの見方を解説する。

操作方法

 電源管理に関するレポートを得るのは、コマンド・プロンプトを[管理者として実行]で起動し、以下のコマンドを実行する。

 powercfg -energy

 すると、デフォルトでは、カレント・フォルダにenergy-report.htmlというファイル名でHTML形式のレポートが保存され、以下のようなメッセージも出力される。

C:\Windows\system32> powercfg -energy
トレースを 60 秒間有効にしています...
システムの動作を監視しています...
トレース データを分析しています...
分析が完了しました。

エネルギー効率の問題が見つかりました。

4 個のエラー
3 個の警告
13 個の情報

詳細については、C:\Windows\system32\energy-report.html を参照してください。
powercfg -energyコマンドの実行例
トレースを実行し、その間にシステムの動作を監視、電源管理に関する問題点をレポートする。エラーや警告など、レベルに応じた問題内容が報告される。この例では、エラーが4個、警告が3個、報告されている。詳細は、energy-report.htmlをInternet Explorerで開くと分かる。

レポートの出力例の一部(レポートの全体を見る
ネットブックで「powercfg -energy」を実行してみた。プロセッサの性能が低いためか、エラーの項目に、スリープ状態にならないようにする要求が行われたことが示されている。このようなエラーが指摘されたら、どのようなドライバか確認し、場合によってはドライバを更新するなどの対策を行う。この例では、ネットワーク経由でファイルが開かれている場合に発生するエラーなので、ドライバの更新などは不要だ。

 出力されたレポートには、「エラー」「警告」「情報」の3段階で問題点が指摘される。「エラー」は、CPUの使用率が高い、ACPIのオブジェクトの検証に失敗する、デバイスやドライバがスリープ状態にならない、USBデバイスが中断状態にならない、などの電源管理の上で問題となる項目を指摘する。「警告」は、電源ポリシーの問題や、CPU使用率が高い個別プロセスなどを報告する。また「情報」では、設定されている電源ポリシーの内容や、タイマーの精度、ノートPCの場合はバッテリの状態(前回の完全充電容量など)などが指摘される。エラーで報告された項目では、改善策(BIOSをアップデートするなど)が示されるので、それに従ってBIOSアップデートを実施したり、デバイス・ドライバを更新したりすると、より電源効率のよいものにできる。

 なお-energyスイッチには、さらに以下のパラメータが設定できる。

パラメータ 内容
-output <ファイル名> レポートを保存するパスとファイル名を指定する
-xml レポートのファイル形式をXMLにする
-trace システムの動作を記録し、分析を実行しない
-d <パス名> トレース・データを保存するディレクトリを指定する(-traceスイッチを指定している場合のみ)
-duration <秒> システムの動作を監視する秒数を指定する。デフォルトは60秒
-energyスイッチのパラメータ

 スリープへの移行に失敗するなどの障害が発生した場合は、このコマンドを実行し、レポートを見てみるとよい。問題となっているデバイスなどが見つかるはずだ。End of Article

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