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最近よく使っているフォルダへ素早く移動する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 島田 広道
2010/07/09
対象OS
Windows XP
Windows Vista
Windows 7
ある作業用フォルダから別の作業用フォルダへ移る際、いちいちエクスプローラでフォルダ・ツリーをたどっていくのは意外と面倒で手間がかかる。
Windows 7の場合、エクスプローラの[最近表示した場所]に、最近ファイルを開いたことのあるフォルダ一覧が表示され、素早く各フォルダへ移動できる。
Windows XP/Windows Vistaでも制限があるものの、同様の機能を利用できる。

解説

 仕事で作成したり集めたりしたファイルは、仕事の内容ごとにフォルダを分けて保存するのが一般的だろう。筆者の場合、本フォーラム用のフォルダを用意し、その下に特集やTIPSといった記事枠ごとのサブ・フォルダを作成し、さらに個々の記事ごとにサブ・フォルダを作成して原稿や画面イメージなどを保存している。

 このように階層化フォルダを利用していると、ある仕事から別の仕事に移る際には、エクスプローラの左ペインのフォルダ・ツリーを何回もクリックして展開しないと、次の仕事用フォルダにたどり着けない。仕事やデータの種類が多いほど、分類上フォルダの階層も深くなり、それだけフォルダ間の移動に手間がかかるようになってしまう。そうなると恥ずかしながら筆者などは、ちょっと前に作業していたフォルダのありかを忘れてしまい、エクスプローラで探しまくって時間を無駄にすることもしばしばだ。

フォルダ・ツリーをたどっていくのは手間がかかる
筆者の仕事用ファイルを保存しているフォルダの例。仕事の内容や記事枠、個々の記事、ファイルの種類などで分類して各フォルダに保存している。
システム管理業務のためのフォルダ。
本稿のテキスト・ファイルを保存するためのフォルダ。システム管理業務()から本稿執筆に切り替えるには、このフォルダ・ツリーを少なくとも4回以上クリックしてこのフォルダにたどり着く必要がある。複数の仕事が同時進行していると特に面倒だ。

 これに対し、よく使うフォルダのショートカットをデスクトップなどに集めておけば、ショートカットから目的のフォルダへ素早く移動できる。しかし、細かい仕事が多いとショートカットの数も増え、しかもこまめにショートカットを更新せねばならず、これまた面倒な作業になりがちだ。

 こうした不満を解消すべく、Windows 7のエクスプローラには[最近表示した場所]という機能が搭載されている。これはその名のとおり、最近使ったことのあるフォルダを表示する機能だ。進行中の仕事でよく使っているフォルダなら自動的にここへ表示されるため、容易に各フォルダへ移ることができる。制限付きながらWindows XP/Windows Vistaでも同様の機能は利用できる。

  操作方法

 Windows 7の場合、エクスプローラの左上に表示される「お気に入りリンク」に[最近表示した場所]という項目がデフォルトで表示される(Windows XP/Windows Vistaでは表示されない)。これをクリックすると、右ペインに最近「使った」ことのあるフォルダへのショートカットが一覧表示され、ダブルクリックするだけでそのフォルダへ移動できる。ただし、ただ開いただけのフォルダは対象外であり、その中にあるファイルを開いたことがあるフォルダだけが表示される。また表示されるフォルダの最大数はデフォルトで10個までだ。

[最近表示された場所]から、最近アクセスしたフォルダへ移動する(Windows 7)
いちいちフォルダ・ツリーを展開することなく、ほぼダイレクトに目的のフォルダまで移動できる。
これをクリックして項目を展開する。
これをクリックする。
最近使ったことのあるフォルダへのショートカット一覧。ダブルクリックするだけで、そのフォルダへ移動できる。なお、表示されるのは、その中にあるファイルを開いたことがあるフォルダのうち、最新から10番目までだけだ(デフォルトでは11番目以降は表示されない)。

 Windows Vistaの場合、ファイルを開いたり保存したりするための共通ファイル・ダイアログでは[最近表示した場所]が利用できる(Windows 7でも利用できる)。

共通ファイル・ダイアログで[最近表示した場所]を利用する(Windows Vista/Windows 7)
Windows Vistaの場合、エクスプローラでは[最近表示した場所]の機能は利用できないが、共通ファイル・ダイアログであれば利用できる。
これをクリックする。
最近使ったことのあるフォルダへのショートカット一覧。使い方は前述のWindows 7の場合と共通だ。

 Windows XPも、共通ファイル・ダイアログには[最近表示した場所]によく似た[最近使ったファイル]という項目が表示され、Windows Vistaの場合と同様に利用できる。ただし、フォルダだけではなくファイルも表示されるほか、ショートカットが非常に多いと一覧が表示されるまでに時間がかかるなど、あまり使い勝手はよくない。

共通ファイル・ダイアログで[最近使ったファイル]を利用する(Windows XP)
Windows XPにも[最近表示した場所]によく似た[最近使ったファイル]という項目がある。
これをクリックする。
最近使ったことのあるフォルダやファイルへのショートカット一覧。[最近表示した場所]と異なり、ファイルも表示される。また、表示最大数の制限がないせいか、このショートカットが非常に多いと一覧が表示されるまでに時間がかかるなど、あまり使い勝手はよくない。

 [最近表示した場所]に表示される最大数を変更したり、一覧を消去したり、最初から表示されないようにしたりする方法については、別途TIPSで説明する予定だ。End of Article

「Windows TIPS」


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