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Windows 7のスタート・メニューに[インターネットの検索]リンクを追加する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 島田 広道
2010/08/20
対象OS
Windows 7
Windows Server 2008 R2
Windows Vistaでは、スタート・メニューの検索ボックスからローカル・マシン内のファイルを検索したとき、続けて同一単語でインターネットを検索するためのリンクが表示される。
しかしWindows 7では、デフォルトでこのリンクが表示されない。
設定を変更すると、Windows Vistaと同じく、インターネット検索のリンクが表示されるようになる。

解説

 Windows Vista/Windows 7のスタート・メニュー([スタート]ボタンを押して表示されるメニュー)には検索ボックスが設けられており、検索単語を入力するとローカル・マシン内のファイルが検索され、メニュー内にその結果が表示される。一文字ずつ入力するたびにリアルタイムで検索が行われるので、素早く目的のファイルを見つけるのに役立つ。

 Windows Vistaでは、検索結果の下に[インターネットの検索]というリンクが表示される。これをクリックするとデフォルトのWebブラウザが起動し、そのデフォルトの検索エンジンによって、検索ボックスに入力した単語の検索が行われる。しかしWindows 7では、この[インターネットの検索]リンクが表示されなくなってしまった。Windows Vistaでこの機能を利用してきたユーザーにとっては、Windows 7にも同じリンクがあった方が便利だろう。

 Windows 7の設定を変更すれば、Windows Vistaと同様に[インターネットの検索]リンクを復活させることができる。本稿ではその方法を説明する。

  操作方法

 スタート・メニューでの検索結果に[インターネットの検索]リンクを追加するには、グループ・ポリシーで設定を変更する。それには、まずグループ・ポリシー・エディタを起動する必要がある。ローカル・コンピュータのみ設定を変更するなら、コマンド・プロンプトやスタート・メニューの[ファイル名を指定して実行]を利用して、次のコマンドラインを実行すると起動できる。

gpedit.msc

 複数のコンピュータ/ユーザーに対して一律に設定するなら、GPMCなどの管理ツールからグループ・ポリシー・エディタを起動する。グループ・ポリシー・エディタの基本的な使い方については、TIPS「グループ・ポリシー・エディタの使用法」を、GPMCについてはTIPS「グループ・ポリシー管理を強力に支援するGPMCを活用する」を、Windows 7でGPMCを利用するにはTIPS「RSATツールでWindows Server 2008をリモート管理する」を、それぞれ参照していただきたい。

 グループ・ポリシー・エディタを起動したら、左ペインのツリーから次のエントリを見つける。

  • [ユーザーの構成]−[ポリシー]−[管理用テンプレート]−[タスク バーと [スタート] メニュー]
    ※2番目の[ポリシー]が見つからなければ、[Windows の設定]からたどっていく。

 [タスク バーと [スタート] メニュー]エントリを選んだら、右ペインの[[スタート] メニューに [インターネットの検索] リンクを追加する]ポリシーをダブルクリックしてプロパティを開く。右ペインを[設定]列でソートすると、このポリシーを見つけやすくなる。

グループ・ポリシー・エディタにおける、スタート・メニューにインターネット検索を追加する設定個所
グループ・ポリシー・エディタを起動したら、左ペインのツリーを展開してのエントリを見つける。右ペインを[設定]列でソートすると、のポリシーを見つけやすくなる。
これを選ぶ。
これをダブルクリックしてプロパティを開く。→

 次のようにプロパティが表示されたら、[有効]ラジオボタンを選択し、[OK]ボタンをクリックする。

[[スタート] メニューに [インターネットの検索] リンクを追加する]ポリシーのプロパティ画面
ここでインターネット検索のリンクを追加する設定ができる。
  こちらを選ぶと、インターネット検索のリンクが追加される。
  これをクリックすると、このポリシー変更が確定する。

 最後にいったんログオフしてから再度ログオンする。これにより、上記のグループ・ポリシーが適用されて設定変更が反映される(再ログオンなしで即座に反映されることもある)。以上で設定作業は完了である。

[インターネットの検索]リンクの使い方

 [インターネットの検索]リンクの使い方は簡単だ。スタート・メニューの検索ボックスに単語を入力すると、検索結果欄の下に[インターネットの検索]リンクが表示される。

[スタート]ボタンをクリックした直後のスタート・メニュー
の検索ボックスに何も入力していない状態では、[インターネットの検索]リンクは表示されない。
  検索ボックス。ここに文字を入力するとリアルタイムでローカル・マシン内の検索が始まる。→

検索ボックスに文字列を入力した後のスタート・メニュー
検索ボックスに文字列を入力し始めると、メニューに表示されていたプログラム・アイコンなどが消え、ローカル・マシン内の検索によって見つかったファイルなどがリアルタイムで表示される。
  検索したい文字列を入力したところ。
  ローカル・コンピュータ内での検索結果がここに表示される(この例では何もヒットしなかった)。検索結果が多くてメニューに収まらない場合は、下にある[検索結果の続き]をクリックすると別ウィンドウで全検索結果が表示される。
  これをクリックするか、または[↓][↑][Tab]キーを押してここに移動してから[Enter]キーを押すと、インターネットの検索が始まる。これはの検索の途中でも実行できる。→

 [インターネットの検索]リンクをクリックすると、デフォルトのWebブラウザが起動し、デフォルトの検索エンジンで同一単語によるインターネット検索が実行される。

[インターネットの検索]リンクをクリックした後の画面
[インターネットの検索]をクリックするとWebブラウザが起動してインターネット検索が行われる。
  デフォルトとして選択されていたWebブラウザ(ここではInternet Explorer 8)が起動し、検索ボックスに入力した文字列で自動的にインターネット・サイトが検索された結果が表示される。検索エンジンには、このWebブラウザのデフォルトに設定されていたもの(ここではBing)が使われる。
  1つ前の画面で[インターネットの検索]リンクをクリックした直後に、スタート・メニューは閉じられる。

 筆者がWindows 7で試した限りでは、Internet Explorer 8はもちろんFirefox 3.6やChrome 5、Safari 5でも、デフォルトのWebブラウザに設定していれば正常にインターネット検索が実行された。また検索エンジンは、GoogleやBing、Yahoo!をそれぞれWebブラウザのデフォルトのエンジンに設定することで利用できた。End of Article

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