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タスク・スケジューラの基本的な使い方(Windows 7/Windows Server 2008 R2編)

―― タスク・スケジューラで定期的にプログラムを実行する ――

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 島田 広道
2011/02/25
対象OS
Windows 7
Windows Server 2008 R2
ファイルのバックアップなど定期的に繰り返し実行しなければならない作業は、手動では非効率なので自動化したいところだ。
Windows OSの標準機能「タスク・スケジューラ」を利用すると、定期的なプログラム実行の繰り返しを自動化できる。
ウィザードを利用すれば、簡単にプログラム起動のスケジュールを組むことができる。

解説

 コンピュータを使って業務をこなしていると、毎日ほとんど同じことを繰り返している作業があったりする。代表例としてはファイルのバックアップが挙げられるだろう。こうした作業を手動で繰り返すのは非効率かつ面倒なので、できる限りコンピュータに自動実行させたいところだ。

 このような繰り返し作業を自動化できる機能として、Windows OSには「タスク・スケジューラ」が標準で装備されている。本稿では、Windows 7/Windows Server 2008 R2でこのタスク・スケジューラを利用して、定期的にプログラム起動を繰り返すための基本的な設定手順を説明する。

 Windows XP/Windows Server 2003におけるタスク・スケジューラの基本的な設定手順については、TIPS「タスク・スケジューラとWSHで定例処理を実現する」を参照していただきたい。

  操作方法

 本稿では、Windows 7/Windows Server 2008 R2のタスク・スケジューラを利用して、毎日決まった時間に特定フォルダのファイルをファイル・サーバへコピーするバックアップのタスクを作成する手順を紹介する。プログラムを変更すれば、ファイル・コピー以外のタスクも同様の手順で作成できる。

タスク・スケジューラの設定画面を開く

 タスク・スケジューラの設定をするには、まずコントロール・パネルから[システムとセキュリティ]−[管理ツール]をクリックし、[タスク スケジューラ]をダブルクリックしてタスク・スケジューラの設定画面を開く。コントロール・パネルのアプレットがアイコン別に表示されている場合([表示方法]が「大きいアイコン」か「小さいアイコン」の場合)、[管理ツール]−[タスク スケジューラ]とクリックする。

タスク・スケジューラをコントロール・パネルから起動する
新たなタスクを作成するには、まずタスク・スケジューラのUIを起動する必要がある。
コントロール・パネルから[システムのセキュリティ]−[管理ツール]とクリックすると、このウィンドウが表示される。
これをダブルクリックするとタスク・スケジューラの設定画面が表示される。

 Windows XP/Windows Server 2003では、タスク・スケジューラはWindowsエクスプローラの特殊なフォルダとして表示されていたが、Windows 7/Windows Server 2008 R2ではこのようにMMC(Microsoft管理コンソール)として表示される。もう1つ異なる点としてWindows 7/Windows Server 2008 R2では[管理ツール]から起動されるようになった。とはいえ、管理者権限のない一般ユーザーのアカウントでもタスクが作成できることは共通だ(一部の機能は管理者権限が必要)。

新たにタスクを作成する

 新しくタスクを作成するには、タスク・スケジューラの左ペインのツリーから[タスク スケジューラ (ローカル)]か[タスク スケジューラ ライブラリ]を選択してから、右側の操作ペインで[基本タスクの作成]をクリックする。これでタスク作成ウィザードが起動する。なお、これで作成されるタスクはログオン中のユーザー・アカウントの権限で起動されるように設定されるので、これから登録するプログラムが正しく実行できる権限を持ったユーザー・アカウントであらかじめログオンし、以下の作業を進めること。

新たなタスクを作成するウィザードを起動する
[管理ツール]から[タスク スケジューラ]を起動すると、この画面が表示される。
まず[タスク スケジューラ (ローカル)]か[タスク スケジューラ ライブラリ]を選んでおく。これにより[タスク スケジューラ ライブラリ]に新しいタスクが格納される。むやみにほかのフォルダを選んでタスクを作成すると、どのフォルダに格納されたか分からなくなりがちなので注意する。
これをクリックすると、タスクの新規作成ウィザードが起動する。

 操作ペインの[基本タスクの作成]のすぐ下にある[タスクの作成]の方をクリックすると、ダイアログ形式で細かい設定を指定しながらタスクを新たに作成できる(後述する「作成したタスクの設定を変更する」で説明している詳細設定のダイアログが表示される)。慣れないうちはウィザード形式でタスクを作成し、必要に応じて後で設定を変更する方が簡単だろう。

 ウィザードの最初の画面では、タスクに付ける名前とその説明を指定する。

タスクに名前を付ける
  このタスクに付ける名前を入力する。
  このタスクに関する説明を入力する。

 名前の次は、1日単位あるいは1週間単位、1カ月単位といった具合にタスクを起動する頻度を指定する。繰り返さずに1回だけ起動したり、コンピュータの起動時など特別なタイミングで起動したりするようにも設定できる。本稿では「毎日」を選択する。

タスクを起動する頻度を指定する
ここで選択した項目によって、次のウィザード画面で指定する内容(タスクを実行するタイミング)が変わる。本稿では「毎日」を選んだ場合を説明する。
  1日単位あるいは1週間単位、1カ月単位でタスク起動を繰り返す場合は、これらから該当するものを選ぶ。
  繰り返し起動するのではなく、特定の日時に1回だけタスクを起動する場合は、これを選ぶ。
  電源オンや再起動によってコンピュータが起動したときにタスクを起動する場合は、これを選ぶ。ただし、このタスクを作成するには通常、管理者権限が必要になる(正確には、コンピュータ起動時にタスクを起動する権限を持つユーザー・アカウントを、このウィザードの途中で指定する必要がある)。
  現在ログオン中のユーザーが、ログオンしたときにタスクを起動する場合は、これを選ぶ。
  特定のイベントが発生してイベントログに記録されたときにタスクを起動する場合は、これを選ぶ。

 次は、「2011年2月25日から毎日12:10に起動する」というように、タスクを起動するタイミングを具体的に指定する。

タスクを起動するタイミングを指定する
これは1つ前のウィザードで、[毎日]を選んだ場合に表示される画面。
  このタスクを繰り返し起動するスケジュールを始める年月日を指定する。すぐ開始したい場合は、作成当日を指定する。
  このタスクを起動する時刻を指定する。本稿では「12:10」としている
  このタスクを何日おきに実行するか、その間隔を指定する。例えば「1」を指定すると毎日実行されるし、「2」なら1日おきに実行される。

 起動タイミングを指定したら、次はタスクとして実行する内容として、「プログラムの開始」「電子メールの送信」「メッセージの表示」のいずれかを選択する。本稿では[プログラムの開始]を選択する。

タスクとして実行する内容を指定する
ここで選択した項目によって、次のウィザード画面で指定する内容(プログラムの選択や電子メールの宛先、メッセージ本文など)が変わる。本稿では[プログラムの開始]を選択した場合の例を説明する。
  何らかのプログラム(ソフトウェア)を起動したい場合は、これを選ぶ。プログラム自体はこの後のウィザードで選択する。
  タスク起動時に電子メールを送信したい場合は、これを選ぶ。この後のウィザードで宛先は本文、送信サーバのアドレスなどを指定する。
  タスク起動時にテキスト・メッセージ(メッセージ・ボックス)を画面に表示したい場合は、これを選ぶ。

 次は、実行するプログラムのありかやコマンドライン・パラメータなど、タスクの具体的な内容を指定する。

起動するプログラムを指定する
これは1つ前のウィザードで、[プログラムの開始]を選んだ場合に表示される画面。
  起動するプログラムのパスとファイル名を指定する。
  プログラムに何らかの引数(コマンドラインのパラメータ)を指定する場合は、ここに入力する。この例では、xcopyコマンドのパラメータとして、コピー元ファイル「*.*」とコピー先フォルダ「\\Server01\backup\user01\」を指定している。不要なら空のままでよい。
  このプログラムを起動する際のカレント・フォルダを指定しなければならない場合は、ここにそのパスを入力する。不要なら空のままでよい。

 あとは、次の画面で設定内容を確認して[完了]ボタンをクリックすればウィザードは完了し、タスクが作成される。

設定内容を確認してタスク作成をする
これはウィザードの最後に表示される画面。表示された設定内容を確認して[完了]ボタンをクリックすれば、タスクが作成される。

 以上の手順により、毎日12:10にxcopyコマンドでファイル・サーバにファイルをコピーするタスクが作成できたはずだ。

作成したタスクの設定を変更する

 新たに作成したタスクを確認するには、タスク・スケジューラの画面の左ペインで[タスク スケジューラ ライブラリ]を選び、右クリックして表示されるメニューから[最新の情報に更新]をクリックする。作成したタスクは、真ん中のペイン(下の画面の)に表示されるはずだ。ウィザードで設定した内容を変更したり、ウィザードには現れなかった細かい項目を設定したりするには、該当タスクを右クリックして[プロパティ]をクリックする。

作成したタスクの設定を変更するためにプロパティを開く
  このフォルダを選択し、右クリックして表示されるコンテキスト・メニューの[最新の情報に更新]をクリックする。
  の[タスク スケジューラ ライブラリ]フォルダに格納されているタスクが表示される。さきほど作成したタスクを選んで右クリックしてコンテキスト・メニューを表示させる。
  このメニューをクリックすると、選択したタスクの詳細設定(プロパティ)画面が表示される。

 タスクのプロパティ画面では、例えばバッテリ駆動中にタスクを起動しないとか、指定期日でタスク起動の繰り返しを終了する、などといった、ウィザードにはなかった設定が可能だ。その設定方法については今後、別TIPSで詳細を説明するとして、ここでは各タブの概要を記しておく。

作成したタスクのプロパティ画面
  タスクの名前や説明のほか、タスクを実行するユーザー・アカウントを変更できる。
  タスクを起動するタイミングや繰り返しの間隔、開始から停止までの期間などの設定を変更できる。
  プログラムや電子メール、メッセージなど、タスクによって実行される内容を変更できる。
  コンピュータがバッテリ駆動中の場合はタスクを起動しない、あるいは特定のネットワーク接続が有効な場合のみタスクを起動する、といったタスク起動の条件を設定できる
  指定日時にタスクを起動できなかった場合や、すでに同じタスクが実行中の場合におけるタスクの挙動を設定できる。
  過去のタスク実行によって発生したイベントの履歴を確認できる。履歴表示は無効になっていることがあるが、その場合はタスク・スケジューラの設定画面の操作ペインにある[すべてのタスク履歴を有効にする]をクリックすると、履歴が表示されるようになる。

作成したタスクのすぐ実行して動作を確認する

 新たに作成したり設定を変更したりしたタスクの動作をすぐ確認したければ、タスク・スケジューラの画面で該当タスクを右クリックし、表示されたメニューから[実行]をクリックする。これにより、設定した起動タイミングを待つことなく、即座にタスクを実行できる。End of Article


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