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Outlook Expressのメール・アカウント情報をバックアップする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ
2002/11/02
対象OS
Outlook Express 5
Outlook Express 6
目ぼしいWebページを見付けたときや、ToDoを思いついたときなど、忘れないように情報をメールで自分自身に送れば、情報をメール・ボックスで一元管理できるようになる。
しかし会社と自宅など、複数のコンピュータでこれができるようにするには、各コンピュータでメール送信の設定を行う必要がある。
こんなときには、Outlook Expressのメール・アカウントのバックアップ/リストア機能を使うと便利である。


解説

 本来電子メールは、第三者との情報交換のために使うものだが、それ以外の用途でもメールを活用している人は多いのではないだろうか。例えば筆者は、日ごろのWebサーフィン中に目ぼしいページ(後で時間があるときに、じっくり読みたいページなど)を見付けると、そのURLや、場合によってはページ全体を自分自身にメールで送信してしまう(これにはIEの[ファイル]−[送信]メニューを使う)。以前はIEの[ファイル]−[名前を付けて保存]メニューから、ページデータをファイルとして保存していた時期もあったのだが、保存したファイルの一元管理が難しく、整理が大変なのでやめてしまった(会社や自宅など、いまやWebブラウジングはさまざまな場所で行うため)。

 メール送信方式なら、会社にせよ自宅にせよ、Webブラウジングを行うコンピュータでメール・ソフトウェアを設定して送信可能な状態にしておけば、気付いたときに、ほぼどこからでも送信が可能だ。そして、こうして送信された情報は、メール・ボックスの中で一元管理できるというわけだ。目ぼしいWebページ以外でも、例えば突然ToDo(「しなければならないこと」)や、素敵なアイデアを思い立ったとき、忘れてしまわないようにメールで自分自身に送信しておくという方法もある。このようにメールの用途を広げると、受信メール数もだいぶ増加することになるだろうが、数が多すぎて整理が大変というなら、件名(サブジェクト)の付け方を工夫するなどして、メール・ソフトウェアの自動振り分け機能を活用すればよいだろう。

 しかし困るのは、メールのユーザー・アカウントの設定である。上記のように使えるようにするには、会社や自宅にある複数のコンピュータでメール送信のための設定(メール・サーバの指定やユーザー名、パスワード指定など)を行わなければならない。特に厄介なのは、パスワード指定である。メール・サーバやユーザー名は暗記できたとしても、パスワードはなかなかそうはいかない(安全なパスワードは他人が類推しにくいものであり、よって多くは自分にとっても覚えにくい文字列である)。

 メール送信用として、Windowsの標準メール・ソフトウェアであるOutlook Expressを使うなら、アカウントのインポート/エキスポート機能を使うことで、メール・アカウントのバックアップとリストアを簡単に行うことができる。


操作方法

メール・アカウントをバックアップする

 操作は簡単である。まずは一度メール・アカウントの設定(接続先サーバやユーザー名、パスワードなど)を行い、正しく接続することを確認しておく(すでに使っているアカウントをバックアップするなら、そのまま次の操作に進む)。

 Outlook Expressの[ツール]−[アカウント]メニューを実行する。すると次の[インターネット アカウント]ダイアログが表示される。

[インターネット アカウント]ダイアログ
メール・アカウントやニュース・グループなどの設定を行うダイアログ。ここにある[エクスポート][インポート]ボタンを使えば、アカウント情報のバックアップとリストアを行える。
  現在設定されているメール・アカウント。アカウントをバックアップするには、まずこの一覧から目的のアカウントを選択する。
  で選択したアカウント情報をバックアップするにはこのボタンをクリックする。アカウント情報が.iafという拡張子のバイナリ・ファイルに保存される。
  すでにバックアップした.iafファイルからアカウント情報をリストアするならこのボタンをクリックする。

 すでに設定されたメール・アカウントをバックアップするには、一覧から目的のアカウントを選択して、右にある[エクスポート]ボタンをクリックする。すると[ファイルの保存]ダイアログが表示され、そこからアカウント情報を拡張子.iafというバイナリ・ファイルに保存できる。

 バックアップした.iafファイルからアカウント情報をリストアするには、このダイアログで[インポート]ボタンをクリックし、表示されるダイアログで.iafファイルを指定して読み込む。

 なお同じ方法で、メール・アカウントだけでなく、ニュース・グループの設定などもバックアップ/リストアすることが可能である。

パスワードも保存されるので注意

 この.iafファイルには、接続先サーバの情報やユーザー名、パスワードなど、メール・サーバにアクセスするための情報がすべてバックアップされる。リストアすればすぐにメールを使えるようになるので便利なのだが、裏を返せば、.iafファイルが第三者の手に渡ると、簡単にメールを覗かれてしまうということでもある。.iafファイルの管理は慎重に行わないと、思わぬセキュリティ・ホールになってしまうだろう。

 ネットワーク上の共有フォルダなどに.iafファイルを置くのは危険である。安全性を考えるなら、フロッピーなどのリムーバブル・メディアだけに記録するか、USB接続のメモリなどに記録して持ち歩くとよいだろう。End of Article 

「Windows TIPS」


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