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netコマンドの使い方

デジタルアドバンテージ
2002/11/23
対象OS
Windows 2000 Professional
Windows XP Professional
Windows XP Home Edition
Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced Server
netコマンドはWindowsネットワークのトラブルシューティングには欠かせないツールである。
telnetのようなコマンド・プロンプト環境しか利用できない場合には、netコマンドを使うとよい。
netコマンドを使うと、ネットワークなどの状態を調査したり、設定を変更したりできる。


解説

 Windowsネットワークのトラブルシューティングを行う場合、コマンド・プロンプトを開いて、netコマンドを使わなければならない場面が多くある。ここではnetコマンドの使い方について、簡単に解説しておく。

 netコマンドは、Microsoft Windowsネットワークにおいて、ネットワーク関係の設定を行ったり、現在の状態を表示させたりするために使われるコマンドである。Windowsシステムの基本的な設定を行うためには、現在ではコントロール・パネルなどを使うのが一般的であるが、開発された当初のMS-Networks(現在のWindowsネットワークの原点というべきネットワーク機能)は、基本となるOS(MS-DOS Ver.3)上に組み込まれるアドオンのプログラム・モジュールであった。そのためWindows流ではなく、このようなコマンド・プロンプト上で利用する設定方法が採用され、現在でも互換性のために多くのコマンドがそのまま残されている。クライアントOSの主流がMS-DOSからWindows環境に移るにつれ、ほとんどのネットワーク機能はWindows上からGUIベースで管理できるようになったが、同時にコマンド版の管理ツールであるnetコマンドの強化も継続して行われているので、必要に応じて使い分けるとよいだろう。特に、リモートからTelnetなどでログオンしてネットワークのトラブルシューティングを行うためには、このようなコマンドラインのツールはぜひとも使いこなせるようになっておきたい。

 netコマンドには数多くのサブコマンドがあり、実際に利用する場合は、いずれかのサブコマンド名とそれに対するパラメータ類を続けて指定する必要がある。netコマンドだけを単独で起動すると(このコマンドの実体は%windir%\system32\net.exe。Windows 9x/Meの場合は%windir%\net.exe)、サブコマンドの一覧が表示される。

C:\>net
このコマンドの構文は次のとおりです:

NET [ ACCOUNTS | COMPUTER | CONFIG | CONTINUE | FILE | GROUP | HELP |
      HELPMSG | LOCALGROUP | NAME | PAUSE | PRINT | SEND | SESSION |
      SHARE | START | STATISTICS | STOP | TIME | USE | USER | VIEW ]

 各サブコマンドの意味は次の通りである。netコマンドを使いこなすためには、目的に応じてどのサブコマンドを使うべきかがすぐに分かるように、これらを覚えておいていただきたい。正確なコマンド名はともかく(必要ならばこのようにヘルプ・メッセージを表示させればよいので、正確なコマンド名やパラメータ名を暗記する必要はない)、(各サブコマンドに)どのような機能があったかということぐらいは覚えておくとよい。

ファイル/プリンタ/共有サービス関連
net use 共有リソースの使用/解除。net shareされたネットワーク上のリソースをローカルで使用する場合に使う
net share 共有リソースの公開/公開停止。ローカルのリソースを公開して、外部のマシンでnet useできるようにする
net view リソースが公開されているマシンの列挙や、特定のマシンが公開している共有リソースの一覧を調べる
net file 使用されているファイルの一覧の表示/強制終了。net shareで公開したリソースのうち、どのようなファイルが実際に外部マシンで利用されているかを表示する
net session ローカルのマシンに接続しているクライアントの一覧情報など表示/強制終了
net print 共有プリンタの情報や印刷キューの情報の表示/設定
ユーザー/グループ/コンピュータ・アカウント関連
net user ローカル・コンピュータもしくはドメイン・コントローラ上に登録されているユーザー・アカウントに関する情報の表示/設定
net accounts ユーザー・アカウントに対するログオンやパスワードの要件の表示/設定
net group ローカル・コンピュータもしくはドメイン・コントローラ上に登録されているグループ・アカウントに関する情報の表示/設定
net localgroup ローカル・グループ・アカウントに関する情報の表示/設定
net computer コンピュータ・アカウントのドメインへの登録/解除
サービス関連
net start サービスの表示/開始
net stop サービスの停止
net pause サービスの一時停止
net continue サービスの再開
コンピュータ名/メッセージ関連
net name NetBIOS名の表示/追加。新しく追加された名前はnet sendコマンドの宛先として利用できる
net send 指定されたユーザーやコンピュータに対するメッセージの送信
コンフィギュレーション/統計関連
net config サーバ・サービス(リソースの公開サービス)やワークステーション・サービス(リソースの利用サービス)に関する情報の表示/設定
net statistics ネットワーク・プロトコルやリソースの公開/共有サービスに対する統計情報の表示
net time 時間情報の表示や外部との同期
ヘルプ関連
net help 各コマンドの使い方の表示
net helpmsg Windowsのエラー番号に対する詳しいエラーメッセージの表示
netサブコマンドの概要

Netコマンドのヘルプ

 netの持つ各サブコマンドの意味やその詳細はWindowsに付属のヘルプ・ファイルに詳しいので、まずは一読しておくことを薦める。Windows 2000ならば、[スタート]メニューの[ヘルプ]を表示させ、「目次」から「リファレンス」−「Windows 2000コマンド リファレンス メイン ページ」を表示させ、「N」の「netコマンド」の項を参照していただきたい。Windows XPならば、[スタート]メニューから[ヘルプとサポート]を起動し、左側の「ヘルプトピックを選びます」でどれでもよいから1つ選んでクリックする。すると、画面の左下に「関連項目」というペインが表示されるので、その中から「ツール」を選んでクリックする。そして、その上側に表示される「ツール」の一覧から「コマンド ライン リファレンス」を選び、「N」の項にある「Net サービス コマンド」を見ればよい。

サブコマンドの使い方の表示

 各コマンドの一覧や簡単な解説、そしてパラメータなどについては、netコマンド自身に表示させることもできる。

 一番簡単な表示方法は、先に例としてあげたように、単に「net」というコマンドを入力するだけである。これで一番短い形式の一覧表示が得られる。もう少し詳しい表示をさせる方法として「net help」を実行するという方法がある。

C:\>net help
このコマンドの構文は次のとおりです:

NET HELP
コマンド
      -または-
NET コマンド /HELP

指定できるコマンドは、次のとおりです。

NET ACCOUNTS             NET HELP              NET SHARE
NET COMPUTER             NET HELPMSG           NET START
NET CONFIG               NET LOCALGROUP        NET STATISTICS
NET CONFIG SERVER        NET NAME              NET STOP
NET CONFIG WORKSTATION   NET PAUSE             NET TIME
NET CONTINUE             NET PRINT             NET USE
NET FILE                 NET SEND              NET USER
NET GROUP                NET SESSION           NET VIEW

NET HELP SERVICES は、開始できるサービスの一覧を表示します。
NET HELP SYNTAX は、NET HELP の構文の表記規則を表示します。
NET HELP コマンド | MORE で、ヘルプを 1 画面ずつ表示します。

 この方法では、サブコマンドまで含めたnetコマンドの一覧が表示される。例えば「net help services」を実行すると、「開始できるサービスの一覧を表示」できるということが分かる(なおこれらのコマンドでは大文字と小文字は特に区別されないので、入力時は小文字のままでよい)。

 これよりも詳しいコマンドの構文やパラメータの表示方法としては、短文形式のヘルプと、長文形式のヘルプの2つの方法がある。前者では、パラメータ名など必要最低限の情報だけが非常に簡潔に表示されるが(慣れたユーザーはこれでも十分である)、後者はより詳しく表示される。

・短形式のヘルプの表示方法
 各サブコマンドの使い方を一番簡潔に表示させるには、サブコマンド名に続いて「/?」というオプションを付ける。例えば「net accounts」ならば「net accounts /?」とする。

C:\>net accounts /?
このコマンドの構文は次のとおりです:

NET ACCOUNTS
[/FORCELOGOFF:{分 | NO}] [/MINPWLEN:文字数]
             [/MAXPWAGE:{日数 | UNLIMITED}] [/MINPWAGE:日数]
             [/UNIQUEPW:数値] [/DOMAIN]

 それぞれのパラメータの意味については表示されないので、あらかじめこのコマンドについてよく知っている必要がある。しかしオプションのスペルや指定方法などが不明なときは、このような簡潔なヘルプ・メッセージでも十分であろう。

・長形式のヘルプの表示方法
 長形式は、コマンドそのものの意味が不明な場合や、各オプション・パラメータについてより詳しく知りたい場合に利用するとよい。また、短形式では表示されないような特殊な(利用頻度の低い)オプションなどについても表示される場合があるので、長形式のヘルプをまったく見なくてもよいということはない。例えば「net user ユーザー名 /active:yes」というコマンドは、連続するログオンの失敗などによって、無効化されたアカウントを再有効化するために利用できる。だがこれは短形式のヘルプでは表示されないので、慣れた管理者でも見落としているかもしれない。

 長形式のヘルプを表示させるには、「net help コマンド名」というふうに、net helpコマンドを使うか、もう1つの方法として、不明なコマンド名の後ろに「/help」というオプションを付けるという方法がある。一般的には、後者の方が簡単でよいだろう。ヘルプを読み終えたら、↑矢印キーで直前のコマンドを再度呼び出し、BS(バックスペース)で「/help」の部分を削除して、正しいパラメータを入力しなおせば、素早くコマンドラインを編集することができる。

C:\>net accounts /help
 もしくは
C:\>net help accounts
このコマンドの構文は次のとおりです:

NET ACCOUNTS
[/FORCELOGOFF:{分 | NO}] [/MINPWLEN:文字数]
             [/MAXPWAGE:{日数 | UNLIMITED}] [/MINPWAGE:日数]
             [/UNIQUEPW:数値] [/DOMAIN]


NET ACCOUNTS は、ユーザー アカウント データベースを更新し、すべての
アカウントに対するパスワードとログオン要件を修正します。
パラメータなしで使うと、パスワードの現在の設定、ログオン制限、
ドメイン情報が表示されます。

NET ACCOUNTS で使われるパラメータが効力を持つためには、次の 2 つの
条件が満たされていなければなりません。
…(以下省略)…

 この形式では非常に長いヘルプ・メッセージが表示されるので、必要ならばコマンド・プロンプトをマウスなどでスクロール・バックさせるか、上記のコマンドの最後に「| more」というコマンド(moreコマンド)を付加して、1ページずつ見るようにするとよい。

パラメータについての注意

 netコマンドに対してパラメータを指定する場合、例えば空白を含むようなオプションなどは「"」で囲む必要がある。ファイル名やフォルダ名の場合はもちろんのこと、例えばnet startコマンド(サービスを開始させるコマンド)で指定するサービス名なども「"」で囲むのを忘れないようにしていただきたい。つまり「net start windows management instrumentation」ではなく、「net start "windows management instrumentation"」としないと、エラーになってしまう(実際には「エラーです」とはいわずに、単にnet startコマンドのヘルプが表示されるだけなので、一見しただけでは何が問題なのか分かりづらい)。End of Article

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