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Active Directory用のDNSレコードを強制的に作成する方法
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| 解説 |
Active Directoryを運用する場合は、Active Directory用の特別なSRVリソース・レコードなどを定義することができるDNSサーバを利用する必要がある。Active Directoryドメインに参加しているコンピュータは、これらの特別なレコードを使って、ドメインに関する情報を取得するからだ。これらのレコードでは、ドメイン・コントローラやサイト、GC(グローバル・カタログ)などの情報(サービスが提供されているサーバ名やプロトコル種別、ポート番号など)が記録されている。例えばWindows 2000 Serverに含まれているDNSサーバでこれらの情報を確認すると、次のように表示される。
これらのサブフォルダやSRVリソース・レコードなどは、dcpromo.exeコマンドを使用してActive Directoryドメインを構築した際に、DNSサーバに対して、動的更新の機能を使って自動的に登録・設定されることになっている。Active Directoryを新規構築と同時にDNSサーバを導入する場合は(Active Directoryのインストール・ウィザードの途中でDNSサービスの導入ができるようになっている)、適切なデフォルト値設定でDNSサーバが組み込まれるため問題になることはない。しかし、Active Directoryドメインを構築する際に既存のDNSサーバをそのまま使用したり、1度構築したActive Directoryを再構築したりする場合は、DNSサーバの設定によってはこれらのドメイン・サブフォルダが作成されず、結果としてActive Directoryが正しくインストールできなくなる場合がある。
こうした問題が発生するのは、主に以下のようなケースが考えられる。
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DNSサーバの側で、動的更新を受け付けない設定になっている。
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DNS動的更新に対応していない、古いDNSサーバ(BIND 8.1.2より前のバージョン)を使用している。
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ゾーン情報の登録に必要な前方参照ゾーンが存在しない。
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ドメイン・コントローラの側で、TCP/IPのプロパティとして設定されるDNS動的更新の機能が無効になっている。
SRVレコード機能をサポートしていないなど、DNSサーバのバージョンが古い場合は、DNSサーバそのものを更新するしかない(Windows 2000 Serverに含まれているDNSサーバは問題なく利用できるので、可能ならばこのDNSサーバを利用することを検討する)。また、前方参照ゾーンがない場合には、ゾーンを作成すればよいが、そのゾーンが動的更新に対応していなければ、やはり同様の問題が生じる。
いずれの場合も、ドメイン・コントローラ上でDNSサーバやゾーン定義を再確認・設定してから、netコマンドを再実行することにより、必要な設定を行うことができる。以下にその手順を示しておく。
| 操作方法 |
手順1―DNSサーバの動的更新を許可する
まず、TCP/IPのプロパティとしてDNS動的更新が無効に設定されている場合の対策から説明する。すでに有効になっているなら(Windows 2000のデフォルト状態では有効になっている)、次の手順2へ進む。
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[コントロール パネル]の[ネットワークとダイヤルアップ接続]をダブルクリックするか、デスクトップの[マイネットワーク]を右クリックして、ポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択する。
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使用しているネットワーク・インターフェイスに対応したアイコンを右クリックし、ポップアップ・メニューから[プロパティ]を選択する。
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表示されるダイアログのコンポーネント一覧で、[インターネット プロトコル (TCP/IP)]をクリックしてから、その下にある[プロパティ]をクリックする。
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TCP/IPのプロパティ・ダイアログで、さらに[詳細設定]をクリックする。
こうして表示されるダイアログのうち、[DNS]タブに移動して、下の方にある[この接続のアドレスをDNSに登録する]というチェック・ボックスをオンにする。
![]() |
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| DNSレコードの動的登録許可の設定 | ||||||
| DNSサーバに対して、動的な登録を行うかどうかを設定する。DNSレコード情報(ドメイン・コントローラのIPアドレス情報)の更新などを行うために、この設定は有効になっている必要がある。 | ||||||
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手順2―DNSサーバの動的更新が利用できない場合
DNSサーバ側の設定で動的更新が利用できない場合は、次のようにして動的更新を許可しておく(以下の例ではWindows 2000 ServerのDNSをベースにしている。UNIX/Linuxを中心に広く使われているBINDについては、BINDのドキュメントを参照されたい)。
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[スタート]メニューの[プログラム]−[管理ツール]−[DNS]管理ツールを起動する。
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左側のツリー画面を展開し、使用している前方参照ゾーンもしくは逆引き参照ゾーンを表示させる。
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対象となるゾーン名を右クリックして、[プロパティ]を選択する。
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[全般]タブにある[動的更新を使用可能にしますか]のリストボックスで、[セキュリティで保護された更新のみ]を選択してから、[OK]をクリックする。
以上の操作を、前方参照ゾーンと逆引き参照ゾーンのそれぞれに対して実行し、両方で動的更新が使用可能な状態にする。
![]() |
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| DNSゾーンのプロパティ設定 | |||||||||
| これは前方参照ゾーンのプロパティだが、逆引き参照ゾーンでも、動的更新に関連する部分で大きな違いはない。ここで[セキュリティで保護された更新]を選択するか、[はい]を選択して、すべての動的更新を受け入れるようにできる。 | |||||||||
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なお、[セキュリティで保護された更新]を利用できるのは、Active Directory統合DNSだけで、標準プライマリ、あるいは標準セカンダリを指定した場合、動的更新は[はい]と[いいえ]しか選択できない。
手順3―Active Directory用のレコードが存在しない場合
次に、Active Directory用のゾーン定義やSRVリソース・レコードなどが存在しない場合の手順について説明する。本来ならばこれらのゾーンやレコードはActive Directoryのインストール時(dcpromo.exe実行時)に自動的に作成されるはずであるが、既存のDNSサーバをそのまま使用したり、1度構築したActive Directoryを再構築したりすると、DNSサーバ側の設定などの問題により、作成されない場合がある。これらをすべて手動で作成することも不可能ではないが、トラブルが発生した場合のことなどを考えると、以下の手順で再設定を行うのがよい。最初にDNSサーバの設定の確認や必要ならばゾーンの定義を行い、次にnetコマンドを実行して必要なレコードを作成させる。
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[DNS]管理ツールで左側のツリー画面を展開し、[前方参照ゾーン]あるいは[逆引き参照ゾーン]を選択する。
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Active Directory名に対応するDNSゾーン名が存在することを確認する。例えばActive Directoryのドメイン名がabccorp.co.jpならば、このようなDNSゾーン名と、さらにこのゾーン(IPアドレス)に対応する逆引きゾーンが存在することを確認する。
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ゾーンが存在しない場合は、次の手順でゾーンを作成しておく。[操作]メニューから[新しいゾーン]を選択して、ウィザードの指示に従ってゾーンを作成する。前方参照ゾーンは、Active Directoryドメイン名と同名のゾーン名を指定する。逆引き参照ゾーンは、使用しているTCP/IPネットワークのネットワーク・アドレスを指定する。また、セキュリティで保護された動的更新を使用できるようにするため、Active Directory統合モードに設定しておく。
手順4―SRVリソース・レコードの作成・更新
以上の設定・確認を行ってから、次は実際に必要なリソース・レコードを作成する。具体的にはコマンド・プロンプトで以下のコマンドを順番に実行するだけでよい。これは、Netlogonサービス(Active Directory関連のサービスも含む)の再起動とDNSレコードの動的更新を強制的に行わせるための操作で、これにより、必要なドメイン・サブフォルダや各種のレコードがDNSサーバに登録される。
net stop netlogon |
実際にはnetlogonサービスの停止と再起動だけでも、必要なリソース・レコードの作成が行われる。最後の「ipconfig /registerdns」は、ドメイン・コントローラのIPアドレスの情報を更新するので、念のために実行しておくのが望ましい(例えばドメイン・コントローラのIPアドレスが変更されたような場合には必要となる。なおこれを実行するためには手順1が必要)。
以上の操作で、正しくDNSレコードが作成されるはずであるが、もしこれでも正しく構築できないようならば、Active Directoryそのものを再構築するところからやり直すのが簡単でよいだろう。dcpromo.exeですべてドメイン・コントローラを降格し、さらにDNSサーバからもすべてのゾーン定義を削除しておく(DNSサービスそのものを停止・削除しなくても、ゾーン定義を消去するだけでよい)。そしてドメイン・コントローラのTCP/IPのプロパティなどを再確認し(IPアドレスやネットマスク、DNSドメイン名、DNSサーバのIPアドレスなどを確認すること)、dcpromo.exeを実行する。基本的には、固定IPアドレスが付けられたWindows 2000 Serverが1台だけあればActive Directoryは構築できるはずである(ドメイン・コントローラを固定でないIPアドレスで運用するのは、トラブルが発生する可能性が高いので勧められない)。この状態でActive Directoryが構築できないようであれば、導入手順そのものが間違っている可能性があるので、よく見直していただきたい。具体的なActive Directoryの導入方法などについては連載「管理者のためのActive Directory入門」などを参照してほしい。![]()
| コラム DNSゾーン情報の読み込み場所の指定 DNSゾーン情報を読み込む元(場所)が正しくない場合にも、同様の問題が発生する場合がある。Windows 2000 ServerのDNSサーバでは、ゾーン情報をActive Directoryもしくはレジストリ、ファイルのいずれかに格納することができる(ただしActive Directory統合モードではファイルは使用しない)。Active Directory用のDNSでは、ゾーン情報はActive Directoryに格納されていなければならないが、ゾーン情報を読み込む場所がレジストリのみになっている場合は、次のような手順で設定を変更する必要がある。
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| 「Windows TIPS」 |
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