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ディスクのパーティション・テーブルを調査する

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デジタルアドバンテージ
2003/12/06
 
対象OS
Windows 2000 Professional
Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced Server
Windows XP Home Edition
Windows XP Professional
Windows Server 2003
ディスクにパーティション・テーブルという、パーティションを管理するためのデータ領域が存在する。
パーティション・テーブルの内容を表示させるには、diskmapコマンドを利用する。
 
解説

 PC互換機で利用されるハードディスクには、「パーティション」と呼ばれる論理的な区画が設定され、各区画の中にOSやデータを格納するためのファイル・システムが作成される。ディスクを利用するためには、最低でも1つのパーティションが必要である。実際のパーティションの構成はシステムによって大きく異なるが、一般的にはディスク全体を1つのパーティションにして、そこにOSやアプリケーション、ユーザーのデータなどをすべて格納することが多い。だが複数のパーティションを用意して、OSとユーザー・データを分けて管理したり、複数のOSをインストールしたりすることもある。またメーカー製のプレインストール・システムでは、システムのリカバリなどに利用する、特別なパーティションがあらかじめ確保されていることもある。

 ディスクの中にどのようなパーティションが存在しているのかという情報は、ディスクの先頭にある「パーティション・テーブル」と呼ばれる管理領域に記録されている。通常は、ユーザーがその内容を意識する必要はないが、例えばディスクを交換してシステムやデータなどを移行したり、ディスクのパーティションを統廃合してパーティション・サイズを変更したりする場合に、パーティションの正確な情報が必要になることがある。またディスクの「署名(後述)」が壊れていたり、現在利用しているOSからは認識できない「不明な」パーティションが存在していなかどうかを確認したりするためにも、パーティションの正確な情報が知りたいときがある。

 パーティション・テーブルの情報を表示させるにはいくつかの方法がある。例えば[管理ツール]−[コンピュータの管理]ツールを起動し、[記憶域]−[ディスクの管理]を使えば、概略ではあるが、各ディスク内のパーティションの情報を確認することができる。だがこのツールでは、各パーティションの構成やサイズの概要は分かるが、正確なセクタ数などの情報を知ることはできない。このような目的のためには、diskmap.exeツールを利用するとよい。


操作方法

パーティション・テーブル表示ツールdiskmap

 diskmap.exeは、パーティション・テーブルの内容を数値的に表示するためのツールであり、本来はリソース・キットに含まれているツールであるが、以下の場所からもダウンロードして利用することができる。

 このページからツールをダウンロードして実行すると、デフォルトではc:\Program Files\Resource Kitフォルダにdiskmap.exeというコマンドがインストールされる。コマンド・プロンプトを開いて、「diskmap /d0」や「diskmap /d1」「diskmap /d2」と入力すると、各ディスクのパーティション・テーブルの内容が表示される。「/d」の直後にある「0」や「1」という数値はディスクのドライブ番号の指定であり、システムの最初のドライブが「0」、2番目のドライブが「1」、……となっている。

C:\>diskmap /d0 ……1台目のディスクの情報の表示の指定
ディスクの物理的なサイズ情報

Cylinders  HeadsPerCylinder SectorsPerHead BytesPerSector MediaType
     7475               255             63            512      12
TrackSize = 32256, CylinderSize = 8225280, DiskSize = 61483968000 (58635MB)

Signature = 0x31493148 ……ディスクの署名
ディスクのパーティション情報

     StartingOffset    PartitionLength StartingSector PartitionNumber
              32256           16418304             63               1
*          16450560        10479006720          32130               2
        10495489536        50988478464             63               3

MBR: ……ディスクのMBRレコードの内容
         Starting               Ending       System    Relative    Total
  Cylinder Head Sector  Cylinder Head Sector   ID      Sector      Sectors
         0    1    1           1  254   63     0x12          63      32067
*        2    0    1        1023  254   63     0x07       32130   20466810
      1023    0    1        1023  254   63     0x0f    20498940   99586935
         0    0    0           0    0    0     0x00           0          0

 このツールでは、次のような情報を確認することができる。

■ディスクの物理的なジオメトリ情報(出力の
 ハードディスクの総シリンダ数やセクタトラック数、セクタ数、セクタ・サイズといった、ディスクの物理的なサイズ情報(「ジオメトリ(geometry)」情報という)を確認することができる。DiskSizeが実際のディスクのサイズ(byte単位)である。もっとも、これらの値はDISK BIOSから見た論理的なディスク・サイズ情報のことであり(ディスク内部の本当の物理的なジオメトリ情報ではない)、一般的には、1トラックは63セクタ、1シリンダは255トラック、1セクタは512bytesという固定的な値になっている。

■ディスクの署名(出力の
 「署名」とは、Windows NT系のOS(Windows NT/2000/XP/Server 2003)が識別のためにディスクに付ける32bitのランダムなID数値であり、これによってディスクが交換されたかどうか、新規のディスクであるかどうかなどを識別している。購入直後のディスクにはこの署名データがないが、システムにディスクを装着してOSを起動すると、ディスクに署名が書き込まれる。

■ディスクのパーティション情報(出力の
 ディスク内に含まれる、有効なパーティションの情報である。この例では、全部で3つのパーティションがあり、それぞれサイズ(PartitionLength)は、16Mbytes、9.8Gbytes、47.4Gbytesとなっている。先頭に「*」マークの付いているパーティションは、「アクティブな」パーティションを示し、このパーティションに格納されたシステム(OS)が起動されるということを示している。起動用ディスクには、必ずこのアクティブなパーティションが(1つだけ)存在していなければならない。

■ディスクのMBR情報(出力の
 MBRとはMaster Boot Recordの略であり、ハードディスクの先頭に置かれている、実際のパーティション・テーブルの内容である。MBR中のパーティション・テーブルには最大でも4つのパーティション情報しか格納することができない。上記の例では3つのパーティション・テーブル・エントリが利用されている。パーティションには「プライマリ・パーティション」と「拡張パーティション」という2つのタイプがあり、拡張パーティション(System IDが0x0fのパーティション)は最大でも1つしか持つことができない。これら2種類のパーティションの違いは、別稿の「運用 ディスク管理ツール徹底活用―2.ディスクを初期化する」を参照していただきたい。拡張パーティションの中には、さらに複数の論理的なパーティション(論理ドライブ)を作成することができるが、それらはdiskmapコマンドでは表示されない。ここで表示されのは、拡張パーティション全体のサイズだけである。拡張パーティションを利用すると、ディスク全体で4つ以上のパーティションを作成、利用することができる。End of Article

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運用 ディスク管理ツール徹底活用
 
関連リンク
管理業務のための Windows 2000 リソース キット無償ツール(マイクロソフト サポート技術情報)(マイクロソフト)
     
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