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XP SP2のOutlook Expressでテキストの強制改行を有効にする

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デジタルアドバンテージ
2004/10/30
 
対象ソフトウェア
Windows XP SP2 Outlook Express 6
Outlook Expressでテキスト形式のメールを送信すると、指定された桁数でテキストが強制改行される。
だがXP SP2のOutlook Expressではこの仕様が変更になり、空白文字の場所でしか改行されなくなった。
この仕様変更を無効にし、従来と同様にするにはレジストリを操作する。
 
解説

 Windows XPには、標準のメール・ソフトウェアとしてOutlook Express 6.0が用意されているので、これを使っているユーザーは少なくない。このOutlook ExpressではデフォルトでHTML形式のメールを取り扱うようになっているが、インターネット・メールの世界ではまだまだテキスト形式のメールが主流なので、テキスト形式で送受信するように設定しているユーザーも多いだろう。

TIPS:他人に迷惑をかけないためのOutlook Express設定法
TIPS:HTMLメールをテキスト形式で読み出す

 メールをテキスト形式で送信するようにしている場合([ツール]−[オプション]の[送信]タブで、[メール送信の形式]を[テキスト形式]にする)、送信するテキストが長ければ、指定された文字数([テキスト形式の設定]ボタンをクリックして折り返す文字数を指定する)でテキスト行が自動的に折り返すように、強制的に改行が挿入されるようになっている。このため、1行(1段落)がどんなに長いテキスト文字を入力しても、最終的に送信されるメールでは、1行の長さは指定された文字数(デフォルトでは、半角文字換算で76文字分)ごとに改行され、右端が揃った体裁になる。

 だがWindows XPにService Pack 2(以下XP SP2)を導入すると、この強制的な自動改行機能が無効になり、非常に限られた条件の文字の場所でしか改行しなくなる。具体的には、半角の空白文字(文字コードでいうと0x20)の場所でしか改行しなくなるのである。指定された桁数の場所に空白文字がなく、行内の文字数がその桁数を超えそうなときは、それよりも前にある空白の文字の場所で改行される。

 このような行の改行・整形は、アルファベット文字圏の文章で広く一般的に使われる手動である。空白文字の場所、つまり単語と単語の間でのみ改行することにより、単語の途中で分断されることがなくなるので、読みやすくなる。

 だが日本語などの漢字文字圏では、(半角の)空白文字で単語を区切るという習慣がないので、このような方法では適切に改行することができない。さらにXP SP2のOutlook Expressでは、もし空白文字が含まれていなければ、指定桁数を超えても改行しないというふうになったので、日本語の文章では行末が不揃いな、非常に見苦しい体裁になってしまう。

XP SP2のOEによるテキスト形式メールの送信例
Windows XP SP2のOutlook Expressでは、テキスト形式での送信を利用しても、指定された桁数では強制的に改行されなくなった。空白文字の場所でのみ改行されるので、空白文字を多く含む英語の場合は指定された桁数を超えないように、適宜改行が挿入される。だが日本語では手動で改行して整形する必要がある。
  英語では文章中に空白文字が多く含まれるので、このように右側が(それなりに)揃っている。
  空白文字を含まない日本語の文章では、行末が揃わず、見づらくなる。

 このような仕様変更を無効にし、従来のように、指定された場所での強制改行を有効にするには、レジストリを操作すればよい。


操作方法
 
[注意]

レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。

 Outlook Expressでテキスト行の強制折り返しを有効にするには、以下のレジストリ・エントリを追加し、値を1にセットする。キーの場所がHKEY_CURRENT_USERとなっていることから分かるように、この設定は各ユーザーごとに行う必要がある。

項目 内容
キー HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express\
名前 Disable RFC2646 Wrapping
種類 DWORD
値のデータ 1
行の強制折り返しを有効にするレジストリ設定

 今回の仕様変更は、実際にはINETCOMM.DLLというファイル中で行われているようなので(「Disable RFC2646 Wrapping」という文字列がこのDLLファイル中に存在する)、将来このファイルが更新されるようなセキュリティ修正プログラムなどがリリースされると、XP SP2に限らず、同様の影響を受けると思われる。もしXP SP2以外でも、テキスト・メール中で日本語の文章が正しく改行・整形されなくなった場合は、この設定を試してみるとよいかもしれない。End of Article

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  関連リンク
  Windows XP SP2 適用後、Outlook Express で折り返し設定が有効にならない(マイクロソフトサポート技術情報)
     
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