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ログオン画面で[シャットダウン]ボタンを有効/無効にする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2005/01/22
 
対象OS
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003
ログオン画面に[シャットダウン]ボタンを表示させると、ログオンしなくてもシステムをシャットダウンできる。
クライアントOSではこのボタンはデフォルトでは有効、サーバOSでは無効だが、場合によっては変更したいこともある。
[シャットダウン]ボタンを表示させるかどうかは、グループ・ポリシーやローカル・セキュリティ・ポリシーで制御できる。
 
解説

 Windows OSのログオン画面で[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押すと「Windows へログオン」というダイアログが表示されるが(ドメインに参加していないWindows XPは除く)、ここに[シャットダウン]というボタンがある。だがOSのバージョンやシステムの構成によっては、このボタンが有効になっていたり、無効になっていたりすることがある。

ログオン画面の[シャットダウン]ボタン
このボタンをクリックすると、ログオンせずにシステムをシャットダウンできるので便利である。だが簡単に押せると危険なので、場合によっては無効にしたいこともある。デフォルトでは、サーバOSでは無効、クライアントOSでは有効となっている。
  [シャットダウン]ボタン。これはWindows Server 2003の場合。無効になっている場合は、ログオンしてからシャットダウン・メニューを実行する必要がある。

 このボタンが有効ならば、システムにログオンすることなく、だれでもシステムをシャットダウンさせることができる。逆にこのボタンが無効ならば、システムをシャットダウンさせるためには、1度ログオンしてからシャットダウン・メニューを実行しなければならない。

 一般的に、クライアント用途のコンピュータではシステムを頻繁に起動/終了させるため、このボタンは有効になっていることが望ましいだろう。逆にサーバ・コンピュータでは勝手にシャットダウンさせられては困るため、このボタンは無効になっていることが望ましいと考えられる。そのためか、Windows OSのデフォルトでは、クライアントOS(Windows 2000 Professional/Windows XP Professional)ではログオン画面の[シャットダウン]ボタンは有効、サーバOS(Windows 2000 Server/Windows Server 2003)では無効になっている。

 だが場合によってはこの設定を変更したいこともあるだろう。クライアント・コンピュータだが、サーバ的な用途で使うため、ずっと電源をオンにし続けている場合は[シャットダウン]ボタンは無効の方がよいだろう。逆にサーバであっても、(実験や一時的な用途などで)頻繁にシャットダウンするような場合はこのボタンが有効な方が便利である。また、(電源工事や点検などで)システムを終了させる場合、本来ログオンする権限がない人でもシステムを安全にシャットダウンできるように、このボタンが有効にしておきたいことがある。

 本TIPSでは、ログオン画面で[シャットダウン]ボタンを有効にしたり、無効にしたりする方法を紹介する。


操作方法

 ログオン画面で[シャットダウン]ボタンを有効にするかどうかは、ローカル・ポリシーやActive Directoryのグループ・ポリシーで設定することができる(OSごとのデフォルト値はローカル・セキュリティ・ポリシーで設定されている)。

ローカル・ポリシーで制御する方法

 [スタート]メニューの[プログラム]−[管理ツール](もしくは[コントロール パネル]の[管理ツール])にある[ローカル セキュリティ ポリシー]を開き、[ローカル ポリシー]−[セキュリティ オプション]ツリーを展開する。もしくは[ファイル名を指定して実行]で「gpedit.msc」を実行し、グループ・ポリシー・エディタで、[コンピュータの構成]−[Windows の設定]−[セキュリティの設定]−[ローカル ポリシー]−[セキュリティ オプション]ツリーを開く。

[シャットダウン]ボタンの制御(1)
ローカル セキュリティ ポリシーもしくはグループ・ポリシー・エディタで、[セキュリティ オプション]ツリーを開いて編集する。
  セキュリティの設定で[ローカル ポリシー]−[セキュリティ オプション]ツリーを開く。
  この項目をダブルクリックする。

 そして右側ペインにある[システムをシャットダウンするのにログオンを必要としない]か、[シャットダウン:システムをシャットダウンするのにログオンを必要としない]をダブルクリックする。すると次のようなダイアログが表示される。

[シャットダウン]ボタンの制御(2)
これを変更すると[シャットダウン]ボタンを表示させるかどうかを制御できる。
  [有効]にすると、ログオン画面にボタンが表示される。
  [無効]にすると、[シャットダウン]ボタンは利用できなくなる。

 ここで[有効]を選択すると、ログオン画面の[シャットダウン]ボタンが有効になり、[無効]を選択すると、ボタンはグレー・アウト(淡色表示)になって、クリックできなくなる。

グループ・ポリシーで制御する方法

 グループ・ポリシーで制御する場合も、設定方法は上記のグループ・ポリシー・エディタの場合と同じである。編集したいグループ・ポリシーを開き([Active Directory ユーザーとコンピュータ]で開くか、[グループ・ポリシーの管理]ツールを利用する)、上記の項目を編集すればよい。End of Article

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