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物理ディスクの内容を仮想ディスク・ファイルに変換する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2005/03/26
 
対象ソフトウェア
Virtual PC 2004
Virtual Server 2005
サーバ・システムを仮想マシン環境へマイグレーションするためには、既存のシステムのハードディスクの内容を仮想マシン環境からアクセスできるようにする必要がある。
VPC2004やVS2005では、物理ディスクの内容をそのまま仮想ディスク・ファイルに変換することができる。
最初にリンクされた仮想ディスクを作成し、次に、それを仮想ディスク・ファイルに変換すればよい。
 
解説

 Virtual PC 2004やVirtual Server 2005は、仮想的なハードウェア・システムを構築/エミュレーションし、さまざまなゲストOSを稼働させるためのソフトウェアである。その主な用途としては、実験環境の構築や旧コンピュータ・システムのマイグレーション(移行)などがある(これらのソフトウェアの詳細は関連記事を参照)。

Virtual PC 2004製品レビュー
Virtual Server 2005製品レビュー

 このうち、旧システムの置き換えやマイグレーションでは、元となるシステムから新しい仮想コンピュータ環境へデータを移行する必要があるが、その移行方法としてはいくつか考えられる。一番単純なのはファイル・コピーによる移行であるが、ファイルやフォルダに特別な属性が付いていたり、ブート・セクタのように、特殊な方法でしかアクセスできない領域が含まれていたりする場合は、コピーできない可能性がある。物理的なハードディスクを取り出して新しいコンピュータに取り付け、それをゲストOSにマウントするという方法もあるが、多数の仮想マシンを同時に動作させるような場合には(例:複数の旧サーバを同時に移行/稼働させる場合など)、物理的に多数のディスクを1台のサーバに取り付けることはできないという制約がある。一般的には、IDEインターフェイスを使ったディスクなら最大4台しか接続できないし、SCSIでも1チャンネルあたり7台しか接続できない。

 このようなケースでは、物理的なハードディスクの内容を、丸ごとそのまま仮想マシン向けのディスク・ファイル・イメージに変換して利用するとよい。この方法ならば、物理的なディスク増設の限界にとらわれることなく、多数のディスク・イメージを利用することができる。また、オリジナルのコンピュータに装着されていたハードディスクは、以後アクセスせずにバックアップ用として安全な場所に保管しておくことができるし、遅い物理ディスクへのアクセスを避けることができるというメリットもある(一般的に、古いサーバに装着されていたディスクは現在のディスクと比べると遅いことが多い)。

Virtual Server 2005製品レビュー(仮想ディスク・タイプの解説)

 Virtual PC 2004やVirtual Server 2005で物理ディスクの内容を仮想ディスク・ファイルに変換するには、まず「リンクされた仮想ディスク」を作成して物理ディスクを指す仮想ディスク・ファイルを作成する。次にそれを通常の仮想ディスク・ファイル(容量可変と固定の2種類がある)に変換するという2段階の処理を行えばよい。容量可変の仮想ディスクは、サイズは小さくなるものの、(ファイルのフラグメントなどにより)若干パフォーマンスが劣る可能性がある。これに対して固定長の仮想ディスクは、ファイル・サイズは元の物理ディスク・サイズと同じになるが、パフォーマンスの低下を最小限に抑えることができる。以下、簡単にその方法を解説する。

 なお仮想ディスクのタイプについては、参考記事などを参照していただきたい。


操作方法

Virtual PC 2004の場合

 Virtual PC 2004には、仮想ディスクの管理を行うためのウィザードが用意されている。「リンクされた仮想ディスク」を作成するには、まず「Virtual PCコンソール」の[ファイル]−[バーチャル ディスク ウィザード]を起動して、[新しいバーチャル ディスクの作成]−[ハード ディスクへのリンク]を実行する。

リンクされたディスクの作成(Virtual PC 2004)
最初にディスク・ウィザードで、物理ディスクに対するリンクを持つ仮想ディスクを作成する。
  これを選択する。

 これを選択してウィザードを進めていくと、リンクする先の物理ディスクを指定するダイアログが表示されるので、変換元のハードディスクを指定すればよい。

 いったん「リンクされた仮想ディスク」が作成できれば、次にもう1度[バーチャル ディスク ウィザード]を起動して、今度は[既存のバーチャル ディスクの編集]を選択すればよい。すると次のようなメニューが表示されるので、どちらか適当な方を選ぶ。

仮想ディスク・ファイルへの変換(Virtual PC 2004)
リンクされたディスクを仮想ディスク・ファイルに変換するには、ディスク・ウィザードで、既存のディスクの編集を実行する。
  変換元のリンクされたディスク。
  可変サイズの仮想ディスク・ファイルの作成。サイズは小さいが、パフォーマンスはやや劣る。
  固定サイズの仮想ディスク・ファイルの作成。フラグメントによるパフォーマンスの低下は少ないが、サイズが大きい。

 [次へ]をクリックして先へ進めると、物理ディスクから仮想ディスク・ファイルへの変換が行われる。

Virtual Server 2005の場合

 Virtual Server 2005でも基本的な処理手順は同じである。まず最初に仮想ディスクの管理メニューから[作成]−[リンクされたバーチャル ハード ディスク]を選んで物理ディスクにリンクされた仮想ディスクを作成する。

リンクされたディスクの作成(Virtual Server 2005)
最初にディスクの管理メニューで、物理ディスクに対するリンクを持つ仮想ディスクを作成する。
  新規ディスクの作成。
  これを選択して、リンクされた仮想ディスクを作成する。

 「リンクされた仮想ディスク」ができれば、次は管理メニューから[検査]という項目を選ぶ。すると次のような画面が表示されるので、[バーチャルハードディスクを変換する]というメニューを選び、適切なディスクのタイプを選択して実行すればよい。End of Article

仮想ディスク・ファイルへの変換(Virtual Server 2005)
リンクされたディスクを仮想ディスク・ファイルに変換するには、ディスクの「検査」を行う。
  この項目をクリックする。すると右側に検査(変換)するファイルの属性などが表示される。
  変換元のリンクされたディスク。
  これをクリックすると、変換後のファイル名と、作成するディスクのタイプを選択するダイアログが表示させる。
 
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このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
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