| [System Environment] | ||||||||||||
sysprepで環境複製用のマスタ・イメージを作成する
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| 解説 |
多数のクライアント・コンピュータを導入展開したり、仮想マシン(Virtual PC 2004やVirtual Server 2005)上でOSを展開・実行するには、マスタとなるOSのディスク・イメージを作成しておき、それを元にインストール作業を行うとよい。(市販の)ディスク・コピー・ツールを使ってインストール済みのディスク・イメージを複製すれば(仮想マシンの場合は単なるファイル・コピーでよい)、コンピュータ名の変更など、わずかな作業で展開作業を行うことができる。いちいち、ゼロからOSをクリーン・インストールするのと違って、大幅に時間が短縮できるし、インストール時の作業(コンピュータ名の指定やネットワークの設定、セキュリティ・パッチやアプリケーションの導入/設定など)も省略することができる。
だが、単にディスクの内容をコピーするだけでは、問題が発生することがある。例えばWindows NT系のOS(Widows NT、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003)では、コンピュータ名とは別に、内部には「SID(Security ID)」と呼ばれる固有の数値情報を持っており、このSIDを使ってコンピュータを識別している場合がある(ドメインに参加しているコンピュータの場合など)。コンピュータ名を変更しても、このSIDが同じだと、管理情報が衝突することがある。
またイメージを展開する場合、ハードウェアの構成が完全に同じならよいが、微妙なハードウェア構成やハードウェアのリビジョンなどの差により、使用するデバイス・ドライバやその設定などを変更しなければならない場合もある。このような場合は、セットアップ・シーケンスのうち、デバイス・ドライバの設定部分だけをやり直せると都合がよい。
以上のような状況に対応するため、Windows OSには、「sysprep(system preparation)」というツールが用意されている。このツールを利用すると、すでに動作中のOSイメージを元に、インストール初期段階のセットアップ部分(「ミニ・セットアップ」という)をやり直させることができる。インストール作業のうち、ハードウェア構成の設定やコンピュータ名の再入力、インストールするネットワーク・コンポーネントの選択や再設定などを再実行させ、内部的なSID番号の再生成なども行う。すでにインストールされたアプリケーションやService Pack、セキュリティ・パッチなどはそのまま残るため、最新の環境を元に、ユーザーの環境に合わせた再インストール作業を容易に実施することができる(メーカー製コンピュータの出荷時の状態を作成するためにも利用されている)。
本TIPSでは、このsysprepの簡単な使い方について解説する。
sysprepツールは、OSのインストールCD-ROMのSUPPORTフォルダ中に用意されているが、Service Packの提供とともにバージョン・アップしている場合がある(SPのバージョンが上がると、OSのセットアップ項目も増加していることがあるため)。以下の情報を元に、OSやService Packのレベルに合わせたsysprepツールを利用していただきたい。
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[HOW TO] システム準備ツール (Sysprep.exe) を使用して、ディスクの複製を実行する(サポート技術情報)
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Windows 2000 System Preparation Tool, Version 1.1(ダウンロード センター)
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Windows XP Sysprep の使用方法:はじめに(マイクロソフト IT Pro 向け how-to 記事)
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| sysprepツール | ||||||
| これはWindows Server 2003のインストールCD-ROM中に用意されているsysprepツールの例。sysprepツールはDEPLOY.CABファイル中に、関連するドキュメントなどとともに用意されている。 | ||||||
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なおこのsysprepツールは、(複製用のマスタ・イメージの作成だけでなく)すでにインストールされているOSイメージに対して、初期化を行うためにも利用することができる。そのため、イメージをコピーしてからsysprepを実行するという使い方も可能であるが、基本的には、先にsysprepを適用しておいてからイメージを保存/展開するというふうに利用する。
| 操作方法 |
手順1―OSのインストール
最初に、ベースとなるOSとService Pack、セキュリティ・パッチ、アプリケーションなどをインストールする。これがマスタのイメージとなる。以後の作業は、管理者としてログオンして実行する。
手順2―c:\sysprepフォルダの作成とツールのコピー
sysprepツールは、システム・ドライブ(通常はC:)の\sysprepというフォルダ中に用意しておく。このフォルダは、システムのセットアップ終了後に自動的に消去されるので、sysprep以外のツールやファイルが含まれていても特に問題はない。展開したCABファイル(やsysprepツール・ファイル)の内容(ドキュメントなども含まれている)をすべてコピーしておく。
手順3―setupmgr.exeで応答ファイルを作成する
sysprepによってシステムが再起動すると、ミニ・セットアップ・シーケンスが開始される。このとき、sysprep.infという応答ファイルが存在すれば、その内容に基づいてセットアップが実行される。この応答ファイルを作成するためのツールがsetupmgr.exeである。CDキーの入力や組織名の指定などを自動で行わせたければ、応答ファイルを作成しておけばよい。ユーザーの介在なしに、コンピュータ名の指定なども含めて、セットアップ作業を完全に自動化することもできるが、そうすると、同じイメージを複数のコンピュータに対して同時に展開することができなくなる。コンピュータ名が重複してしまうからだ。コンピュータ名だけは手動で指定するようにするか、セットアップ後に、手動でコンピュータ名を変更するなどして、対処する必要がある。
setupmgr.exeを起動すると、作成するinfファイルの種類を問い合わせる画面が表示されるので、[Sysprep セットアップ]を選択する。OSの種類や完全自動化するかどうかの選択後、各種のセットアップ・オプションを指定すると、c:\sysprepフォルダにsysprep.infという応答ファイルが作成される。
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| セットアップの項目 | |||
| これらの項目をあらかじめ指定しておくことができる。 | |||
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手順4―sysprep.exeの実行
以上の準備が完了すれば、次はsysprep.exeを実行すればよい。
■Windows 2000の場合
Windows 2000用のsysprepを起動すると、ミニ・セットアップの準備をしてシステムをシャットダウンするか、キャンセルするかの選択画面が表示される。もしオプションを指定したければ、「sysprep.exe -pnp」のように、コマンドラインで直接オプションを指定する(オプションの一覧は「sysprep -?」で表示される)。[OK]をクリックすると、システムがシャットダウンし、イメージをコピーする準備が完了する。
■Windows XP/Windows Server 2003の場合
これらのOS用のsysprep.exeを起動すると、次のようなGUI画面が表示される。必要なオプションを設定後、[再シール]をクリックすると、システムが(デフォルトでは)シャットダウンする。
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| sysprepの起動画面 | ||||||||||||
| Windows XP/Windows Server 2003向けのsysprepツールの起動画面。 | ||||||||||||
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手順5―イメージの保存/コピー
sysprepを実行すると、通常はシステムがシャットダウンする。この状態でミニ・セットアップを起動する準備ができているので、あとはハードディスクの内容を市販のディスク・コピー・ツールなどを使ってコピーしたり、VPC2004やVS2005の場合は、仮想ディスク・ファイルをコピーしておけばよい。コピーされたイメージを起動すると、ミニ・セットアップ・シーケンスが開始され、コンピュータ名やネットワーク情報などを入力すると、インストールが完了する。インストールに要する時間は5分から10分程度であり、ゼロから新規インストールするのと比べると大幅に短縮されている。![]()
| 関連記事(Windows Server Insider) | ||
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| 「Windows TIPS」 |
ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
- WindowsTIPS (2010/3/19)
− [シャットダウン]ボタンの設定を変更する
− WINSサーバをインストールする
− WINSサーバをnetshコマンドで管理する - Windows 7のファイアウォール機能 (2010/3/18)
Win 7のファイアウォールの概要解説。ルールセットを切り替えるプロファイル機能が強化され、ドメインでもVPNでも、適切なルールが自動選択される - 第212話 プリンタ用紙 (2010/3/16)
致命的なディスク・クラッシュが起きる確率は、クラッシュによってもたらされる被害の大きさに比例する… - WindowsTIPS (2010/3/12)
− 不要なアドオンを無効化してIE8の起動を高速化する
− IE8のソース表示エディタを変更する
− RRASのNATでポートマッピングを定義する
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