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Ctrl+Alt+Delでセキュリティ・ダイアログを表示させる

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小川 誉久
2006/02/18
 
対象OS
Windows XP
Windowsの使用中にコンピュータをロックしたり、パスワードを変更したりするには、Ctrl+Alt+Delキーを押すと表示される[Windowsのセキュリティ]ダイアログが利用できる。
しかしWindows XPでは、Windows NTやWindows 2000で慣れ親しんだこのダイアログではなく、タスク・マネージャが表示されてしまう場合がある。
「ようこそ画面」を無効にすれば、Windows XPでも「Windowsのセキュリティ」ダイアログを表示できるようになる。
 
解説

 Windows NT 4.0やWindows 2000の使用中にキーボードからCtrl+Alt+Delキーを押すと、デスクトップが切り替わり、次のようなダイアログが表示される。

Windows NT 4.0のダイアログ(上)とWindows 2000のダイアログ(下)
Windowsの使用中にCtrl+Alt+Delキーを押すと、デスクトップが切り替わり、このセキュリティ・ダイアログが表示される(NT系OSのみ。Windows 9x/Meでは利用できない)。このダイアログボックスから、コンピュータの一時的なロックや、パスワードの変更などが行える。

 このダイアログから(以下、便宜上「『セキュリティ』ダイアログ」と呼ぶ)、コンピュータのロック(離席時など、コンピュータをロック状態にして一時的に操作不能にする)やパスワードの変更などが行える。

 しかしWindows XPの使用中にCtrl+Alt+Delキーを押すと、上記のようなダイアログではなく、次のタスク・マネージャが表示されてしまう場合がある。

Windows XPのタスク・マネージャ
タスク・マネージャは、実行中のアプリケーションやプロセス一覧、メモリやネットワークの使用状況などをモニタするツールだ。Windows XPでCtrl+Alt+Delキーを押すと、Windows NT 4.0/2000のような「セキュリティ」ダイアログではなく、このタスク・マネージャが表示されてしまう場合がある。

 前出の「セキュリティ」ダイアログは、特にコンピュータのロックや、パスワード変更時によく使われている(「シャットダウン」などそのほかの機能は、[スタート]メニューなどから実行できることが容易に分かる)。このためWindows NT 4.0やWindows 2000からWindows XPにアップグレードしたユーザーから、「いつものダイアログが表示されない」という問い合わせがヘルプ・デスクに寄せられることが少なくない。

「ようこそ画面」の詳細

 上記のような現象は、Windows XPの「ようこそ画面」を使用している場合に起こる。「ようこそ画面」はWindows XPから新しく追加されたログオン用のユーザー・インターフェイスで、これと「ユーザーの簡易切り替え」を併用することにより、複数のユーザーで1台のコンピュータをボタン1つで簡単に切り替えながら利用できるようになった。「ようこそ画面」では、ユーザー名やパスワードを入力しなくても、画面に表示されたボタンをクリックするだけで、対応するユーザーとしてログオンできるようになっている(必要なら、パスワードを設定することは可能)。

 ただしこれは、主に家庭用コンピュータで、家族で1台のコンピュータを共用する状況などを想定した機能である。このためWindowsドメインに参加したコンピュータでは、「ようこそ画面」は自動的に使用しない設定になる。

 つまり、ドメインに参加しないワークグループ設定のWindows XPでは、「ようこそ画面」がデフォルトで有効になっており、Ctrl+Alt+Delキーを押すと「セキュリティ」ダイアログではなく、タスク・マネージャが起動されるわけだ。

 Ctrl+Alt+Delキーを押したときに必ず「セキュリティ」ダイアログが表示されるようにするには、コントロール・パネルで「ようこそ画面」を使用しない設定に変更すればよい。ただし、「ようこそ画面」を使用しない設定にすると、「ユーザーの簡易切り替え」も使用できなくなる。


操作方法

 Windows XPで「ようこそ画面」を使用しないようにするには、コントロール・パネルの[ユーザー アカウント]アイテムをダブルクリックし、[ユーザーのログオンやログオフの方法を変更する]をクリックして、次のダイアログの[ようこそ画面を使用する]チェック・ボックスをオフにする。

「ようこそ画面」の設定ダイアログ
コントロール・パネルの[ユーザー アカウント]アイテムを起動し、[ユーザーのログオンやログオフの方法を変更する]をクリックすると、このダイアログが表示される。
  「ようこそ画面」を使用しないようにするには、このチェック・ボックスをオフにする。
  「ようこそ画面」を使用しないようにすると、「ユーザーの簡易切り替え」も自動的に無効になる。

 [オプションの適用]ボタンをクリックすれば設定は完了である(再起動は不要)。以後は、Ctrl+Alt+Delキーを押すと、タスク・マネージャではなく、Windows XPの「セキュリティ」ダイアログが表示されるようになる。

Windows XPの「セキュリティ」ダイアログ
コンピュータのロックやパスワード変更が行えるようになる。

 ちなみに、コンピュータのロックを実行したければ、「セキュリティ」ダイアログに頼らなくても、WindowsキーとLキーを同時に押すことで、すぐにコンピュータをロックすることができる(詳細は関連記事参照)。ただし「ユーザーの簡易切り替え」を使用している場合は、Windows + Lで、単純なロックではなく「ようこそ画面」(ユーザーの切り替え画面)になる。End of Article

関連記事(Windows Server Insider)
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