Windows TIPS
[Network]
  Windows TIPS TOPへ
Windows TIPS全リストへ
内容別分類一覧へ

DHCPによるIPアドレスの切り替え時は、いったん解放してから再割り当てする

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2007/05/25
 
対象OS
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003
Windows Vista
クライアント・コンピュータの設置場所を変更した場合は、ネットワーク・アドレスも変更しなければならないことが多い。
移動後にネットワークにつながらない場合、ネットワーク・アドレスが正しく切り替わっているかどうかを確認する。
うまく切り替わっていない場合は、まずipconfig /releaseで現在のIPアドレス情報をすべて破棄し、その後ipconfig /renewで再割り当てするとよい。
ipconfig /renewは単独で使うのではなく、なるべくipconfig /releaseしてから実行するとよい。
 
解説

DHCPサービスによるIPアドレス管理

 DHCPによって割り当てられているIPアドレスを強制的に変更したい場合がある。例えば、あるネットワーク上で使用していたノートPCを別のネットワーク上へ移動させ、そこで使うといった場合だ。デスク上で使用していたノートPCを会議室へ移動して利用したり、別の部署や支社などへ移動して利用するといったケースが考えられる。

 このような使い方に備えるほか、管理を簡単にするために、現在ではDHCPサービスを使ったIPアドレスの自動割り当てを行っていることが多い。DHCPを利用すれば、あらかじめネットワークごとに決められたIPアドレスをまとめて割り当てておくだけでよいからだ。

移動するクライアントに対するIPアドレス割り当て

 だがノートPCのようにPCを移動させると、元のIPアドレス(移動前に割り当てられていたIPアドレス)をそのまま使い続けようとして、トラブルになることがある。社内のすべてのネットワークが単一のネットワーク・アドレスを使っていればよいが、そうでない場合は、接続するネットワークごとにIPアドレスを切り替えないと、正しく通信できなくなる。

 Windows OSは、(バージョンや構成などにもよるが)DHCPでIPアドレスが割り当てられている場合、再起動後や休止状態からの復帰後、ネットワーク・ケーブルの切断からの復旧後は、最初に接続していたときのIPアドレスやネットマスク、ゲートウェイ、DNSサーバなどの情報をなるべく継続して使用しようとする。例えばDHCPサーバによるIPアドレスのリース期間が1週間となっているとすると、最初に割り当てを受けてから1週間はそのまま同じIPアドレスを使い続けようとする。そのため、途中で接続するネットワークを切り替えても、前のままのアドレスを利用しようとする(現在ではもっと短いリース期間を利用するのが一般的)。

 実際には、起動時(もしくは復旧時)に、元のDHCPサーバと通信して残りのリース期間などを確認し、承認が得られれば継続使用する。だが元のサーバとの通信ができない場合でも、そのまま使い続ける(ことが多い。OSのバージョンなどによって異なる)。

強制的にIPアドレスを解放してから、再割り当てする

 異なるネットワーク上で元のIPアドレスを使い続けても、ほかのPCとは通信できないし、外部とも通信できない(ゲートウェイのアドレスが正しくないので、外部とは通信できなくなるから)。このような状態を検出して、現在ではIPアドレスの再取得などを行うようになっているが、Windows 9xやWindows 2000といった古いOSなどでは、そのまま使い続けようとする。また再取得するといっても、まずはエラーなどが起こってからそれを検出して対応するので、起動後すぐにネットワークが利用できるというわけでもない。

 このような場合は、いったんIPアドレスを強制的に解放後、再割り当てさせるとよい。コマンド・プロンプトならば「ipconfig /release」と「ipconfig /renew」という2つのコマンドを実行する。

 最初に/releaseで解放するのは、元のDHCPサーバからの情報をすべて破棄するためである。これをせずにipconfig /renewだけを実行すると、まず古いDHCPサーバと通信しようとするので、時間が余計にかかるし、古いWindows OSでは、元のDHCPサーバと通信しようとしてずっと待たされるだけでなく、リース期間が有効な間は新しいDHCPサーバを探そうとしない。そのためいつまで待っても新しいIPアドレス情報を取得できないといった事態が起こる。これを避けるため、いったんipconfig /releaseでIPアドレスを解放後(元のDHCPサーバからの情報をすべて破棄した後)、ipconfig /renewを実行すると、DHCPサーバによる割り当てが速やかに行われる。

 Windows XPやWindows Server 2003でGUIで操作する場合は、「ネットワークの修復」機能を利用するとよい(TIPS「ネットワークの修復機能とは」参照)。

 以上のような一連の操作は、ネットワークのトラブルシューティングの場合などでも有用だろう。実験や管理業務などで、DHCPサーバやルータの設定を変更するような場合は、まずipconfig /releaseで設定されている情報をすべて破棄してから、再割り当てする。これにより、ネットワークの構成の変更を確実にクライアント・コンピュータに伝えることができる。End of Article

この記事と関連性の高い別のWindows TIPS
DHCPによる未許可クライアントへのIP割り当てを禁止する
不正なDHCPサーバを見付ける
DHCPサーバで固定IPアドレスを割り当てる
DHCPサーバを冗長構成で運用する方法
ネットワークの修復機能とは
Virtual PC 2007の共有NATネットワークで利用可能なアドレス範囲に注意
Hyper-Vの内部ネットワークでDHCPを利用する
ノートPCのTCP/IP設定を簡単に切り替える方法
DHCPリレー・エージェントを使う
このリストは、(株)デジタルアドバンテージが開発した
自動関連記事探索システム Jigsaw(ジグソー) により自動抽出したものです。
generated by

「Windows TIPS」

TechTargetジャパン

Windows Server Insider フォーラム 新着記事

@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

RSSフィード

キャリアアップ

- PR -
@IT Sepcial

イベントカレンダー

PickUpイベント

- PR -
もっと見る
- PR -

お勧め求人情報

ホワイトペーパーTechTargetジャパン

@IT Sepcial
ソリューションFLASH