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Windows Vista向け修正プログラムの内容を調査する

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2007/08/03
 
対象OS
Windows Vista
修正プログラムの適用による副作用のリスクを評価するには、修正プログラムの適用によって置き換えられるシステム・ファイルなどを調査する必要がある。
Windows Vista向けの修正プログラムは、EXPANDコマンドを利用することで、修正プログラムをインストールせずに、アーカイブされたファイルだけを展開することができる。
 
解説

修正プログラムの内容を調査する
バイナリ・ファイルのバージョンを調べる

  現在マイクロソフトは、毎月決まった日(第2火曜日の翌日)に定期的にセキュリティ・ホールを解消する修正プログラムの提供を行っている。すでに攻撃が実行されているセキュリティ・ホールを解消する修正プログラムが含まれている場合もあり、管理者は迅速な対応が求められる。

 しかし一方で、修正プログラムの適用によって不具合が生じる例もあることから、単に修正プログラムを右から左に適用してしまうと、場合によっては重大な障害が発生する危険もある。例えばこれまでも、Excel向けの修正プログラムで特定のファイルが開けなくなったり、Windows XP向けの修正プログラムで処理速度が大幅に低下したりといった不具合が発生している。

 こうしたリスクを回避するためには、修正プログラムが公開された段階で、セキュリティ・ホールの影響度や、修正プログラムの適用による不具合発生のリスクを評価し、大規模に展開する前に、一部のコンピュータでテストを実施するといった段階が必要になる。

 テストで何の問題も発生しなければよいが、利用している業務ソフトウェアなどに何らかの不具合が発生した場合、その原因を究明しなければならない。その際、場合によっては修正プログラムの内部を調査する必要もある。修正プログラムの適用によってどのようなシステム・ファイルが置き換わるのかを確認したり、修正プログラムに含まれるファイルのバージョンがいくつなのかを確認したりするためだ。このためには、アーカイブされた修正プログラムを展開する必要がある。

 これまでのWindows OS向けの修正プログラムは、多くの場合、コマンドラインでオプションを指定して実行すれば、修正プログラムをインストールせずに、アーカイブされているファイルの展開ができた(関連記事参照)。しかしWindows Vistaでは、修正プログラムの形式が変更され、従来と同じ方法では展開できなくなった。本TIPSでは、Windows Vista向け修正プログラムにおける、アーカイブ・ファイルの展開方法について解説する。

操作方法

  Windows Vista向けの修正プログラムは、.MSU(Microsoft Update Standalone Package)という拡張子のファイルで提供される。この修正プログラムをインストールせずに展開だけを行うには、Windows Vista上のコマンド・プロンプトでexpandコマンドにオプションを付けて実行すればよい。なおWindows 2000/Windows XP/Windows Server 2003のexpandコマンドでは、Windows Vista向けの修正プログラムの展開ができないので注意が必要だ。必ず、Windows Vistaのシステムに含まれるexpandコマンドを使用する必要がある。

 まずマイクロソフトのダウンロード・センターなどから、Windows Vista向けの修正プログラム(.MSUファイル)を適当なローカル・フォルダにダウンロードしたら、コマンド・プロンプトを起動して以下のようにexpandコマンドを実行する。

C:\TEMP>expand -f:* <修正プログラム名.MSU> <展開先フォルダ>

 すると、展開先フォルダに修正プログラムに含まれる.CABファイルが展開される。さらに、この.CABファイルをexpandコマンドで再び展開する。

C:\TEMP>expand -f:* <修正プログラム名.CAB> <展開先フォルダ>

Windows Vista向けの修正プログラムをexpandコマンドで展開しているところ
expandコマンドに「-f:*」オプションを付けることで、インストールせずに修正プログラムの展開ができる(-fは、取り出すファイル名を指定するオプション。-f:*とすると、全ファイルを取り出す)。ファイルは指定した展開先フォルダ(画面では、カレント・フォルダ)に展開される。

 これで、展開先フォルダに実際にインストールされるファイルが展開される。この際、展開先フォルダには、修正プログラムの適用時に%SystemRoot%\winsxs\フォルダ以下に展開される「x86_microsoft-windows-」で始まるフォルダが作成され、その下にインストールされるファイルが置かれている(同じファイル名のファイルが異なる2つのフォルダで展開される)。これはWindows Vistaでは、サイド・バイ・サイドによってファイルの置き換えが行われるためだ。

 なおマニュフェスト・ファイルなど、実際にはインストールされないファイルも展開されるので注意が必要だ。またWindows Vista向けの修正プログラムは、多言語に対応しているため、場合によっては、日本語版以外の異なる言語版向けのファイルも含まれている。展開されたファイルのプロパティの[バージョン]タブを見て「言語」を確認すれば、日本語版ではインストールされないファイルが判別可能だ(日本語または英語のみがインストールの対象)。

 このようにWindows Vista向け修正プログラムでは、展開するだけで、インストール先のフォルダ名も知ることができる一方で、実際にはインストールされないファイルも多く展開されるので注意した方がよい。End of Article

「Windows TIPS」

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