Windows Server 2003のSMTPメール・サービスをインストールすると、デフォルトでは、この送信名として、そのSMTPサービスをインストールしたコンピュータのFQDN名が利用される。そして、メール・ヘッダ中の情報として、このコンピュータ名が使用されることがある。例えば、以下はmailserver01.sys.example.jpというFQDN名を持つコンピュータ(mailserver01がコンピュータ名)のSMTPサービスに対して、telnetで直接接続して非常にシンプルなメールを送信した場合の例である。
※telnetを使ってメールを直接送信してみる
C:\>telnet mailserver01.sys.example.jp smtp…SMTPサービスへ直接送信する
220 mailserver01.sys.example.jp Microsoft ESMTP MAIL Service, Version: 6.0.3790.1830 ready at Mon, 12 Nov 2007 11:14:40 +0900 helo pc123
250 mailserver01.sys.example.jp Hello [192.168.1.155] mail from:<user01>…ドメイン名部分を省略したアドレスを指定してみる()
250 2.1.0 user01@mailserver01.sys.example.jp....Sender OK rcpt to:<XXXXXXXXX@XXXXXXX.CO.JP>…送信先アドレス
250 2.1.5 XXXXXXXX@XXXXXXX.CO.JP data
354 Start mail input; end with <CRLF>.<CRLF> Subject: test mail…メールのヘッダ部はこれだけ This is a test mail.…メール本文も1行のみ . …本文の終了の指示 …(以下省略)…
以下、メールのヘッダ部分。メールの送受信経路や送信時間、送信者名などが記述されている。
Received: from user01@mailserver01.sys.example.jp ([XXX.XXX.XXX.XXX] unverified) by mail.XXXXXXX.CO.JP with Microsoft SMTPSVC(5.0.2195.6713);
Mon, 12 Nov 2007 11:15:30 +0900
Received: from pc123 ([192.168.1.155]) by mailserver01.sys.example.jp with Microsoft SMTPSVC(6.0.3790.1830);
Mon, 12 Nov 2007 11:15:18 +0900
Subject: test mail …メールの件名。これ以外のヘッダ情報はSMTPサービスが付加したもの
From: user01@mailserver01.sys.example.jp …補完されたメール・アドレス1()
Bcc:
Return-Path: user01@mailserver01.sys.example.jp …補完されたメール・アドレス2() Message-ID: <MAILSERVER01CRGryWtI00000007@mailserver01.sys.example.jp>
X-OriginalArrivalTime: 12 Nov 2007 02:15:25.0566 (UTC) FILETIME=[13BED9E0:01C82818]
Date: 12 Nov 2007 11:15:25 +0900
This is a test mail. …ここからメール本文。1行だけしかかい
Mail From:コマンドでは「user01」としか指定していないのに、受信したメールのFrom:(との2カ所に出現している)では、「user01@mailserver01.sys.example.jp」とドメイン名が補完されている。
このようにSMTPメール・サービスでは、必要ならばドメイン名を補完して完全なメール・アドレスを生成するが、場合によってはこのような補完は困ることがある。デフォルトで生成される補完用のドメイン名は、Windows Server 2003がインストールされているコンピュータのマシン名のFQDN名になっているからだ。