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INSネット64

【アイ・エヌ・エス・ネット・ロクジュウ・ヨン】

最終更新日: 2000/04/20

 国際標準規格であるISDN(Integrated Services Digital Network)に準拠した総合ディジタル通信サービスとして、NTTが国内向けに行っているサービスの名称。

 INSネット64は、小規模な事務所や住宅向けのサービスで、既存のアナログ電話回線用にで敷設されたメタリックケーブルをそのまま使用し、最大で128kbpsのデータ転送能力を持つ。アナログ電話回線換算では2回線分の容量があり、同時に2回線を使って通話することが可能である。

 INSネット64では、1組のメタリックケーブルを使用し、論理的にチャネルを分割して、2つのBチャネル(情報チャネル)と1つのDチャネル(信号チャネル)を利用できるようにする。これらはISDNの基本インターフェイスと呼ばれ、2B+Dと表記されることもある。

 Bチャネルは、1チャネルあたり64kbpsの転送能力があり、2チャネルをまとめて128kbpsで通信することが可能である。2つのBチャネルを同時に使うため、このような通信方法は2Bと呼ばれることもある。

 Dチャネルは、制御信号の送受信に利用されるチャネルで、これによりISDNのさまざまな付加機能が実現される。

 INSネット64を導入するには、接続用の機器として、DSU(Digital Service Unit)とターミナルアダプタ(Terminal Adapter。TAと省略して呼ばれることもある)が必要になる。

 従来INSネット64を導入するには、アナログ電話を導入するときと同じく施設設置負担金(7万2000円)が必要だったが、現在ではこの負担金が不要な代わりに、月々の回線使用料を若干高めに設定したINSネット64・ライトのサービスも開始されている。

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