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NetBEUI (NetBIOS Extended User Interface)

【ネット・ビュー/ネット・ビューィ】

最終更新日: 2002/10/16

 IBMのLAN Mangerで採用された、NetBIOSインターフェイスを拡張したネットワークプロトコル。Microsoft Windowsネットワークにおける標準的なトランスポート層プロトコルの1つ。

 NetBIOSはネットワークサービスを呼び出すためのAPIインターフェイスであり、実際のネットワーク媒体上でのパケットの構造は特に決められていなかった。IBMとMicrosoft、3COMがLAN Managerを開発するにあたり、NetBIOSにおけるサービス内容の拡張や、イーサネットやTokenRing上における標準的なパケット構造までを決めた。これがNetBEUIであり、LAN Managerを始め、LAN ServerやWindows for Workgroup、Windows 95/98、Windows NTなどで広く使われている。

 NetBEUIは、TCP/IPなどのように、事前に各ノードに対してユニークなアドレスを割り付けておく必要がない、自己調整型のプロトコルである。各ノードにホスト名(NetBIOS名)を付けておくと、自動的にお互いを識別し、通信することができる(ホスト名だけは各ノードごとに固有である必要がある)。そのため、小規模なLAN環境においては管理の手間も少なくて済むし、プロトコルの仕様も(TCP/IPなどに比べて)軽いので、数台から200台程度までの小〜中規模のLAN環境において、良好なパフォーマンスを発揮する。ただし、ルーティング機能を持っていないので、ルータを介して接続するような大規模なLANや、インターネット環境では利用することができない(ブリッジは通過可能)。また、ブロードキャストを多用して通信相手ノードを探すという特性のため、ネットワークが飽和しやすいという欠点がある。1つのLAN上のNetBEUIノードの数が多くなってきた場合は、ブリッジを使ってネットワークを分割したり、NetBEUIの代わりにNBT(NetBIOS over TCP/IP)のようなルーティング可能なプロトコルを使う必要がある。最近では、インターネットのためにTCP/IPが普及しているので、管理の手間を削減するために、NetBEUIではなく、NBTで統一したネットワークを構築することが多い。

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