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シリアルATA (Serial AT Attachment)

【シリアル・エー・ティー・エー】

最終更新日: 2001/09/10

 IDE(ATA)の後継として開発されている次世代ディスク・インターフェイス。誕生当初からIDEがデータ伝送に8bitsまたは16bitsのパラレル伝送方式を採用していたのに対して、シリアルATAではその名のとおりシリアル伝送方式を導入しているのが大きな特徴である。2001年中に、ハードディスクなど対応製品が登場する予定。

 現行のIDEと比べ、シリアルATAではケーブルやコネクタなどの物理的な仕様が大きく変更されている。まず、伝送方式がパラレルからシリアルに変わったのに伴い、信号ケーブルは従来の40/80芯フラット・ケーブルから7芯となり細くなったほか、ケーブル長は457mmから1000mmに延長された。また、従来は1本の信号ケーブルに最大2台までドライブを接続していたが、シリアルATAでは1台のみ、つまりPCとドライブは1対1に信号ケーブルで接続される。もちろんコネクタ形状も変わっており、3.5インチ幅と2.5インチ幅それぞれのハードディスクで、コネクタ形状が統一された(従来はコネクタのピン間距離などが異なっていた)。

 最大転送速度は、従来のIDE(Ultra ATA/100)が100Mbytes/sなのに対し、シリアルATAでは150Mbytes/sに向上している。また、従来のIDEでは、フラット・ケーブルの電気的な特性などにより、転送速度はほぼ上限に達していて性能向上が困難なのに対し、シリアルATAでは同じケーブルとコネクタのまま2倍(300Mbytes/s)の性能向上が予定されている。

 ソフトウェア・モデルについては、現行のIDEのものをエミュレートすることで互換性を維持する。そのため、デバイス・ドライバなどのソフトウェアは、大きな変更なしでシリアルATAに対応できるという。

 シリアルATAの登場に伴い、従来のIDEをパラレルATAと呼んで区別することがある。

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