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FSB (Front Side Bus)

【エフ・エス・ビー】

別名
Front Side Bus 【フロント・サイド・バス】

最終更新日: 2000/03/09

 一般的に、プロセッサが備えるバスのうち、メモリ サブシステムや拡張バス、入出力インターフェイスなど、プロセッサの外側にあるデバイスを接続するためのバスを指す。システムバスあるいはプロセッサバス、ホストバスと呼ぶこともある。

 FSBという用語は、もとをたどればPentium Proのバス アーキテクチャに由来する。PentiumなどPentium Pro以前のx86プロセッサでは、2次キャッシュ メモリはプロセッサの外に実装されており、メイン メモリとともに、プロセッサが備える単一の外部デバイス接続用バスに接続されていた。つまり、2次キャッシュ メモリとメイン メモリは同一のバスを共有していた。

 これに対し、Pentium Proでは、2次キャッシュ メモリが単一パッケージに組み込まれ、かつプロセッサの中核部分と専用バスで接続されるようになった。つまりプロセッサの中核部分は、従来からあった外部デバイス接続用バスとは別に、独立した2次キャッシュ専用バスを備えていた。この2本のバスのうち、プロセッサの背後に隠れて外部からは見えない後者をBSB(Back Side Bus)と呼び、それに対して前者をFSB(Front Side Bus)と呼ぶようになった。FSBとBSBが独立したことで、高速な2次キャッシュ メモリは、それより遅いメイン メモリなどに邪魔されることなくその性能を発揮できるようになったといえる。

 Pentium Pro以降に登場したPentium II/Pentium IIIは、Pentium Proと同様に独立したFSBとBSBを備えている。FSBのクロック周波数が高いほどメイン メモリなどを高速にアクセスする余地があるといえる。

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