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ダイレクトマーケティング (direct marketing)

別名
直販 (direct marketing)

最終更新日: 2001/06/21

 製品を製造しているメーカーが、途中の卸業者などを介さずに、直接消費者に製品を販売すること。「direct marketing」は「直接売買」という意味。

 小売店に商品を陳列し、販売する伝統的な商品流通方式では、商品を製造するメーカーから、最終的な小売店までの間に、1次卸、2次卸など他段階の卸売業者が介在していた。このような構造になっている理由は、小売店の数があまりに多いと、商品を流通させるために必要な事務処理の負担などがメーカーにとって重くなりすぎるためである。消費者から見れば、こうした卸売業者が商品を流通させてくれるおかげで、商品を手に取る機会が身近になるという長所がある反面、多くの卸売業者がかかわるほど、流通コストが大きくなり、商品の販売価格にこれが転嫁されてしまうという欠点がある。

 これに対しダイレクトマーケティングでは、インターネット上のWebサイトなどを利用して、メーカーが商品を直接消費者に販売する。いうまでもなく、この方式では卸売業者が関与しないので、流通コストはほとんどゼロに等しく、それだけ安価な価格で商品を販売できることになる。コンピュータ関連では、米国のDell Computer社やGateway 2000社などがこのダイレクトマーケティングを積極的に活用して、大きなシェアを獲得することに成功した。この両社は、日本国内でも法人を設立してダイレクトマーケティングによるコンピュータ販売を開始しており、徐々に受け入れつつある。

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