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Z80 (Z80)

【ゼット・ハチマル/ゼッパチ】

最終更新日: 1999/06/17

 米Zilog社が1976年に開発・販売した、Intelの8080(およびその後継の8085)の上位互換マイクロプロセッサ。オリジナルの8080に比べると、8080(8085)の命令セットをすべて備えながらも、動作が高速であり、さらにいくつかの機能が拡張されていたので、その後広く普及し、Z80の互換マイクロプロセッサも数多く作られている。現在でも組み込み用途などを中心に広く使われている。

 Z80では、8080(や8085)に比べて、プログラミングを助けるための16bitのインデックスレジスタの増設、レジスタセットの追加(元のレジスタセットとまったく同じレジスタセットをもう1組備えている。これは裏レジスタと呼ばれ、割り込み処理の時などに、高速なコンテキストスイッチを行うことができる)、ブロック転送命令などの追加命令コード、割り込み処理の高機能化、(その当時まだあまり一般的ではなかった)DRAMを接続しやすくするインターフェイスのサポートなど、数々の長所を持ち、急速に普及した。

 Z80は、その後、さらに高速化されたバージョンや、MMUを内蔵してアドレス可能空間を拡大したバージョンなど、数々の後継チップが開発されている。

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