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Apple Computer

【アップル・コンピュータ】

最終更新日: 2002/04/17

 1976年の4月1日に、Steve WozniakとSteve Jobsらによって設立された米国のパーソナル・コンピュータ・メーカー。ハードウェア・システムとオペレーティング・システムの両方を自社で開発し、先進的なコンセプトや使いやすいグラフィカル・ユーザー・インターフェイスの採用で業界をリードした。

 Apple Computer社は1976年にApple Iを発表し、一部のコンピュータ・ショップで販売を開始した。そして翌年の1977年に、オープンアーキテクチャでサードパーティがプラグイン・ハードウェアを設計可能なApple IIを発表。このApple IIでは、CPUにMOS Technology(Mostek)の6502マイクロコンピュータを搭載し(動作クロックは1MHz)、4Kbytesのメモリを搭載していた。当時のパーソナル・コンピュータとしては珍しく、サウンド機能やグラフィックス機能を備えており、ゲームや教育用途として家庭や学校を中心に幅広く普及した。

 1983年に本格的なグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)を備えたLisa(リサ)を発表。マウスを用いてコンピュータを利用可能にしたLisaのコンセプトは非常に先進的だったが、あまりにも性能が低く、また高価だったため普及には至らなかった。しかしこのLisaの思想は翌年(1984年)に発表されたMacintoshに受け継がれ、同社のコンピュータを爆発的に普及させる原動力となった。このMacintoshの初期モデルは、CPUにMotorolaの68000、128Kbytesのメモリを搭載し、9インチのモノクロ・ディスプレイを本体に一体化させていた。

 その後Macintoshは、68000系の後継CPUを搭載して高速化し、メモリや外部記憶装置などを拡張しながら発展、家庭だけでなくビジネス分野でも広く利用されるようになった。グラフィカル・ユーザー・インターフェイスを早期から実現していたことから、特にDTPやデザイン用途向けのアプリケーションが多数開発され、多くのユーザーを獲得した。グラフィカル・ユーザー・インターフェイスを搭載OSとしては後発だが、出荷量と対応アプリケーションではMacintoshを凌駕したWindowsだが、日本国内における業務印刷用としては、現在でも圧倒的にMacintoshが利用されている。

 1991年、Apple社とIBM社の衝撃的な業務提携が発表され、1994年にはIBM/Motorola/Appleが共同開発したPowerPCを搭載したMacintosh(PowerMac)が発表された。そして現在でもMacintoshの主力マシンとして、PowerPCを搭載したシステムが出荷されている。

 1998年、Appleは、個人ユーザーをターゲットとして、必要な機能をコンパクトに、低価格にまとめたディスプレイ一体型のMacintosh、iMacを発表。その先進的なボディデザインとコストパフォーマンスが支持され、記録的な販売実績を達成した。

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