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xDSL (x Digital Subscriber Line)

【エックス・ディー・エス・エル】

別名
DSL (Digital Subscriber Line) 【ディー・エス・エル】

最終更新日: 2001/01/29

 電話局と加入者宅間に敷設された銅線の電話配線を使って、数Mbpsの高速デジタル通信を行うための技術。ADSL、RADSL、SDSL、HDSL、VDSLなど、さまざまなバリエーションがあり、これらを総称してxDSL(または単にDSL)という。アナログモデムやISDNに次ぐ、次世代の高速インターネットインフラストラクチャとして日本国内でも普及が始まっている。

 一般にアナログ電話回線では、電話局と加入者宅の間は直径0.5mm程度の銅線で接続されており、ここにアナログ電気信号を流して通話をしている。しかし音声信号を送るために必要となる周波数帯域は0〜4KHz程度であり、それより上の部分は使われていない(ISDNでは0〜320KHz程度の帯域を使用)。この未使用部分を使って高速通信を行うために開発された技術がxDSLである。ただし、扱う周波数が高周波になっている分だけ信号の減衰も大きく、通常は局から数km以内の範囲内でのみ通信が可能となる。また、電話交換機は音声帯域の信号のみを通すように設計されているので、xDSLで使われるような高周波信号を通すことはできない。このためxDSLによる高速通信は、加入者宅と電話局の交換機の直前までの間となる。加入者線の両端には、POTSスプリッタと呼ばれる、アナログ音声信号とxDSLのデータ通信信号を混合・分離する装置を取付け、アナログ音声信号は交換機と加入者宅の電話機へ、データ信号はxDSLモデムへとそれぞれ接続し、使用する。アナログ信号とデータ信号は周波数的に分離されているので、お互いに影響を与えることなく、通話とデータ通信を行うことができる。

 xDSLは、既存の電話配線を使いながらも、数Mbpsもの高速データ通信を可能とし、さらに加入者宅と電話局間を1対1で接続するために、(CATVインターネットのように)他のユーザーのトラフィックによる速度低下もおこらない。光ファイバを使わなくても数Mbpsクラスの専用線の速度が実現できるし、既存の配線の両端にxDSLモデムをつなぐだけという簡単な工事で済むため、その応用範囲は広い。このためたとえば、大規模な工場群や大学のキャンパスなど、既存の構内電話配線をそのまま使って高速なネットワークを構築することができるし、共同住宅やビル内配線などにも利用できる。

 ただしxDSLモデムはまだ開発途中の技術であり、各メーカーごとに異なる技術や通信プロトコルを用いているのが現状である。そのため、銅線の両端に接続するxDSLモデムは同一メーカー同志のものでなければ、通信することができないことが多い。そこで、ADSLフォーラムやUAWG(Universal ADSL WorkingGroup)という団体が設立され、統一的な規格の制定やxDSLの普及を目指して活動が続けられている。

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