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IT (Information Technology)

【アイ・ティー】

最終更新日: 2000/08/08

 入手、収集可能な情報資源を積極的に活用して、ビジネスを有利に展開するためのしくみ。それを実現するために使用可能なさまざまな情報技術のこと。

 たとえばトヨタ自動車は、自動車の製造工程において、各工程で必要な部品在庫を頻繁に納入メーカーに連絡することにより、製造工程での無駄な在庫を圧縮する「かんばん方式(just-in-time system)」と呼ばれる生産管理方式を考案した(この際、連絡に用いられる作業指図票がカンバンだったことからこう呼ばれている)。これなどは情報資源をうまく活用した現代のIT化の先駆けといってもよいだろう。このように狭義のITは、必ずしもコンピュータと直接関係するものではないが、ITという言葉が急速に注目された背景には、コンピュータ機器と情報通信網が急速に普及、一般化し、人々の生活やビジネスのあらゆる場面でそれらの情報機器を活用可能なインフラストラクチャが整備されたということがある。ITが大きく注目されるようになった具体的な要因としては、コンピュータ機器の急速な性能の向上と、価格の低下、それに伴うコンピュータ機器の普及、世界標準のコンピュータ ネットワーク網であるインターネットの普及、電子メールやWWW(World Wide Web)などのインターネット アプリケーションの普及などが挙げられるだろう。

 ITを駆使することにより、企業はより多角的かつリアルタイムのマーケティングを行ったり、商品の製造コストを圧縮したり、流通ルートを単純化したりと、製品やサービスの生産性を従来では考えられなかったほど劇的に向上させることができる。需要が供給を大きく上回っていた市場の成長期には、どれだけ大規模な生産能力を備えているかが企業競争の要であったが、供給過剰の現代の成熟市場では、顧客が何を求めているかを素早くかつ的確に察知し、これらにタイムリーに対応できる柔軟性が求められている。情報機器やネットワークが普及していなかった従来は、原料の仕入れ、商品の製造、流通、販売といった場面場面で取り扱われる情報がそれぞれ異なるシステムで管理・運用されており、相互に断絶していたため、一貫した情報の流れを作ることは極めて困難で、組織的・系統的な情報の収集や情報の抽出・加工・評価に莫大な時間とコストがかかってしまっていた。これに対し現在では、あらゆるプロセスにコンピュータが導入され、それらがネットワークによって対話できるようになってきたため、その気になれば極めて低コストで、各工程の情報を収集し、それらを横断的に評価できるようになった。こうした情報資源を、いかに効率よく管理運用できるかということが、現代の企業の生命線になっている。ITが注目されるのはこのためだ。

 特に大企業では、社内外の情報化や情報システムの導入、管理、運用を専門的に行うセクションを設けるところが増えてきた。このようなセクションはIT部門と呼ばれ(ないしはIS:Information Systems、MIS:Management Information Systemsなどと呼ばれることもある)、情報機器に関する専門知識を有するIT部門のスタッフは、IT担当者またはITプロフェッショナルなどと呼ばれる。

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