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UDDI (Universal Description, Discovery and Integration)

【ユー・ディー・ディー・アイ】

最終更新日: 2002/04/17

 Web Serviceに関する情報を広く公開し、それらが提供する機能などを検索可能にするためのしくみ。このUDDIにより、Web Serviceは、自分が必要とする機能を提供してくれる未知のWeb Serviceを広くインターネットから検索し、それを呼び出せるようになる。あらかじめ準備された特定の企業間だけでなく、必要なときに、必要なサービスを提供する取引相手を見つけだし、それらの電子商取引を可能にするために考案されたしくみがUDDIである。

 UDDIは、米IBMや米Microsoft、米Aribaなどが中心となって、インターネット上での企業間取引を支援するために設立した業界団体の名称でもある。2000年11月現在で、100社を超える企業がUDDIに参加している。UDDIが提供するWeb Service検索のしくみと団体名を区別するために、後者を指すときには"UDDI project"という呼称が使われることもある。

 UDDIの機能を一言でいえば、SOAPインターフェイスを持つWeb Serviceのディレクトリ・サービスである。インターネット上でサービス(Web Service)を提供したい企業は、サービスの内容や利用方法などをUDDIディレクトリに登録する。そしてサービスを利用したい企業は、このUDDIディレクトリを検索する。

 UDDIディレクトリは、次の3つのカテゴリで構成されている。

●White pages:名前(企業名、製品名、サービス名など)でサービスを検索する。

●Yellow pages:サービス内容やカテゴリ、型情報でサービスを検索する。

●Green pages:個々のサービスに関する詳細な技術情報からサービスを検索する。

 UDDIディレクトリに登録されるWeb Serviceの具体的なサービス内容は、Web Service記述言語のWSDLによって記述されている。またこのUDDIディレクトリ自身もWeb Serviceとして構成されており、SOAPインターフェイスを用いて、サービスの登録や検索をソフトウェアだけで行うことが可能である。

 2000年11月、UDDIディレクトリの1つの実装例である「UDDI Business Registry」が登録受付を開始した。

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