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.NET Framework

【ドット・ネット・フレームワーク】

最終更新日: 2002/10/29

 マイクロソフトが提唱する次世代情報環境のMicrosoft.NETプラットフォームにおいて、これに対応するソフトウェア(WebサービスやWebアプリケーションなど)の開発や実行を支援するフレームワーク。「framework」は「枠組み、骨組み」という意味で、具体的には、Web サービスなどから利用できるコンポーネントやクラスの集合体になっている。

 .NETプラットフォーム上で動作するWebサービス/Webアプリケーションを開発するプログラマは、この.NET Frameworkが提供する機能を使用してソフトウェアを設計することになる。またこれら以外にも、.NET Frameworkを利用して、Windows OS上で動作する伝統的なWindowsアプリケーションを開発し、実行することも可能である。

 .NET Frameworkをベースとして開発されたアプリケーションは、下位のハードウェア・プラットフォームやOSがどのようなものであろうと、.NET Frameworkが実装された環境なら、どこでも実行することができる。もちろん、アプリケーションの処理は、たとえばWindows OSなら、最終的にはWin32 API呼び出しに変換されることになるが、これらはすべて.NET Frameworkによって隠蔽されており、アプリケーションが直接APIを呼び出す必要はない。したがって将来的の64bitプロセッサ環境でWin64 APIを使うことになっても、上位のアプリケーションは何ら影響を受けないですむ。.NET Frameworkの目的は、下位のOSやハードウェア・プラットフォームを覆い隠すようなインフラストラクチャを提供することによって、上位アプリケーションをこれらプラットフォーム依存から解放し、アプリケーションの生産性やプログラム・コードの再利用性、システムの信頼性を高めることにある。

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