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cdmaOne

【シー・ディー・エム・エー・ワン】

最終更新日: 2001/01/17

 移動体通信方式の1つであるCDMA(Code Division Multiple Access)のテクノロジをベースとするエンド・ツー・エンドの無線通信システム。詳細には、CDMAに基づく通信方式として、TIA(Telecommunications Industry Association)が策定した無線インターフェイスのIS-95に加え、IS-96、IS-41などいくつかの標準化仕様に準拠したワイヤレス通信システムを指す。cdmaOneという名称は、米国のCDMA Development Group(CDG)の商標である。

 日本国内では、日本移動通信(株)(通称IDO)が1999年4月14日より、「次世代携帯電話」と銘打ち、通信方式としてcdmaOneを利用した携帯電話サービスを全国で開始した。このサービスを開始するにあたり、IDOは「cdmaOne」という名前を用いて大々的なキャンペーンを展開したため、日本国内では、IDOの携帯電話サービスを指してcdmaOneが用いられることもある。IDOがKDDIグループに統合された後は、「au」というブランド名でcdmaOneを用いたサービスが提供されている。

 日本で提供されているcdmaOneの特徴としては、端末(携帯電話機)が移動中でも通信が途切れにくいことが挙げられる。これは「ソフト・ハンドオーバー」という技術によるもの。cdmaOneでは、端末側に3つの受信機を内蔵させており、最大3つの基地局からの電波を同時に受信できる。そのため、端末が移動して、ある1つの基地局のカバー範囲から外れても、他の基地局との間で通信を維持できるので、通信が途切れにくい。また、マルチパス現象(複数の基地局からの発信や建築物による電波の反射が原因で、微妙に位相の異なる複数の電波が端末に届いてしまい、電波状況を悪化させる現象)についても、cdmaOneでは「パス・ダイバーシティ」(直接波と反射波を合成して受信レベルを改善する技術)で対策を施している。

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