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GUID (Globally Unique IDentifier)

【ジー・ユー・アイ・ディー】

別名
UUID (Universally Unique IDentifier) 【ユー・ユー・アイ・ディー】
グローバル一意識別子 (Globally Unique IDentifier) 【グローバル・イチイ・シキベツシ】
汎用一意識別子 (Universally Unique IDentifier) 【ハンヨウ・イチイ・シキベツシ】

最終更新日: 2005/04/07

 世界中で重複することがなく、ユニーク(唯一)であることが保証された128bitのランダムな数値。オブジェクト指向システムにおいて、オブジェクトを識別するためなどに利用される。

 オブジェクト指向を採用したシステムでは、オブジェクトやクラス、インターフェイス、コンポーネント(ソフトウェアの部品)などを相互に呼び出したり、利用したりする。このとき、それらオブジェクトを識別・特定するための手段が必要になるが、オブジェクトの名前や(オブジェクトの置かれている)メモリ上のアドレスなどでは、重複したり、環境によっては値が異なるなどの不都合がある。また分散コンピューティング環境での利用を考えると、ネットワーク全体を通じて統一され、それらが一意に識別できるような手段も求められる。

 このような目的のために作られたのがUUIDという、世界中でユニークな128bit幅の2進数値である。オブジェクトやインターフェイスごとに固有のUUIDを割り当て、お互いを識別する。UUIDは、OSF(Open Software Foundation)のDCE(Distributed Computing Environment)仕様によって決められた。実際のUUIDでは、ユニーク性を保証するために、UUIDを作成した時間や作成に使用したマシンに装着されているネットワーク・カードのMACアドレスなどを数値の一部に組み入れたりしている。イーサネットのMACアドレスは(登録制なので)世界中でユニークであることが保証されているからである。

 UUIDは固定長の2進数値なので、コンピュータにとっては扱いが簡単であるが、実際にプログラム上で記述したり、人間が読み書きする場合にはこのままでは不都合が多い。そこでMicrosoftでは、UUIDを16進数32桁の文字列形式で表現する標準的な方法を定め、これをGUIDと呼んでいる。例えば「BE209997-0C6C-11D3-97CF-00C04F8EEC55」というふうに表現する。GUIDはWindowsシステムのレジストリ・エントリの名前などでも利用されている。

GUID作成ツール
GUID作成ツール
これはMicrosoftのWindowsソフトウェア開発用ツールに付属するGUID生成ツールGUIDGENの例。プログラムやレジストリなどの使用用途に応じて、さまざまな形式でGUIDを作成することができる。一番下のResult欄に表示されている「3D813FCA-…」が生成されたGUID。

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