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ATコマンド (AT command set)

【エー・ティー・コマンド】

最終更新日: 1998/10/28

 モデムの各種制御を行うために、米国のHayes社が開発したコマンドセット。ATはATtentionの略で、コマンドの先頭文字が「AT」で始まることからこう呼ばれている。

 このATコマンドは、「Hayesコマンド互換」などとして、他社のモデムでも広く採用されている。モデムの初期化(atz)やダイヤルの実行(atdp、atdt)などの基本的なコマンドは各社で共通していることが多いが、各社のモデム独自の機能を制御するためにATコマンドを拡張したり、コマンドパラメータを拡張したりしており、完全に互換というわけではない。このためWindows 95/98やWindows NTなどでは、各社のモデムに応じたコマンドセットを情報ファイルに記録しておき、システムに接続されたモデムを検出することで、正しいコマンドを実行できるようにしている。この際のモデムの検出では、いくつかのコマンドを実際にモデムに送信し、その応答を調べているため、正しいモデムの検出に失敗することもある。この場合には、ユーザーがマニュアルで接続したモデムを指定する必要がある。

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