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Altair 8800

【オルテア・ハチハチマルマル】

最終更新日: 2002/03/15

 1974年に、米MITS(Micro Instrumentation and Telemetry Systems)社が開発したマイクロコンピュータシステム。Altair 8800は、8080システムとしては安価な量産された最初のシステムであり、その後の8080マイクロコンピュータの普及に大きく貢献している。「初のパーソナルマイクロコンピュータ」などとも呼ばれている。Altairという名前は、当時流行していたSF TV番組Star Trek(日本名「宇宙大作戦」)に出てくる星系の名前にちなんで付けられたといわれている。

 Altair 8800は、基本的には$400程度の組立キットのシステムであるが(チップや配線のハンダ付けなどもすべて自分で行う)、後に完成品の形でも購入できるようになった。Altair 8800は、S-100バスという拡張バスを備えた筐体に、CPUやメモリを搭載したボードなどを増設していくという形式のシステムであり、標準キットにはCPUと256bytesのRAMメモリ、電源、フロントパネルのLEDやスイッチ類しか含まれていない。別売ボートとしては、シリアルやパラレルインターフェイスボード、1K/2K/4KbytesのRAMボードなどがあった。

 当時はまだROMは普及しておらず、システムの電源を入れても、BIOSのような初期プログラムは何も動作しない。まず最初に、非常に短いブートストラッププログラムをフロントパネルのスイッチを操作して自分でRAMに書き込む必要がある。その後、モニタプログラム(他のプログラムをロードして実行させるための管理プログラム)をシリアルインターフェイスに接続した紙テープやカセットテープなどからロードする。このモニタプログラムを使ってユーザーの作成したプログラムを読み込んで実行したりするが、さらにBASIC言語のインタープリタをロードして、それを使うこともできた。

 Altair 8800で利用できるBASIC言語のインタープリタには、利用できるRAMの容量に応じて何種類かあり、12KbytesのRAMがあれば、後にMicrosoft社を築くことになるビル・ゲイツとポール・アレンが開発した拡張BASICを実行することができた。

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