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Unbuffered DIMM (unbuffered Dual In-line Memory Module)

【アンバッファード・ディム、アンバッファ・ディム】

最終更新日: 2001/06/15

 PCなどコンピュータ・システムに搭載されるメモリ・モジュール(DIMM)のタイプの1種。Unbuffered DIMMは製造コストが安価な半面、メモリ・チップ数を増やして大容量化するには適しておらず、デスクトップPCやノートPCで多用されている。これに対して、サーバやワークステーションなど大容量メモリが必要な用途には、Registered DIMM(RDIMM)というメモリ・モジュールが利用される。

 コンピュータ用語の「buffer(バッファ)」とは、一時的にデータを記憶する領域を意味することが多いが、メモリ・モジュールの場合は、電気信号の電流を増幅したり、信号波形を整形したりする半導体チップ(バッファ・チップ)を指す。つまり「Unbuffered」とは、バッファ・チップが接続(使用)されていないことを表している。Unbuffered DIMMでは、搭載されているメモリ・チップが直接メモリ・バスに接続されており、外付けのバッファ・チップは存在しない。

 Registered DIMMと比べると、Unbuffered DIMMはバッファ・チップなどのパーツが不要な分、製造コストを低く抑えることができる。その半面、メモリ容量を増やそうとすると、メモリ・バスに接続されるチップ(この場合はメモリ・チップそのもの)も比例して増え、メモリ・バスの負担も増大する。負担が増えるほどメモリ・バスの動作も遅くなるので、限界を超えてメモリ・チップを搭載すると、そのメモリ・システムは正常に動作しなくなってしまう。つまり、Unbuffered DIMMでは、あまり多数のメモリ・チップを搭載できない。一般的にUnbuffered DIMMには、最大でも16〜18個のメモリ・チップしか搭載できないし、1本のメモリ・バスに装着可能なモジュール数も多くて3枚程度である。

 デスクトップPCに使われている168ピンDIMMや、ノートPC用の144ピンSO-DIMMは、Unbuffered DIMMに分類される。

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